西日本鉄道「はかた号」新型車両【プレミアムシート】 乗車記(新宿→北九州)
目次
「キング・オブ・夜行バス」の名にふさわしい正統進化
というわけで、西日本鉄道「はかた号」新型車両【プレミアムシート】の乗車記(新宿→福岡)をお届けしました。この記事を読まれた読者の中には、既に乗車されている方もいらっしゃるかもしれませんが、今回、「はかた号」新型車両に乗車してみて率直に感じたのは
「キング・オブ・夜行バス」の名にふさわしい正統進化を遂げた
ということでした。
車両自体もより安全に、より快適に進化していますし、車内の造りも全体的な質感が向上した様に感じました。
特に、プレミアムシートについては、「ホテルのリビングに居るかのような雰囲気」「シートの座り心地の改善」といった点で、かなりの気合を入れて作り込んだ印象を受けました。
個人的には、プレミアムシートの座り心地の良さと落ち着いた雰囲気、そして遮光性の高い側窓のロールカーテンが気に入りました。
一方で、気になった点もありました。
ひとつは、プレミアムシートのリクライニング角度が、先代のシートよりも少し浅い気がしたという点です。
スペック上の数字では、「最大リクライニング角度150度」となっていますが、実感はそこまで倒れないのかなぁという印象でした。
シートのデフォルトの位置が直角に近い状態ですので、その位置を基準にすると「最大リクライニング角度150度」となるのかもしれませんが、先代のプレミアムシートのリクライニング角度を想像して乗車すると、少し面を食らうかもしれません。
もっとも、シートのリクライニング角度については、人によって好みがありますし、逆に「あまり倒れない方が寝られる」という人もいますので、ここでの評価は避けますが、シートの座り心地自体は悪くありませんし、工夫次第で十分に寝られるシートだと私は考えます。
そして、もうひとつは、プレミアムシートのシートテーブルの構造についてです。
このことは、同車に乗車した知人も仰っていましたが、実はこのシートテーブル、ちょっと扱いにくい構造になっています。
シートをセットする際に、
- 窓側の肘掛カバーを後方にはね上げる
- 内蔵されているシートを引き出す
- シートをセットする
シートテーブルをセットするには、肘掛けを後方にはね上げる必要がある
加えて、テーブルをセットした際のテーブルの端と肘掛けの接地面積が狭く、ちょっとした荷重がかかるとテーブルが破損するのでは?と思いました。
一応、テーブルには「重いものを載せないで下さい」といった趣旨の注意書きがテプラで貼られていましたが、すぐに破損してしまわないか、とても気になりました。
色々と書きましたが、先程も述べた通り、今回デビューした西鉄「はかた号」の新型車両は
『「キング・オブ・夜行バス」の名にふさわしい正統進化を遂げた車両』
といえるでしょう。
福岡までの時間が長く感じると思いきや、意外とあっという間に着いてしまう感覚の「はかた号」の旅。
個室感覚でくつろげるプレミアムシートのおかげであることはいうまでもありませんが、今回も十分に楽しませていただきました。
これは、暫くの間、リピーターになりそうな夜行バス車両になりそうです。
今回はプレミアムシートをご紹介しましたが、もし機会がありましたら、ビジネスシートについてもご紹介出来ればと思っております。
現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、"夜行バスで遠出を・・・"と勧められる状況ではありませんが、もし機会があれば是非一度乗車されてみることをお勧めします。
これまでの長距離夜行バスに対する考えが、もしかすると変わるかも?ですよ。
【乗車データ】
- 乗車日:2020/07/11、2021/04/07
- 乗車区間:
バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)→小倉駅前 - 運行会社:西日本鉄道
- 車両:三菱/エアロクイーン(2TG-MS06GP)
- 年式:2020年式
- 所属:博多自動車営業所
- 社番:0001
【おまけ】福岡で見かけた「はかた号」新型車両
今回は福岡での滞在日数が長かったということもあり、時間を見て福岡の街の中を走る「はかた号」を写真に収めてみました。その一部をご紹介します。
西鉄天神高速バスターミナルを発車する「はかた号」0001号車
西鉄天神高速バスターミナルのスロープを降りる「はかた号」0001号車
西鉄天神高速バスターミナル到着直前の「はかた号」0002号車
乗客が待つ博多バスターミナルへ向かう「はかた号」0002号車
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