一畑電車 北松江線&大社線
昼間の所用を終えて、一畑バスの路線バスに乗車します。
夕暮れ時の一畑電車全線乗車
やって来たのは、松江側の始発地である松江しんじ湖温泉駅。戦前から暫くの間は「北松江駅」という駅名でしたが、1970(昭和45)年に温泉が湧出したために駅名を「松江温泉」に改称。
さらに、2002(平成14)年に駅周辺の温泉街が「松江しんじ湖温泉」と命名されたのに伴い、駅名を「松江しんじ湖温泉」に改称します。
現在の駅舎は、「松江しんじ湖温泉」に改称される前の2001(平成13)年に建て替えられたもの。
スタイリッシュな外観が特徴です。
近くには、一畑グループの総本山ともいうべき、事業持株会社「一畑電気鉄道株式会社」の本社社屋があります。
今回こちらにやって来た理由は、空き時間を利用して、久しぶりに一畑電車(本社:出雲市平田町)全線に乗るため。
窓口にて、和紙を使用した「一畑電車フリー乗車券」を購入します。
フリー乗車券を提示し、ホームに来てみると・・・元東急の1000系と、現時点で最新の自社発注車両7000系が停車していました。
北松江線(松江しんじ湖温泉→川跡)
まずは、北松江線(松江しんじ湖温泉~電鉄出雲市)に乗車し、川跡で乗り換えて出雲大社前へ向かいます。
乗車したのは、7000系2両編成の電鉄出雲市行き普通電車。
車両出入口付近には、一畑グループのコーポレートマークが大きく掲げられています。
一畑電車7000系電車は、デハニ50形以来実に86年ぶりとなる自社発注車による新造車両。
製造にあたってノックダウン方式が採られ、構体と台車の製作を近畿車輛が、艤装以降の工程をJR西日本の関連会社でありJR西日本テクノスの子会社である後藤工業が担当しました。
JR四国7000系電車をベースとした軽量ステンレス構造となっており、JR四国より設計情報の無償提供を受けていることでも知られています。
車内は、JR四国7000系電車と同様、ロングシートとクロスシートの点対称配置になっています。
車内中央部には自転車置き場が、
自転車置き場の上部には、島根県の観光マスコットキャラクター「しまねっこ」のオブジェが設置されています。
松江しんじ湖温泉を発車した電車。
暫くは左手に宍道湖を眺めながら進みます。
一畑口で進行方向が変わり、園から先は田園風景を眺めながら西へ。
一畑電車の本社兼車両基地がある雲州平田を過ぎ、松江しんじ湖温泉から50分程で、大社線との乗換駅である川跡に到着します。
大社線(川跡~出雲大社前)
川路で、出雲大社前からやって来た折り返しの大社線出雲大社前行き電車(7000系単行)に乗り換えます。
平日の夕方ということもあり、多くの学生やサラリーマンが電車から降り、この後の北松江線(電鉄出雲市行き及び松江しんじ湖温泉行き)の電車に乗り換えます。
川跡を発車した電車は、高浜、遙堪、浜山公園北口と停車し、10分程で終点の出雲大社前に到着します。
1930年に開業した出雲大社前駅の駅舎は、国の登録有形文化財にも登録されていることでも有名。
独特の外観が特徴で、この地域の観光シンボルのひとつとしても親しまれています。
折り返しの電車で川跡へ戻ります。
北松江線(川跡→電鉄出雲市→松江しんじ湖温泉)
川跡で電鉄出雲市行きの電車に乗り換え、10分程で終点の電鉄出雲市に到着します。(写真はイメージです。)
アーケードを抜け、JR出雲市駅へ出てみると、偶然にも中国JRバスの東京・TDL行き夜行高速バス「スサノオ号」が停車していました。
そういえば、使用車両が2階建てバス(スカニア・InterCity DD)に代わっていましたね・・・。
機会があれば、この車両にも是非乗車してみたいものです。
最後は、電鉄出雲市から松江しんじ湖温泉行き電車の乗車。
元東急の1000系が充てられていました。
日もすっかり暮れ、夜汽車の雰囲気を感じながら、1時間程で終点の松江しんじ湖温泉に到着。
JR松江駅方面行きの一畑バスに乗り換えて、この日宿泊するホテルに戻ったのでありました。
最後に
久しぶりに一畑電車に乗車しましたが、多くの通勤、通学客を数多く目にしたとはいえ、約40分~50分ヘッドのダイヤで事足りる状況を見るに、沿線の環境の厳しさは変わっていない、むしろ、さらに厳しくなっているのかなぁという印象でした。それでも、新型車両の導入やレール&サイクルサービス、上限運賃の導入(上限700円)など、「厳しいながらも何とか頑張っている地方鉄道」という認識を再確認する場となりました。
今回は駆け足で全線乗車してみましたが、日暮れ時ということもあり、ゆっくり時間をかけて見ることが出来ませんでした。
次回訪問時は、出雲大社参拝を兼ねて、半日~1日かけてじっくり回りたいですね。
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