西日本鉄道「はかた号」ビジネスシート 乗車記(新宿→北九州 2019年7月乗車分)

夜行バス, 高速バス乗車記

夜行バス界の「キング・オブ・キング」でもあり、北海道のローカルバラエティ番組「水曜どうでしょう」をきっかけに、バスファンのみならず日本全国にその名が知られるようにもなった西日本鉄道(西鉄)の福岡~東京新宿間夜行高速バス「はかた号」
番組内で「キング・オブ・深夜バス」という名称で紹介されていたことは、ご存知の方も多いかと思います。
西鉄「はかた号」 0001 福岡天神にて_01

西鉄「はかた号」 0001 サイドロゴ

「はかた号」については何度かこのブログで紹介しており、直近では2019(令和元)年5月にプレミアムシートに乗車した時の模様を紹介しています。


ですが、これまでの高速バス乗車を振り返った時に、

「そういえば、「はかた号」ビジネスシートの乗車の模様を紹介していないなぁ・・・。」

ということに気が付きまして、さらに前回のプレミアムシート乗車から2ヶ月後の2019(令和元)年7月、偶然にも九州へ出かける所用が発生したことから、「それならば、今回は「はかた号」ビジネスシートで九州へ行こう!」と相成ったわけです。
というわけで、今回は2019(令和元)年7月に「はかた号」ビジネスシートに乗車した時の模様をご紹介します。

今回も旅の始まりはバスタ新宿から

やって来たのは、JR新宿駅南口に位置する「バスタ新宿」(新宿高速バスバスターミナル)4階高速バスのりば。
開業から3年が経ち、日本有数の高速バスターミナルとして多くの方に知られるようになりました。
「はかた号」はこちらから発車します。(写真はイメージです。)
バスタ新宿 外観

バスタ新宿 ロゴ

バスタ新宿 待合室

のりばは、「バスタ新宿」D10番のりば。
前回乗車した時と同じです。
バスタ新宿 D10番のりば_01

バスタ新宿 D10番のりば_02

今回乗車した車両はこちら↓。
西鉄「はかた号」 0002

西鉄「はかた号」 0002
西日本鉄道博多自動車営業所所属の0002号車(三菱エアロクイーン QRG-MS96VP)です。
パールホワイトメタリックの車体に、「Line connecting Hakata with Tokyo」のロゴが入った「はかた号」専用車両になります。

発車10分前にはバスが入線。
乗車改札を受け、車内に入ります。
西鉄「はかた号」 0002 バスタ新宿改札中

ビジネスシートも足元ゆったり本革タイプを採用

以前の記事でもご紹介した通り、現在の「はかた号」は「2クラス制」を採用しており、前方4席が個室タイプの「プレミアムシート」、後方19席が3列独立の「ビジネスシート」になっています。
西鉄「はかた号」 0002 車内

トイレは中央部右側の階段を下りたところにあります。
さほど広くないため、あくまで緊急的な設備といえましょうが、いざという時にありがたい設備です。
西日本鉄道「はかた号」 0002 車内トイレ

ビジネスシート

今回私が利用した車内後方の「ビジネスシート」です。
西鉄「はかた号」 0002 ビジネスシート_01

西鉄「はかた号」 0002 ビジネスシート_02
「ビジネスシート」は、車内後方部に19席設置されており、うち最後部3席(女性専用席)を除く16席には、マジカルテクニカ製の3列独立タイプ本革シート「A330-F」が採用されています。
シート幅は46cm、最大リクライニング角度は143度、シートピッチは95cmを誇ります。
全席3点式シートベルトを採用するなど、安全・安心を売りにしているのが特長です。

前席下には大型フットレスト(足置き台)が設置されています。
足先が空洞になっているため、ゆったりと足を伸ばすことが出来ます。
西鉄「はかた号」 0002 ビジネスシート フットレスト

携帯電話やスマートフォンの充電に便利なコンセント類はデュアル電源環境。
コンセントは肘掛下に、USBポートは前席シートバックに設置されています。
西鉄「はかた号」 0002 ビジネスシート コンセント

西鉄「はかた号」 0002 ビジネスシート USBポート

この他にも、回りを気にせずに休めると好評のフェイスカーテンも全席に設置されています。(ファイスカーテンは消灯前に乗務員がセットします。)
個室タイプの「プレミアムシート」より格下ではあるものの、「それなりに安く、かつ回りを気にせずに休みたい」という方にはお勧めのシートといえましょう。
西鉄「はかた号」 0002 ビジネスシートエリア

