JR九州バス「出雲ドリーム博多2号」 福岡→出雲市 簡単な乗車記
途中休憩は2回 深夜の工事規制で遅延が・・・
22時45分 博多バスターミナル発車
定刻に博多バスターミナルを発車したバスは、大博通りから呉服町ランプへ。
呉服町ランプから福岡都市高速道路に入ったところで、乗務員からの案内と自動放送による各種案内があります。
その間、バスは福岡都市高速道路から九州自動車道へ。
この後、九州自動車道~北九州高速道路を経て、北九州小倉へと向かいます。
小倉の乗降場所は、西鉄が使用する小倉駅前高速バスのりばではなく、新幹線口側の停留所となるので注意。
こちらでは、数人の乗客がバスの到着を待っていました。
23時55分、小倉駅新幹線口を発車。
一般道~北九州都市高速道路を経由し、門司インターから関門自動車道に入ります。
00時25分~00時45分 めかりパーキングエリアにて開放休憩
小倉駅新幹線口を発車してちょうど30分、バスは消灯前の開放休憩場所でもある関門橋手前のめかりパーキングエリアに到着します。
こちらでは、20分間停車しました。
和布刈公園の一角に位置し、関門橋や対岸の下関市、壇ノ浦を展望出来る位置にあるめかりパーキングエリア。
2021年秋に全面リニューアル工事が竣工し、すっかり新しくなりました。
より充実した売店、飲食スペースも見逃せないのですが、私個人的にお勧めしたいのは、やはり新設された展望スペース。
ここからの景色、特に夜景は是非一度見ておくことをお勧めします。
デートにも最高ですね。
バスも、このあとの走行に向けて、しばしのひと休みです。
06時30分~06時45分 道の駅たたらば壱番地にて開放休憩
めかりパーキングエリアを発車したバスは、関門橋を渡り本州に入ったところで消灯。
シートを倒し目を瞑ると夢の中に入ってしまい、翌朝まで目を覚ますことはありませんでした。
翌朝6時15分、目を覚ますと、バスは道の駅たたらば壱番地の駐車場に停車していました。
あれっ?普段であればもっと先に進んでいるような気が・・・
乗務員の案内放送で多くの乗客が起床します。
と、ここで乗務員から、
「松江道・山陰道夜間工事通行止めと時間調整のため、約40分遅れで運行しております。」
との案内が。
そう、実はこの日、中国横断自動車道尾道松江線において工事による夜間通行止めを行っており、中国自動車道江の川パーキングエリアで通行止め規制解除まで待機していたのです。
このことは、JR九州バスの公式サイトでも事前に公表をしていましたが、すっかり失念していました(笑)。
とはいえ、発車時のJR九州バスの乗務員からはこのことに関する説明が一切なく、途中から交代乗務した中国JRバスの乗務員による道の駅たたらば壱番地到着時の案内で初めて知る人も。
松江駅もしくは出雲市駅でJR線に乗り換えるのか、開放休憩時に到着時刻の目安を確認する乗客の方も数名おられました。
事故や自然災害など突発的事象による遅延ならともかく、夜間工事通行止めの情報は事前に分かっている筈で、しかも自社の公式サイトでもその旨案内しているわけですから、少なくても福岡発車直後に案内して欲しかったです。
案内放送が終了後、バスのドアが開けられ、15分間の開放休憩となりました。
道の駅たたらば壱番地は、島根県雲南市吉田町吉田にある道の駅で、隣接して松江自動車道雲南吉田ICが設けられています。
トイレ、自販機、売店、レストランが併設されている他、周辺自治体の生活路線バス、高速バス「グランドアロー」「みこと号」の一部便も乗り入れています。
因みに、名称の「たたらば」ですが、『秘密結社鷹の爪』に登場する「吉田くん」の住所とのこと。
何のことか私には分かりません・・・。
バスも、ラストスパートに向けて、しばしのひと休みです。
08時32分 JR出雲市駅到着
06時30分、乗客が全員揃ったところで、バスは道の駅たたらば壱番地を発車。
松江自動車道を北上し、松江、出雲へと向かいます。
高速木次、山陰道宍道、山陰道玉造は降車客がいないため通過。
そのまま松江駅へ直行することになりました。
三刀屋木次料金所を通過したバスは、07時08分に宍道ジャンクションを通過。
山陰自動車道を東へ進みます。
10分程走行した松江西インターで山陰自動車道とはいったんお別れ。
松江市街に近づくにつれ、左手には宍道湖が見えて来ます。
07時32分、44分遅れでバスは松江駅に到着。
JR山陰本線、松江市営バス、松江管内の一畑バスにお乗り換えの方はこちらが便利です。
島根県の県庁所在地ということもあってか、こちらでは8割以上の乗客が下車していきました。
松江駅で降車扱いを終えたバスは、 松江西インターから再び山陰自動車道へ。
20分程走行した斐川インターで乗客1名を降ろし、斐川インター先は田園風景を眺めながら進んでいきます。
斐伊川を渡り、JR山陰本線と一畑電車の高架が見えると、終点の出雲市駅到着はもうすぐです。
そして、定刻から遅れること44分の08時32分、バスは終点の出雲市駅に到着しました。
JR山陰本線、出雲大社方面行きなど出雲管内の一畑バス、および一畑電車にお乗り換えの方はこちらが便利です。
出雲大社を模したJR出雲市駅の駅舎。
出雲に来たことを改めて実感します。
最後に
この路線に乗車したのは約2年半ぶり、JR九州バス担当便の乗車は事実上初でしたが、今回の乗車を通じて「車内設備の良さ(快適さ)」と「路線としての使い勝手の良さ」を改めて実感しました。まず、車両についてですが、シート自体が通常のものよりハイグレードなものを採用していることや、暗めのシートモケットの選択、通路カーテンの採用など、落ち着いて休めるという印象を受けました。
人によって多少評価が変わってくると思いますが、今回ご紹介した車両・車内であれば、共同運行会社の中国JRバス投入している「グランドリーム」仕様車と比較しても遜色がない仕様といえましょう。
約9時時間の移動時間を快適に過ごせられると思います。
そして、使い勝手の良さという点においても、夜比較的遅く出発して朝の活動時間直前に目的地に到着するという、夜行バスとしては王道かつお手本の様なダイヤを組んでおり、通常の利用の仕方であれば、全く問題なく利用出来るのではないでしょうか。
中間地点での乗務員交代による完全ワンマン運行しかり、弾力的な変動制運賃の導入しかり、JRハイウェイバスならではの特色の強さというのも健在でした。
車窓の素晴らしさもおすすめポイントのひとつ。
めかりパーキングエリア(または壇ノ浦パーキングエリア)からの関門海峡の景色も素晴らしいですが、中国山地や宍道湖、出雲市付近の田園風景など、山陰側の風景も見逃せません。
ビジネスに、観光に、所用に十分使える便利な「出雲ドリーム博多号」。
もし機会がありましたら一度乗車してみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2022/08/25
- 乗車区間:
博多バスターミナル→出雲市駅 - 運行会社:JR九州バス
- 車両:三菱/エアロクイーン(QTG-MS96VP)
- 年式:2016年式
- 所属:博多支店
- 社番:744-16556(4656)
【おまけ】動画にしてみました
現在、Youtubeにて公開しています。
宜しければご覧いただけると幸いです。
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