福岡と山口県山陰地方を結ぶ高速バス「萩・長門おとずれ号」。
西日本鉄道(福岡市、以下:西鉄)と防長交通(周南市)が共同で1日2往復運行しています。
西日本鉄道「萩・長門おとずれ号」
防長交通「萩・長門おとずれ号」
2022年7月1日に福岡~長門線「おとずれ号」として西鉄が単独運行を開始したこの路線。
このブログでも以前に乗車記を公開しましたが・・・

実はこの路線、2025年7月1日に「萩・長門おとずれ号」としてリニューアルを実施したのです。
それまでの終点であった長門市から、長門市の隣に位置する山口県萩市まで延伸し、運行も西鉄の単独運行から、萩市に営業所を置く防長交通との共同運行に変更。
便数も1日1往復から1日2往復に増便され、萩・長門地区から福岡方面への日帰り利用が可能となりました。
2026年6月末までの試行運行という形で延伸された「おとずれ号」。
「これは是非乗らなければ・・・」ということで、2025年10月のとある日に現地へ向かい、実際に乗車してみました。
今回は、その時の模様をご紹介します。
萩まで延伸された「おとずれ号」とは・・・。
そして、数年ぶりに訪れる萩の街はどうなっていたのか・・・。
「萩・長門おとずれ号」とはどんな路線なのか・・・
ますは、「萩・長門おとずれ号」について、改めて簡単にご紹介しておきましょう。
先述の通り、この路線は2022年7月1日に西鉄単独運行路線の福岡~長門温泉線「おとずれ号」として運行を開始しました。
福岡から長門湯本温泉への観光客輸送目的として開設され、車両は「ひのくに号」などで使用される4列シートトイレ付き車両が充てられました。
運行開始当初の西日本鉄道「おとずれ号」
ところが、知名度不足からなのか、利用が思う様に伸びません。
このため、2023年と2025年初冬には、あの「キング・オブ・夜行バス」こと福岡・北九州~東京線「はかた号」の予備車を期間限定で運行した他、2024年4月には「小倉南インター」「美祢駅」の各停留所を新設(その後廃止)、2024年11月には福岡~名古屋線「どんたく号」や福岡~高千穂・延岡線「ごかせ号」と同様の仕様を誇る本州夜行向け3列独立シート28人乗りスーパーハイデッカーを投入するなど、てこ入れ策を実施します。
期間限定で投入された「はかた号」予備車(写真はイメージ)
本州夜行向け3列独立シート車で運用される「おとずれ号」(写真はイメージ)
そして、2022年7月1日には、1年間の試行運行というかたちで「山陰の小京都」こと山口県萩市まで延伸され、運行本数も1日2往復に増便。
福岡から萩市まで乗り換えなしで移動することか可能になった他、萩・長門地区から福岡方面への日帰り利用が可能となり、利便性が向上しました。
先程、「利用が思う様に伸びません」と書きましたが、まずは2026年6月末までの試行期間中までにいかに利用客数を伸ばすかが、この路線の課題といえましょう。
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