プレミアムシート

因みに「プレミアムシート」はこちらです。
西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_01

西鉄「はかた号」 0001 プレミアムシート_02
日本国内の高速バスとしては初採用のマジカルテクニカ製バス用シート「A380-F」を採用しています。
シート幅約50cm、最大リクライニング角度150度、シートピッチ135cmを誇るゆったりとしたシートが特長で、シート操作は電動式になっています。
座席周りはパーテーションとカーテンで区切られており、回りを気にせずに休むことが出来ます。
読書灯やコンセント、USBポートを完備するする他、プレミアムシート利用者専用のタブレット(iPad mini 3)貸し出しサービスも。
正しく「動くネットカフェ」という表現がピンと来るといえましょう。

深夜のハイウェイを一路西へ・・・

今回アサインされたのは、トイレ後ろの5C席。
「プレミアムシート」と比較するとさすがに多少の意圧迫感はありますが、ゆったりと足を伸ばせられる分、快適に感じます。
シートの座り心地も自分好みで好感触です。

車内をひと通り見たところで、バスの発車を待ちます。
西鉄「はかた号」 0002 バスタ新宿改札中_02

西鉄「はかた号」 0002 バスタ新宿改札中_03

21時00分 バスタ新宿発車

予約済みの乗客が揃い、バスは21時00分定刻にバスタ新宿を発車します。
この日は、平日にもかかわらず「プレミアムシート」「ビジネスシート」ともに満席。
ここ最近、「はかた号」が平日・週末問わず混んでいると感じるは私だけでしょうか。

バスは、スロープを下り、甲州街道から首都高速道路初台南ランプへ。
初台南ランプから、首都高速道路中央環状線~同3号渋谷線を経由し、東名高速道路へと入りますが、首都高速道路大橋ジャンクション付近から渋滞に巻き込まれます。
初台南ランプに入ったところで、乗務員による運行経路・車内設備の案内がマイクを通じて行われますが、過不足無く丁寧な案内は、さすが西鉄といったところでしょうか。

21時34分 東京料金所通過

首都高速道路の渋滞ポイントも通過し、21時34分に東京料金所を通過。
東京料金所を通過後は、いよいよ夜のハイウェイクルージング・・・といいたいところですが、伊勢原付近から再び渋滞に巻き込まれます。
その渋滞は秦野中井インター付近まで続き、通過に30分以上の時間を要しました。
ですが、渋滞は気にせずにと、私の様にシートを倒してスマートフォンで音楽を聴きながらくつろぐ人、目を瞑って寝る人、スマートフォンでゲームを楽しむ人など、思い思いの時間を過ごしている様です。

22時43分、御殿場JCT通過。
ここからは新東名高速道路へ入りますが、この時点で30分前後の遅れで運行している様です。

23時35分~23時50分 静岡サービスエリア停車(開放休憩)

新宿から2時間30分程で、バスは消灯前の休憩場所である静岡サービスエリアに到着。
こちらでは開放休憩時間として15分停車しました。
多くの乗客がトイレや洗顔、買い物などを済ませるべくバスを下車していきますが・・・
実はこの日、23時からの作業停電の影響で、サービスエリア内の売店や自動販売機が全て停止。
飲食物の購入が一切出来ない状態だったのです。
私も飲食物を購入したかったのですが、やむなく諦め、トイレと洗顔を済ませてバスに戻ります。

静岡サービスエリアに停車中の「はかた号」です。
西鉄「はかた号」 0002 静岡SAにて_01

西鉄「はかた号」 0002 静岡SAにて_02

発車時刻は、車内のLCDモニターにて表示されます。
西鉄「はかた号」 0002 静岡SAにて_03

0時00分 消灯

乗客が全員揃ったところで、バスは静岡サービスエリアを発車します。

発車後、交代乗務員が「ビジネスシート」のフェイスカーテンをセットしに車内を巡回。
手際良くフェイスカーテンをセットして、0時00分、車内は消灯されました。

この後は、数か所のサービスエリアにて乗務員交代のために停車しますが、乗客は翌朝の開放休憩まで下車することができません。
その間、バスは新東名高速道路~東名高速道路~名神高速道路~中国自動車道~山陽自動車道を福岡へへ向けてひた走ります。

シートを倒して目を瞑ります。
ゆったりと足が伸ばせていることと、ホールド感の良いシートの座り心地、バス自体の安定した乗り心地のおかげか、いつしか夢の中へ。
翌朝5時過ぎに一度目を覚ましますが、起床時刻までぐっすりと眠ることが出来ました。

山陽路~関門橋を経由して九州へ・・・

8時00分 起床

乗務員による案内放送で起床となります。
案内後、交代乗務員が前方のカーテンとビジネスシートにてセットしていたプライベートカーテンを片付け、その後、朝の休憩場所到着の案内が行われます。

