10年選手とは思えないパワフルな走り 延々と続くハイウェイを駆け抜け九州へ・・・
21時00分 バスタ新宿発車
予約客で満席になった「はかた号」は、定刻21時00分にバスタ新宿を発車。
甲州街道から山手通り、国道246号を走行し、池尻ランプから首都高速道路に入ります。
首都高速道路に入り、若干の渋滞に嵌りますが、それもすぐに解消。
21時33分、東名高速道路の東京料金所を通過します。
ここから先は、東名高速道路から新東名高速道路~伊勢湾岸自動車道~新名神高速道路~中国自動車道~山陽自動車道~中国自動車道~関門橋~九州自動車道と、ひたすら高速道路を走行。
延々と続くハイウェイを駆け抜け、約1,000km先の九州をめざします。
夜のハイウェイから眺める街の灯りが美しいですね。
23時15分~23時30分 静岡サービスエリアにて開放休憩
東京新宿を発車して約2時間後の23時15分、バスは消灯前の休憩場所である静岡県の新東名高速道路静岡サービスエリアに到着します。
こちらでは15分間停車しました。
静岡サービスエリアは、新東名高速道路のサービスエリアの中でも有数の大きさを誇るサービスエリア。
日中は多くの自家用車が、夜は多くのトラックが停車しています。
飲食・購買施設も充実しており、一部店舗は深夜も営業していることから、休憩時間を利用して土産類の購入も可能となっています。
こちらを発車すると、翌朝の佐波川サービスエリア到着まで下車出来ないため、殆どの乗客がバスを降りてトイレや洗顔、買い物などを済ませていました。
23時30分、乗客が全員揃ったところで、バスは静岡サービスエリアを発車。
発車後、交代乗務員が3列ビジネスシートのフェイスカーテンをセットし、その5分後の23時35分に車内は消灯となりました。
消灯後、個室のカーテンを開けて外を眺めていましたが、バスは10年選手とは思えないパワフルな走りで深夜のハイウェイを走行します。
遠くに聞こえるエンジン音もへたる感じではなく、一定のサウンドを刻んでいる様でした。
静岡サービスエリアを発車したバスは、数か所での乗務員交代を挟みながら目的地をめざしますが、先述の通り乗客は翌朝まで下車することが出来ません。
その間、バスは新東名高速道路~伊勢湾岸自動車道~新名神高速道路~中国自動車道~山陽自動車道を九州へ向けてひた走ります。
シートを倒して目を瞑ると、いつしか夢の中へ。
翌朝7時過ぎまで、殆ど目を覚まさずにぐっすりと眠ったのでありました。
07時43分~07時58分 佐波川サービスエリアにて開放休憩
翌朝7時半過ぎ。
目を覚ますと、バスは山口県周南市と防府市の間を走行していました。
晴天の風景や街並みを眺めながら、佐波川サービスエリアの到着を待ちます。
07時40分過ぎ、バスは朝の開放休憩場所である山口県の山陽自動車道佐波川サービスエリアに到着します。
こちらでは07時58分までの15分間停車しました。
佐波川サービスエリアは、山口県防府市にある山陽自動車道のサービスエリア。
駐車場スペースは広くとられていますが、施設自体はこじんまりとしており、トイレとコンビニ(セブンイレブン)、ファストフード店(吉野家)があるのみとなっています。
TV番組「水曜どうでしょう」の聖地としても知られている旧石庭公園も健在です。
早朝で朝食時間帯にも差し掛かることから、殆どの乗客がバスを降りてトイレやコンビニでの買い物を済ませていました。
バスも、しばしのひと休み。
記念撮影をしている乗客もちらほらと見かけました。
09時16分 小倉駅前到着
佐波川サービスエリアを発車したバスは、晴天の山陽自動車道と中国自動車道を九州へ向けてひた走ります。
約1時間後の8時55分、本州と九州を結ぶ関門橋を通過します。
この橋を通過する度に、「やっと九州に来た」ことを改めて実感します。
2分弱で関門橋を通過し、その5分後、バスは門司インターを通過します。
ここから先は、北九州都市高速道路を走行し、10分程で小倉中心部に入ります。
そして09時16分、定刻よりも30分以上早く、バスは最初の降車停留所である小倉駅前(高速バス降車場)に到着しました。
本当は終点の博多バスターミナルまで乗車する予定でしたが、撮影や所用があって福岡到着を急ぐ必要があったことから、今回はこちらで下車。
福岡へ向けて発車する「はかた号」を見送り、JR小倉駅へ急いだのでありました。
長時間の運行、お疲れ様でした。
この先終点の福岡まで、どうかご安全に。
この後は、小倉から東海道・山陽新幹線直通のN700S系「のぞみ」で博多へ。
撮影や所用を済ませた後、博多バスターミナル地下の「牧のうどん」で昼食を楽しみました。
最後に
久しぶりに「はかた号」先代専用車(0003号車)に乗車しましたが、外観こそそれなりの年式を感じさせるものの、車内やエンジンは2014年デビュー時に近い状態にまで手入れされている様で、「もしかするとこの車両、もう暫くは使用するのかなぁ・・・」と感じました。
シートや車内設備については、基本的に現行専用車と同じですので、個室型プレミアムシートも3列独立シートも快適に過ごせられるかと思います。
ただ、使い勝手が少し異なりますので、その点は少し注意する必要があります。
現行専用車に乗車出来なかったという点では残念でしたが、普段乗車できない車両に乗車出来たという点では収穫があったのかなあ・・・と今回は考えることにしました。
まあ、現在では繁忙期の続行便や車両点検時でないと乗車できない車両でもあるのですから。
とはいえ、最近、この0003号車の登板が多い気がするのですが、現行専用車(特に0002号車)の調子が悪いのでしょうか。
MS06系エアロシリーズのあまり良くない話をSNSなどで目にするあたり、心配ではありますね。
今度のこの車両に乗車するのはいつになるのか分かりませんが、日本を代表する夜行バス専用車の1台として長く活躍することを切に願いたいです。
【乗車データ】
- 乗車日:2024/08/22
- 乗車区間:
バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)→博多バスターミナル - 運行会社:西日本鉄道
- 車両:三菱/エアロクイーン(2TG-MS06GP)
- 年式:2020年式
- 所属:博多自動車営業所
- 社番:0002
【おまけ】「はかた号」関連記事
「はかた号」については、これまで何度か乗車記をメインにこのブログで取り上げて来ております。
宜しければこちらもご覧いただけると幸いです。




