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「さんふらわあ 端っコ スタンプラリー」スタンプ収集の旅【北海道編】

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2日目 斜里→釧路→根室 JR釧網本線4723D&根室交通「特急ねむろ号」

斜里からは、JR釧網本線と都市間バスを乗り継いで根室へ移動しますが、列車の発車時刻まで時間があることから、しばしバスターミナル周辺を散策します。

朝の斜里バスターミナルです。
早朝かつオフシーズンということもあってか、ひっそりとしています。

斜里バスターミナル 202503_01
斜里バスターミナル 202503_02
斜里バスターミナル 202503_03

そんな中、バスターミナルに1台のマイクロバス(三菱ローザ)が。
バスターミナル横の営業所で点呼を行った後にウトロへ回送し、ウトロ発斜里行き始発便の運用に就く様です。

斜里バス ・108_202503_101

早朝の知床斜里駅周辺は、出発準備を行う列車のエンジン音が響き渡っています。
こちらは、JR知床斜里駅
2007年(平成19)年12月に増改築され、お洒落な駅舎に生まれ変わりました。

JR知床斜里駅 202503_01
JR知床斜里駅 202503_02

駅舎の中です。
みどりの窓口はありますが、営業時間が限られています。
また、自動券売機は2025年3月初旬に撤去されており、乗車券はみどりの窓口で営業時間内に購入するか、営業時間外は列車車内もしくは目的地の駅窓口にて精算する必要があります。

JR知床斜里駅 202503_03

駅待合室の様子です。
以前はこちらの一角に観光センターがありましたが、街中に移転したため、現在は待合施設のみとなっています。

JR知床斜里駅 202503_04

遠くには斜里岳が。
頂上は雲がかかっていますが、雪景色の斜里岳も美しいですね。

JR知床斜里駅 202503_05 斜里岳

07時25分 知床斜里駅発車

知床斜里駅から乗車したのは、始発の07時25分発釧路行き普通列車4723D
今やJR北海道のローカル線主力車両として活躍しているH100形電気式気動車です。
「DECMO」(デクモ)という愛称が付けられており、車体には大きな「DECMO」のロゴが配置されています。

JR北海道 釧網本線 H100形_202503_01
JR北海道 釧網本線 4723D_202503_101
JR北海道 釧網本線 4723D_202503_102

車内は、ロングシートと固定式クロスシートの混合座席。
クロスシートは膝が当たらない程の広さがあるものの、シートクッションが(筆者的には)固く、長時間移動には結構きついシートの様に思えます。

JR北海道 釧網本線 H100形_202503 車内

知床斜里駅を発車した列車は、雪化粧している山々などを眺めながら釧路をめざします。
釧網本線といえば、個人的に「春から秋」というイメージが強いのですが、冬の釧網本線の車窓も素晴らしいですね。

JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車窓_01
JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車窓_02

乗客が少なくひっそりとした車内ですが・・・

JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車内_02

冬ならではの景色を眺めながら移動時間を楽しみます。

JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車窓_03
JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車窓_04
JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車窓_05

川湯温泉駅では、釧路発網走行き始発列車4726Dとの行き違いで5分程停車。
停車中の列車も写真に収めます。

JR北海道 釧網本線 4723D 202503 川湯温泉駅
JR北海道 釧網本線 4723D 202503 川湯温泉駅にて

08時33分、摩周駅に到着。
多くの乗客が乗車し、車内は賑やかになります。

その約20分後の08時57分、標茶駅に到着します。
標茶駅は、かつての国鉄→JR標津線本線の(標茶~根室標津)の乗換駅。
1989(平成元)年4月30日に全線廃止された以降は、阿寒バス(本社:釧路市)が代替バスを運行して来ましたが、2025年3月31日をもって標茶~西春別間が廃止され、現在はかつての標津線本線の跡をバスで移動することが出来なくなっています。

一部区間が廃止された阿寒バス「標津標茶線」(標津~標茶)

キャプション

10時00分 釧路駅到着

標茶駅からは、釧路湿原が車窓一面に広がります。

JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車窓_06
JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車窓_07

