西日本鉄道「はかた号」新型車両【プレミアムシート】 乗車記(新宿→北九州 2020年7月乗車分)

夜行バス,高速バス乗車記



全体的に質感が向上した車内

バスが入線したところで、早速車内に入ってみます。
西鉄「はかた号」 0001 バスタ新宿入線

車内は、前方4席が個室タイプの「プレミアムシート」、後方19席(予備席を含む)が3列独立の「ビジネスシート」
シート配列自体は先代の「はかた号」専用車を踏襲していますが、実際に車内に入ってみると、大きな変化が感じられました。
西鉄「はかた号」 0001 車内

プレミアムシート

まずは、今回お世話になる「プレミアムシート」から。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート プレート

シートは、先代の専用車と同様にマジカルテクニカ製バス用シートを採用していますが、シート形状から判断して、新型シート「A388」シリーズの特注版を採用しているものと推測されます。
シートのスペックは、シート座面幅約56cm、背もたれ幅約69cm、最大リクライニング角度150度、シートピッチ135cmとなっています。
ゆったりとした座り心地が特長のプレミアムシートですが、先代のプレミアムシートと比較すると、座面幅が約6cm、背もたれが約19cm拡大されており、座り心地にも改良が施されています。
また、シート色が変更された他、無駄なスペースの排除、木目調パネルの多用により、より落ち着いた雰囲気になりました。
“西鉄天神高速バスターミナルや西鉄ホテルズ系ビジネスホテルの部屋にいる感覚"という表現が一番分かりやすいかもしれません。
座席周りはパーテーションとカーテンで区切られており、回りを気にせずに休むことが出来ます。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_02

シート操作は全て電動式になっていて、リクライニング・オットマンの角度調整はもとより、シートヒーター・マッサージ機能・座面送風機能までもが搭載されています。
この辺りの機能は、先代のプレミアムシートを踏襲しています。
シートリモコンの下にはが照明スイッチが、シートリモコンの上には非常押しボタンが設置されています。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_03

個室内の照明は、先代の白熱灯からLED方式に改められていますが、照明の色及び光量調整(無段階)スイッチは先代のプレミアムシートを踏襲しています。
また、個室専用空気清浄機は、照明の横に取り付けられています。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_04

先代のプレミアムシートでは設置されていなかった足置き台が、今回のプレミアムシートでは設置されています。
靴を脱いでくつろぐのに便利ですが、一方で脱いだ靴の置き場所スペースが狭くなったという欠点も。
JRバス「ドリーム号」のプレミアムシートの様に、足置き台の中に靴を入れるスペースがあればなぁ・・・と思いました。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_05

シートテーブルは、これまでの約2倍の広さになりました。
ちょっとした食事や作業をするにも、これ位の広さがあれば便利ですね。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_06

プレミアムシートには、ワイヤレス式の携帯充電器が設置されています。
対応機種のみ使用可能となっていますので、対応しているか否かを事前に確認しておきましょう。(私が持っているiPhone8は対応しているので、問題なく充電出来ました。)
尚、各座席にはUSBポート(プレミアムシートは2口、ビジネスシートは1口)も完備していますので、対応していない機種をお持ちの方でも、USB充電が出来る機種であれば、車内での充電は可能です。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_07

もちろん、Wi-fiも完備しています。
先代の専用車では「Nishitetsu Bus Free Wi-fi」を採用していましたが、新型車両では「Kyushu Bus Network Free Wi-fi」を採用。
1回の接続時間も、最大60分から最大720分と連続使用時間が大幅に長くなりました。

西鉄「フェニックス号」 Wi-fiスクリーンショット

窓側肘掛け前方には、蓋付きダストボックスドリンクホルダーが設置されています。
先述のUSBポート設置場所が通路側肘掛け前方に変更されたことから、ドリンクホルダーにドリンク類を置いた際に充電出来ないといった不具合が解消されました。
蓋付きダストボックスは容量が小さいので、あくまで緊急用と考えた方が良いでしょう。(出来ればごみ類はサービスエリアやバスターミナルなどで捨てることを心掛けたいものです。)

