和歌山バス「サザンクロス」鎌倉線 堺→鎌倉 簡単な乗車記
和歌山バス「サザンクロス」鎌倉線
写真は、堺・大阪・京都~小田原・藤沢・鎌倉・戸塚間夜行高速バス「サザンクロス」鎌倉線で活躍する和歌山バス(本社:和歌山市)の日野セレガHD(PKG-RU1ESAA)です。
元々この路線は、南海バス(本社:堺市)と江ノ電バス藤沢(→江ノ電バス、本社:藤沢市)が共同で運行していましたが、2020年3月末日をもって江ノ電バスが同路線の運行から撤退したため、これに代わって2020年4月1日より和歌山バスが新たに運行に参入し、現在に至ります。
江ノ電バス「戸塚・鎌倉・小田原~京都・大阪・堺線」
私自身、この路線にはかなり昔に江ノ電バス藤沢担当便に乗車したことがあり、その模様をブログでもご紹介しています。
ですが、大阪側事業者の便にはこれまで一度も乗車したことがなく、「そうであるならば、折角なので乗車してみようか!」ということになり、先日所用で大阪を訪問した帰路の足として利用してみました。
今回は、その時の模様をご紹介します。
どことなく新鮮!? 「サザンクロス」カラーの和歌山バス
やって来たのは、堺市の中心部から少し離れたJR阪和線堺市駅。“堺市の中心部から少し離れた"とはいいつつも、堺市内にある主要鉄道ターミナル駅のひとつであることには間違いなく、夜になっても駅を利用している方を多く見かけます。
ですが、駅前に商業施設があるとはいえ、南海堺駅や堺東駅、なかもず(中百舌鳥)駅などと比較すると、"街の主要駅"というよりは"街から離れた住宅地に近い中規模の駅"という印象を受けます。
JR堺市駅前からは、南海バスの夜行高速バス「サザンクロス」のうち、2路線が発着しています。
うち一路線は、これまでにも何度かご紹介している「サザンクロス」長岡線。
南海バス「サザンクロス」長岡線
そして、もう一路線が、今回ご紹介する「サザンクロス」鎌倉線です。
堺・大阪・京都と神奈川県湘南地区を約11時間で結びます。
運賃は、乗車日によって変動する変動制運賃を採用。
片道運賃は6,630円~9,540円(乗車区間・乗車日によって異なる)となっています。
JR堺駅前には、高速バス専用のバス停も設置。
発着時刻も詳しく掲示されています。
今回乗車したのは、JR堺市駅前21時05分発の和歌山バス担当便。
南海バスの一般路線バスも発着していることから、バスは発車時刻直前に入線します。
乗車した車両はこちら。
和歌山バス和歌山営業所所属759号車(日野セレガHD PKG-RU1ESAA)です。
南海バスが「サザンクロス」佐世保線用車の代替目的で導入された車両で、主に佐世保線や長岡線などで活躍後、暫くは予備車扱いでしたが、「大阪・京都~鎌倉線」の江ノ電バス運行撤退に伴い和歌山バスに転属、現在は「サザンクロス」鎌倉線の専用車両として活躍しています。
和歌山バスといえば、この他にも夜行高速バス「和歌山・泉が丘・堺~横浜・東京・西船橋・TDR・海浜幕張線」を成田空港交通(本社:成田市)と共同で運行しており、ピンクカラーの「アザレア・アザレアⅡ」のイメージが強いだけに、「サザンクロス」カラーの和歌山バスがどことなく新鮮に映ります。
車内は、3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様。
ブラックに近いダークブルー系のシート地に斑点模様のシートモケットが目立つ内装になっています。
通路カーテンは中央列座席を含めた全席に設置しています。
トイレは、車内中央部の階段を下りたところにあります。
シートは、天龍工業製の夜行用標準タイプのシートを採用。
写真はありませんが、リクライニングの最大角度もかなり深く設定されています。
もちろん、足置き台やレッグレストも完備しています。
因みに、レッグレストはこの代の車両から導入されました。
モバイル充電用コンセントは、各座席の肘掛下に設置しています。
古参の部類に入る車両ということもあり、共同運行の南海バス担当便と比較すると多少見劣りする感は否めませんが、それでも夜行バスに必要な装備は全て揃っており、首都圏までの移動であれば問題なく快適に過ごせられるという印象を持ちました。
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