この景色を楽しみに釧網本線を利用する観光客も多く、春から秋にかけては「くしろ湿原ノロッコ」が、冬には「SL冬の湿原号」が運行されることでも有名です。

塘路駅では、釧路発網走行き4728D「しれとこ摩周号」との行き違いで10分程停車します。
降りてトイレを済ませたり、駅舎や駅名盤をバックに記念撮影する観光客をちらほら見かけました。

JR北海道 釧網本線 4723D 202503 塘路駅停車中_01
JR北海道 釧網本線 4723D 202503 塘路駅停車中_02

釧路方面から網走行き4728D「しれとこ摩周号」が入線。
単行編成でしたが、車内は混雑している様でした。

JR北海道 釧網本線 4728D「しれとこ摩周号」 202503_01
JR北海道 釧網本線 4728D「しれとこ摩周号」 202503_02

塘路駅から釧路湿原を南下し、遠矢駅を過ぎると、列車は釧路市の市街地に入ります。
その後、東釧路駅に停車した列車は、釧路川の鉄橋を渡り、定刻の10時00分に終点の釧路駅に到着しました。

JR北海道 釧網本線 4723D 202503 車窓_08
JR北海道 釧網本線 4723D_202503 釧路駅到着_01
JR北海道 釧網本線 4723D_202503 釧路駅到着_02

現在の釧路駅駅舎が建てられたのは1961(昭和36)年。
人でいうところの還暦を迎えていますが、将来の高架化に併せて市中心部を再整備する計画はあるものの、この再整備事業について現行の計画の是非を問う住民投票を検討しているという話もあり、具体的なスケジュールがまだ決まっていない状況です。
もう暫くはこの駅舎を使用する思われますが、老朽化も進んでいることから、一刻も早い再整備計画の策定と工事着工を望みたいものです。

JR北海道 釧網本線 4723D_202503 JR釧路駅駅舎

JR釧網本線の概要

<運行区間>
東釧路~網走間(路線距離166.2 km)
※列車自体は釧路発着で運行。
<運行会社>
JR北海道
<所要時間>
釧路~網走間 3時間07分~3時間49分
<運賃>
釧路~網走間:4,400円
釧路~知床斜里間:3,520円
<使用車両>
JR北海道H100形電気式気動車

13時30分 釧路駅バスターミナル発車

釧路から根室までどうやって移動するのか・・・。
この流れですとJR花咲線で移動・・・・となりそうですが、今回はあえて都市間バス「特急ねむろ号」で移動することにしました。

根室交通「特急ねむろ号」 ・465 釧路駅前にて

根室交通「特急ねむろ号」 釧路駅前にて

昨年の夏から秋にかけて「路線維持困難」と報道された「特急ねむろ号」ですが、結局のところ、令和6年度は同年10月1日から1年間、現行の平日3往復を2往復、土日祝2往復を1往復に運行本数を減便して運行することを決定、令和7年10月以降の運行については、1年間にわたり関係自治体並びに交通事業者で維持存続に向けた協議を行い、持続可能な交通ネットワークの在り方を検討するとなっています。
2025年4月1日からは「客貨混載」も始まりましたが、検討結果のタイムリミットも迫っており、果たして令和7年10月以降も運行が継続されるのか、気になるところです。

乗車した車両はこちら。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503_01

根室交通有磯営業所所属2201号車(いすゞガーラHD QTG-RU1ASCJ)です。
元々は札幌~根室線「オーロラ号」の専用車として導入されましたが、現在は「オーロラ号」の他、中標津空港線(根室~中標津空港)、「特急ねむろ号」(釧路~根室)でも活躍する、オールマイティーな車両になっています。

写真はありませんが、車内は3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様になっています。
トイレは車内中央部に設置、座席と通路を仕切る通路カーテンは窓側座席に設置されています。
シートは、天龍工業製の夜行用シートを採用。
足置き台(フットレスト)やレッグレストを完備しており、通常は4列シート車で運行される「特急ねむろ号」でこの車両は、運が良かったというしかありませんね。

「特急ねむろ号」の始発はくしろバス本社ですが、今回は釧路駅バスターミナルから乗車します。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 釧路駅バスターミナル_01
根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 釧路駅バスターミナル_02

発車時刻の13時30分、バスが釧路駅バスターミナル8番のりばに到着し、乗車改札が始まります。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 釧路駅バスターミナルにて乗車改札中

