「ドリーミントオホーツク号」昼行便と「ポテトライナー」が札幌駅から乗車出来るようになります！

2016年3月3日夜行バス,昼行高速バス

公式リリースなどでご存知の方も多いかと思いますが、札幌～北見・網走間都市間バス「ドリーミントオホーツク号」昼行便と札幌～帯広間都市間バス「ポテトライナー」が、2016年4月1日実施予定のダイヤ改正で札幌駅前ターミナル（ビックカメラ1階）から乗車出来るようになります。

1. 行政相談から14年でようやく札幌駅発着が実現！
2. 残りの便の札幌駅乗り入れも時間の問題？

行政相談から14年でようやく札幌駅発着が実現！

現在、北海道中央バスが関連する長距離都市間バスは、

札幌～函館線「高速はこだて号」
（北海道中央バス、北都交通、道南バス）
札幌～釧路線「スターライト釧路号」
（北海道中央バス、くしろバス、阿寒バス）
札幌～帯広線「ポテトライナー」
（北海道中央バス、北都交通、ジェイ・アール北海道バス、十勝バス、北海道拓殖バス）
札幌～北見・網走線「ドリーミントオホーツク号」
（北海道中央バス、北海道北見バス、網走バス）
札幌～知床線「イーグルライナー」
（斜里バス）

の計5路線ですが、乗車券発券窓口の体制や札幌駅前ターミナル側の都合などの諸事情により、札幌発の便については「中央バス札幌ターミナル」（札幌市中央区大通東1）から発車するという期間が長らく続いておりました。
札幌テレビ塔のすぐ傍にあり、地下鉄や中央バスの都市間バス、路線バスの乗り継ぎに便利な中央バス札幌ターミナルではありますが、JRや他社路線バスが発着する札幌駅からは10分～15分程歩かなければならず、以前から「札幌駅から乗れるようにして欲しい」という要望が多かった様です。
14年前の2002年には、総務省北海道管区行政評価局に「釧路行きなどの都市間バスを札幌駅バスターミナルから乗車できるようにしてほしい」という行政相談がなされ、この件については総務省北海道管区行政評価局長が開催する行政苦情救済推進会議に諮られ、改善に向けた検討を行うことを要請するよう北海道運輸局に対して求めたという事例もありました。

しかし、その後も暫くは札幌駅発着が実現することはありませんでしたが、2011年5月27日の「高速はこだて号」昼行便札幌駅前ターミナルの乗り入れ開始からにわかに動き始めます。

2013年7月1日には、「高速はこだて号」夜行便（札幌駅前東急百貨店南口前）と「スターライト釧路号」の札幌駅前ターミナル（夜行便は札幌駅前東急百貨店南口前）での乗車扱いが開始され、そして今回、2016年4月1日のダイヤ改正で「ドリーミントオホーツク号」昼行便と「ポテトライナー」の札幌駅前ターミナルでの乗車扱いが開始されます。

残りの便の札幌駅乗り入れも時間の問題？

「ドリーミントオホーツク号」昼行便と「ポテトライナー」の札幌駅前ターミナルでの乗車扱い開始で、残るは「ドリーミントオホーツク号」札幌発夜行便と「イーグルライナー」札幌発夜行便を残すのみとなりました。
今後、ターミナル運営会社と事業者間の調整が必要となってきますが、残りの路線の札幌駅乗車扱い開始も時間の問題だと考えられます。

道東自動車道延伸による「スターライト釧路号」スピードアップに「高速はこだて号」新函館北斗駅乗り入れ開始と、ここ最近になって利便性向上の施策が目立っている中央バス関連の長距離都市間バス。
そこに来て今回の「ドリーミントオホーツク号」昼行便と「ポテトライナー」札幌駅前ターミナル乗車扱い開始は、利用者にとっては嬉しいダイヤ改正である反面、JR北海道にとってはより脅威になることは間違いないでしょう。
そして、これまで中央バス札幌ターミナルから乗車していた利用客が一気に札幌駅前ターミナルへ流れることが十分に予想されます。
食料調達や土産物購入などを考えると札幌駅の方が断然便利ですし、私も今後は札幌駅から乗車する機会が増えることでしょう。

利便性向上で利用客増を狙う都市間バスと迎え撃つJR北海道。
果たして両社の今後の行く末はどうなることやら・・・私としても注目していきたいと思っています。

尚、「ドリーミントオホーツク号」「ポテトライナー」の新ダイヤ（2016年4月1日以降）につきましては、以下のリンクにてご確認願います。

「ドリーミントオホーツク号」新ダイヤはこちらから。（2016年4月1日～）
「ポテトライナー」新ダイヤはこちらから。（2016年4月1日～）