8時10分~8時25分 佐波川サービスエリア停車(開放休憩)

静岡サービスエリア発車後、8時間程でバスは朝の休憩場所である山陽自動車道佐波川サービスエリアに到着します。
静岡サービスエリア発車時点では30分近く遅れていましたが、深夜の運行で遅れを回復した模様です。
こちらでは15分間の開放休憩となりました。
殆どの乗客がバスを降り、トイレや洗顔、朝食の買い出しなどを済ませていました。

佐波川サービスエリアに停車中の「はかた号」です。
西鉄「はかた号」 0002 佐波川サービスエリアにて_01

西鉄「はかた号」 0002 佐波川サービスエリアにて_02

西鉄「はかた号」 0002 佐波川サービスエリアにて_03

西鉄「はかた号」 0002 佐波川サービスエリアにて_04

9時21分 関門橋通過

乗客が全員揃ったところで、バスは佐波川サービスエリアを発車します。
終点まであと3時間弱ですが、今回私はとある事情で小倉駅前で下車することになっています。
ここから先は、昼行高速バスの雰囲気を味わいながら福岡へ。
北九州小倉まではあと1時間半程で到着です。
西鉄「はかた号」 0002 山陽道~中国道走行中

9時21分、バスは関門橋を通過。
九州に上陸です!
西鉄「はかた号」 0002 関門橋通過

9時44分 小倉駅前到着

9時25分、門司インターを通過。ここから先は北九州都市高速道路を小倉市街へと向かいます。
9時34分に富野ランプを流出し、混雑気味の小倉市街を走行した「はかた号」は、9時44分に最初の降車停留所である小倉駅前に到着しました。
こちらでは私を含めて7~8名が下車していきました。
西鉄「はかた号」 0001 小倉駅前到着

西鉄「はかた号」 0001 小倉駅前到着

バスは福岡へ向けて発車。
走りゆく「はかた号」の後ろ姿を見届け、私は次なる目的地へと向かうのでありました。
西鉄「はかた号」 0002 小倉駅前発車

侮れない快適さの「はかた号」ビジネスシート

というわけで、西日本鉄道「はかた号」ビジネスシートの乗車記(新宿→北九州)をお届けしました。

現行の「はかた号」車両において初のビジネスシートの乗車でしたが、「このシート、侮れないなぁ・・・」というのが正直な感想でした。
てっきり、メーカー標準のシートと同様の寝心地だと思っていただけに、想像以上に快適に過ごせられたのには意外でした。
本革シートの影響で寝ている時にずれ落ちるのでは?との心配もありましたが、3点シートベルトが身体をしっかりと支えてくれます。
人によって感想は異なるでしょうが、私は下手な3列シートよりも寝られるのではと感じました。
やはり、シート自体のホールド感覚が私好みであったのと、足が深くまで伸ばせられるのが大きいのかなぁと思います。

一方で、前回の乗車記でも書きましたが、現行の専用車両の痛みの進行はやはり気になります。
今回乗車した車両も例外ではなく、毎日1000km以上の走行で酷使されていることもあってか、外観やシートに所々痛みが目立っておりました。
トータルの走行距離も200万kmを越えているものと思われ、時期的にも新型車両の登場を期待したいところです。
プレミアムシートの存続云々といった話も聞こえて来ますが、個人的には現行の「2クラス制」の堅持を是非とも望みたいところです。

2019(令和元)年5月と7月の2回にわたって「はかた号」の乗車記をお届けしましたが、プレミアムシート・ビジネスシートどちらが良いのかについては、これはもうお財布の中身と相談して・・・ということになるでしょう。
「多少奮発しても個室感覚を味わって移動したい」という方はプレミアムシートになるでしょうし、「出来るだけ安く、かつそれなりに快適に移動したい」という方はビジネスシートになるでしょう。
ただ、今回乗車したビジネスシートも、そこそこ寝られる快適なシートであったことには間違いないです。
もし、今後「はかた号」に乗車される際は、是非とも参考にしていただけると幸いです。

それにしても、今度「はかた号」に乗車するのはいつのことになるのでしょうか・・・。

西鉄「はかた号」 0002 博多バスターミナル付近にて


【乗車データ】 
  • 乗車日:2019/07/11
  • 乗車区間:
    バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)→小倉駅前
  • 運行会社:西日本鉄道
  • 車両:三菱/エアロクイーン(QRG-MS96VP)
  • 年式:2014年式
  • 所属:博多自動車営業所
  • 社番:0002

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