私を含め5名程乗車し、定刻より若干遅れて釧路駅バスターミナルを発車したバスは、十字街釧路三慈会病院市立病院イオン釧路店場外馬券所と細かく停車します。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 市立病院乗車改札中

この中で一番乗車が多かったのは、イオン釧路店。
「通院バス」とも呼ばれている「特急ねむろ号」ですが、意外?とイオン釧路店からの乗車も多いそうで、通院客以外に根室からの買い物客にも利用されている様に見受けられました。

イオン釧路店を発車したバスは、国道44号を根室へ向けてひた走ります。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_01

延々と続く国道を、バスは一定の速度で走行します。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_02

厚岸町に近づくと、右手には太平洋が広がります。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_03

外は生憎の雨。
天気が良ければ素晴らしい車窓が堪能出来るのですが、こればかりは仕方がありませんね。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_04
根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_05

茶内で降車扱いのために停車したバスは、浜中姉別厚床駅前の各バス停を通過、さらに国道44号を東へ進みます。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_06

写真はありませんが、厚床駅前の近くには、かつての根室交通の車庫が残っていました。
かつての国鉄→JR標津線支線(中標津~厚床)の代替バス運行開始に併せて造られましたが、代替バスが廃止され中標津空港線(根室~中標津空港)に統合されたことにより、車庫ととしての役目を終えたのです。
いずれは取り壊されると思いますが、あとどれ位の間残しておくのでしょうか・・・。

15時50分 根室駅前ターミナル到着

左手に根室湾が見えると、根室市中心部まであと少しです。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_07
根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_08

この後、バスは西浜町9丁目西浜町2丁目根室花まる前にて降車扱いのために停車。
そして、15時50分、定刻より若干早く根室駅前ターミナルに到着しました。

根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 車窓_09
根室交通「特急ねむろ号」 2201_202503 根室駅前ターミナル到着

バスの終点は根室交通有磯営業所ですが、雨が降っているのと出来るだけ早くホテルにチェックインしたいということもあり、今回は根室駅前ターミナルで下車。
チェックインの前に、ひっそりと静まり返っているJR根室駅に立ち寄ります。

JR根室駅 202503_01
JR根室駅 202503_03

東根室駅の廃止により、根室駅は「日本最東端の駅」の座を奪還しました。

JR根室駅 202503_02

根室駅の時刻表です。
昔はもう少し本数があったと記憶していますが、現在の発着本数は1日5本と末期のローカル線並みの本数。
昨今の利用状況を鑑み早朝の列車が廃止されたことで、札幌、釧路方面から鉄道で朝に根室を訪れることが事実上出来なくなりました。
これは観光客にとって結構な痛手なのではと思います。

JR根室駅 202503_05

ということで、久しぶりに乗車した「特急ねむろ号」ですが、やはり「車を持っていない人が釧路地区主要病院やイオン釧路店など買い物へ出かける人向けのバス」といった印象が強いです。
JRの減便で早朝に根室から移動出来る交通機関がバスのみになった今、果たして今後も路線維持が出来るのか、改めて注目したいです。

【乗車データ】 

  • 乗車日:2025/03/28
  • 乗車区間:
    釧路駅バスターミナル→根室駅前ターミナル
  • 運行会社:根室交通
  • 車両:いすゞ/ガーラHD(QTG-RU1ASCJ)
  • 年式:2017年
  • 所属:有磯営業所
  • 社番:2201

都市間バス「特急ねむろ号」の概要

<運行区間>
くしろバス本社・釧路駅バスターミナル~根室駅前ターミナル・根室交通有磯営業所
<運行会社>
くしろバス・根室交通
<所要時間>
平日:3時間20分
土休日:2時間50分~2時間55分
<運賃>
釧路~根室:2,290円(往復4,380円、4枚つづり回数券8,230円、6枚つづり回数券10,390円)
<使用車両>
ハイデッカー3列シート29人乗りまたは4列シート42人乗り

詳細は以下のリンクにてご確認願います。
⇒ 都市間バス『特急ねむろ号』乗車料金・時刻表(根室交通公式サイト)

(次ページに続きます。)

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