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_08

今回の新車でプレミアムシートに初採用された側窓のロールカーテンです。
乗車前は「遮光性に不安があるのでは?」と思っていましたが、いざ実際に使用してみるとそんなことは決してなく、しっかりと光を遮ってくれます。
ロールカーテン用のレールを設置している他、ロール部も木目パネルで隠すなど、しっかりとした造りになっています。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_09

一方で廃止された設備やサービスも。
先代のプレミアムシートで提供していた「iPad」の貸し出しサービスは、盗難や破損などの恐れがあることから、サービス自体が廃止されました。
また、読書灯については、先代の(座席横に取り付けている)方式が破損しやすかったことから、従来の方式(座席上部から照らす方式)に変更されている他、モバイル充電も先述のUSBポートが設置された代わりにコンセントが廃止されています。

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_10

ビジネスシート

続いては、車内後方の「ビジネスシート」です。

ビジネスシートは、車内後方部に19席(予備席を含む)設置されています。

西鉄「はかた号」 0001 ビジネスシート_01

シートのスペックは、シート幅約46cm、最大リクライニング角度約143度、シートピッチ約95cmとなっています。
先代のビジネスシートとスペックは変わりませんが、ダブルクッションを採用するなど改良が施されています。
3点式シートベルトを全席に採用するなど、安全・安心を売りにしているのも特長です。

西鉄「はかた号」 0001 ビジネスシート_02

先代のビジネスシートは、プレミアムシートと同様のマジカルテクニカ製を採用していましたが、今回の新型車両においては、シート形状やスイッチ類を見るに天龍工業製の特注シートを採用しているのではと推測されます。
勿論、ビジネスシートにもUSBポートが設置されている他、全席にプライベートカーテンが装備されていますので、「それなりに安く、回りを気にせずに移動したい。」という方にはお勧めのシートといえましょう。
機会があれば、こちらのビジネスシートにも乗車してみたいですね。


その他の設備

トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりにあります。
この車両に限ったことではないのですが、三菱車の床下トイレは正直狭いので、あくまで非常用と考えた方が良いかもしれません。

西鉄「はかた号」 0001 トイレ

細かなところでは、この様な工夫も。
写真は、シートベルトのバックルですが、シートベルト非着用時にバックルのLEDランプが点滅する様になっています。

西鉄「はかた号」 0001 シートベルトバックル部

今回の新型車両では、安全対策も強化されています。
この車両には、EDSS(ドライバー異常時対応システム)を搭載。
車内の車両停止スイッチは、プレミアムシート1A/1B席の外壁上部に取り付けられています。

西鉄「はかた号」 0001 EDSS車内スイッチ

また、この車両には、左折時の巻き込みを防ぐ機能(アクティブサイドガードアシスト)や、タイヤの異常を検知するTPMS(タイヤプレッシャーマネジメントシステム)を導入。
これらの装置の一部は、通信型ドライブレコーダーと連動しており、運行管理者がリアルタイムで運行の状況を確認することで、万一異常が発生した場合に迅速に対応することが出来るようになっているそうです。


新型コロナウイルス対策

多くの乗客が今一番気になっている新型コロナウイルス。
「はかた号」も新型コロナウイルス対策に万全を期しています。

西鉄「はかた号」 0001 除菌水噴射装置(ハイクロミスト)

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:なし
 ※全席通路カーテン付き。
・車内消毒液設置:あり(乗車時に消毒する様にとの案内もあり)
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし(消灯時に前方遮蔽カーテンをセット)
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【三菱ふそう】新型コロナウィルス新生活様式への対応
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
 プラズマクラスターイオン発生装置を設置
 除菌水噴射装置(ハイクロミスト)を設置 
 ※写真を参照
 乗務員のマスク着用


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