富山地方鉄道「富山~大阪線」日産スペースアロー

夜行バス,昼行高速バス

富山地方鉄道 富山~大阪線 703




写真は、今年の春に撮影した富山地方鉄道の高速バス「富山~大阪線」です。
高速バス「富山~大阪線」は阪急バスと共同で運行していますが、富山地方鉄道は富山~東京線、富山~仙台線と共通運用の日産スペースアロー(PKG-RA274RBN)を投入しています。

この路線のルーツは今から20年以上前に開設された大阪なんば~富山線に遡ります。

大阪なんば~富山線は、南海電鉄(現:南海バス)と富山地方鉄道が1989年6月25日に開設された路線です。
並行するJR特急列車に比べ総合力で劣っていた上、当時の名神高速道路や阪神高速道路での慢性的渋滞による定時性障害が深刻だったことに加え、大阪側での乗り場・なんば高速バスターミナルのアクセス面での不便さなどが足かせとなり、開業当初より利用率が低迷していました。
その後、何度かダイヤ改正を行うも、状況は好転せずに、1998年に南海電鉄が運行から撤退。
2001年には路線そのものが休止されました。

因みに、当時使用されていた車両がこちら↓。
南海電鉄「大阪なんば~富山線」専用車両
大阪なんば~富山線の専用車として活躍していた、南海電鉄の日産スペースウィング(P-DA67UE)です。
富山線撤退後は数年間大阪なんば~徳島線の専用車として活躍していましたが、2000年代初頭に引退しました。

話を戻します。
しかし、元々需要が高い大阪~富山間の高速路線バスの復活を、富山地方鉄道は淡々と狙っていたようでして・・・・
2003年12月24日に、同社は新たなパートナーとして阪急バスを選択、大阪~富山間の高速バスを復活させます。
復活にあたっては、梅田発着となった上、京都停車も実現され、利便性が向上。
更に車両も3列独立シート29人乗りのの夜行高速仕様車を投入。
地鉄では初の独立3列シート車として注目を集めました。

大阪~富山間では、同じく2003年12月に開業したJRバスの北陸道昼特急大阪号・北陸ドリーム大阪号と直接競合しますが、JRバスはいったん高速を降りて金沢市内に立ち寄る上に、石川県内の各バスストップや福井北ICにも停車し、さらに昼・夜ともに京都駅にも停車するため、所要時間は当路線が短く、富山側での利用比率でも優位にあります。
このことから、復活した大阪~富山線は瞬く間に人気路線に成長。
後に昼行便2往復が期間限定で増便された後、やがて定期化され、現在は昼行便3往復の夜行1往復の計4往復体制で運行しています。

この路線に関しては、是非一度乗車してみたいと思ってはいるのですが、なかなか乗車する機会に恵まれないですね~。
個人的には、大阪~富山線夜行便+立山黒部アルペンルート+京王の「中央高速バス白馬線」扇沢系統で大阪~東京間移動というのを是非やってみたいんですけどねww。
果たして何時実現することやら・・・・・。


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