日本最東端「納沙布岬」へ・・・
3日目① 根室交通「納沙布線」 根室駅前ターミナル~納沙布岬
翌朝、いよいよ日本最東端の根室市納沙布岬へ向かいます。
ホテルをチェックアウトして向かったのは、根室駅前ターミナルの建物。
1階にはバス待合所と窓口、自動券売機、根室市観光協会の案内所と売店があり、2階には根室交通の本社が入居しています。
※根室交通の本社は2025年4月に有磯営業所敷地内に移転しました。
自動券売機は、現金専用とキャッシュレス専用に分かれています。
キャッシュレス専用券売機については、都市間路線とフリー乗車券が購入出来、クレジットカードの他、コード決済(PayPayなど)が利用出来る様になっています。
窓口の上に掲げられている時刻表です。
昔と比べると便数がかなり減りましたね。
待合室内には、この様なバス発車時刻を知らせるモニターが設置されています。
根室駅前ターミナル08時20分発→納沙布岬09時04着
根室駅から納沙布岬までもバスで移動。
根室交通「納沙布線」(根室駅前ターミナル~納沙布岬)に乗車し、日本最東端の納沙布岬をめざします。
根室交通「納沙布線」(根室駅前ターミナル~納沙布岬)
乗車したのは、根室駅前ターミナル08時20分発の便。
こちらの日野レインボーHR9m仕様(ノンステップバス)が充てられていました。。
自社発注の車両とは思えないのですが、どこから来た車両なのでしょうか・・・。
車内はこの様になっております。
一般的なノンステップバスの仕様ですね。
今回は根室駅~納沙布岬間を往復した後、さらにもう1回バスに乗車する予定があるため、写真の1日フリー乗車券を購入しました。
先程ご紹介したキャッシュレス専用券売機で支払いした後、排出される引換券をバス車内で乗務員に渡すと、乗務員からフリー乗車券が渡されるという方式になっていました。
08時20分、定刻に根室駅前ターミナルを発車したバスは、市役所前、弥栄町1丁目(イオン根室店前)、市立病院前、有磯営業所前と根室市中心部に停車したのち、根室半島を1周する道道根室半島線を納沙布岬へ向けてひた走ります。
根室高校前を過ぎると、それまでの風景が一変し、長閑な風景が車窓一面に広がります。
根室駅前ターミナルを発車して約40分後の09時04分、終点の納沙布岬に到着です。
日本最東端の地に降り立ちました。
到着後、バスは折り返しの根室駅前ターミナル行き運行まで、待機所でしばしのひと休みとなります。
日本最東端の地 根室納沙布岬
納沙布岬到着から折り返しの根室駅前ターミナル行きバスの発車時刻までは、50分程しかありません。
折角来てスタンプがゲット出来ない・・・というのは洒落になりませんので、まずはARマーカーが設置されている根室市北方資料館を訪問します。
こちら根室市北方資料館では、「戦前の北方領土の生活」にスポットを当て、島での「衣・食・住」を中心とした資料を展示しているのが特徴。
北方領土関連の書籍や思い出の品、当時の写真が展示されているほか、ジオラマコーナーやシアタールームなどもあり当時の四島の生活を知ることが出来る様になっています。
時間をかけてじっくり見たいところですが、館内をざっと見たところで、スタンプを入手しましょう。
ARマーカーが印刷されているポスターは、館内1階のインフォメーションボードに掲げられています。
ARマーカーを読み込み、無事に2個目のスタンプを入手出来ました。
こちらは、もう一つの展示施設である北方館・望郷の家です。
北方館(画像右側)は、1980(昭和55)年8月に納沙布岬に北方領土問題対策協会が開設、北方領土問題の発生の状況や歴史的経緯をわかりやすく解説した資料を展示しています。
また、望郷の家(画像左側)は、北方領土の島々を追われた元島民の心の拠り所として、1972(昭和47)年4月に千島歯舞諸島居住者連盟が開設、戦前の島民の生活関連資料や島々における町並み、住居表示を折り込んだ地図などが展示されています。
もちろん、来たからには納沙布岬も見ておきましょう。
右手には納沙布岬灯台が見えますね。
すぐ目の前には歯舞群島が。
「近くて遠い島」を物語っています。
北側の望郷の岬公園には、「希望の鐘」と北方領土返還祈念シンボル像「四島のかけ橋」「祈りの火」があります。
そして、岬の左手には国後島が見えます。
こんなにはっきりと見えるとは・・・色々と考えさせられます。
陸地側にある望郷の塔(通称:オーロラタワー)は、2020年3月以降休館が続いている施設。
営業再開を諦めてはいないそうですが、果たして今後営業を再開することはあるのでしょうか・・・。
納沙布岬09時55発→根室駅前ターミナル10時39分着
もっと長くいたかったのですが、折り返しのバスの時間がやって来ました。
納沙布岬09時55発根室駅前ターミナル行きのバスに乗車します。
往路で乗車したバスと同じ車両で、45分程かけて根室駅前ターミナルへ戻ります。
往路とは異なり、復路は海沿いの景色の眺めながら根室駅前ターミナルをめざします。
納沙布岬を発車して44分後の10時39分、バスは定刻終点の根室駅前ターミナルに到着。
今回の目的を達成したところで、少し早いお昼を楽しむために、今度は根室駅前ターミナル11時05発納沙布岬行のバス(いすゞエルガミオ)で弥栄町1丁目まで移動します。
釧路からのJR花咲線普通列車5621Dの接続を受けている便ということもあり、バス車内は観光客で大賑わいでした。
老舗店で根室市の名物料理を・・・
根室を代表する食べものといえば、「花咲かに」「さんま」などがありますが、筆者としてはやはりこれが欠かせない・・・ということでやって来たのは、創業56年、日本最東端の老舗洋食喫茶店「どりあん」。
本物の根室市の名物料理「エスカロップ」が食べれるお店として、テレビ、ラジオ、雑誌などに数多く紹介されている有名店です。
こちらで根室市の名物料理「エスカロップ」を食べたいということでやって来ました。
もちろん注文したのは「エスカロップ」。
喫茶店ということで、クリームソーダを追加しました。
久しぶりに食べましたが、カツとバターライス、ドミグラスソースのマッチングが絶妙。
大変に美味しうございました。
根室交通「納沙布線」の概要
<運行区間>
根室駅前ターミナル~納沙布岬
<運行会社>
根室交通
<所要時間>
根室駅前ターミナル~納沙布岬間 44分
<運賃>
根室駅前ターミナル~納沙布岬:1,090円(往復1,970円、1日フリー乗車券2,080円)
<使用車両>
中型もしくは大型のノンステップバス、ワンステップバス、ツーステップバス
詳細は以下のリンクにてご確認願います。
⇒ 路線バス時刻表・料金表(根室交通公式サイト)
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