名鉄バス「名古屋〜岡山・倉敷線」 簡単な乗車記

夜行バス,昼行高速バス,高速バス乗車記



途中休憩は1回 夜明け前のサービスエリアに降り立つ

23時40分 名鉄バスセンター発車

23時10分過ぎ、1台のバスが名鉄バスセンター3階降車ホームに到着。
関係者が見守る中、しばし待機します。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 名鉄BC入線前_03

23時30分頃、運行再開初便となる名古屋発夜行便(名鉄バス担当)が名鉄バスセンター3階7番のりばに入線。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 名鉄BC入線前_03

入線後、早速乗車改札が始まります。
運行再開初便かつ名鉄バス運行初便ということもあり、名鉄バス社員の方からパンフレットやウェットティッシュなどが入った記念品をいただきました。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 乗車記念品

予約済みの乗客が全員揃ったところで、乗務員から客席を向いてのご挨拶と案内が。
同社のワンマン運行昼行高速便で見られる光景ではありますが、丁寧な挨拶・案内にはいつも感心するばかりです。

23時40分、関係者による見送りを受け、バスは名鉄バスセンターを発車。
発車後、乗務員から改めてマイクを通じての案内が行われ、案内終了後、暫くして車内は消灯となります。

この間、バスは白河ランプから名古屋高速に入り、この後、バスは東名阪自動車道~新名神高速道路~名神高速道路~新名神高速道路~山陽自動車道を経由し、岡山・倉敷へと向かいます。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 前方モニターに運行経路を表示

消灯後、暫くすると睡魔が襲って来ます。
シートを倒して目を瞑るといつしか夢の中へ。
結局、翌朝夜明け前の開放休憩まで、目を覚ますことはありませんでした。

尚、高速バス「名古屋~岡山・倉敷線」では、原則完全ワンマン運行を実施しており、途中2箇所にて乗務員の休憩停車(各20分~30分停車)を行います。
このうち、夜行便では1箇所、昼行便では2箇所で開放休憩を実施します。
ただし、名鉄バス担当の夜行便については、(あくまで今回乗車した限りにおいては)仮眠休憩というものを設けていない様に見受けられました。
各サービスエリアで30分程停車しているため、法令的にクリアしているとはいえ、乗務員にとっては少々きつい行路なのではと感じました。


03時20分~03時40分 龍野西サービスエリアにて開放休憩

翌朝、スマートフォンの時計を見てみると、時刻は夜明け前の03時10分。
バスは兵庫県の山陽自動車道龍野西サービスエリアに到着していました。

03時20分、車内の照明が灯され、前方の遮蔽カーテンとドアを開放。
こちらで、夜行便で唯一の開放休憩(20分間)となりました。
深夜ということもあり、乗務員による発車時刻の案内は原則行われません。
発車時刻は前方にモニターにて表示されますので、下車の際は事前に発車時刻を確認しておきましょう。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 前方モニターに発車時刻を表示

龍野西サービスエリアは、山陽自動車道のサービスエリアの中でも有数の広さを誇るサービスエリアのひとつ。
売店や飲食スペースも24時間営業を行っており、深夜でも多くの車やトラックが停車しています。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 龍野西サービスエリア

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 龍野西サービスエリアにて_01

通常時であれば、バスから下車する乗客は少ないのでしょうが、そこは参入初便。
私を含め殆どの乗客がバスを降り、買い物やバスの撮影に勤しんでおりました(笑)。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 龍野西サービスエリアにて_02

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 龍野西サービスエリアにて_03

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 龍野西サービスエリアにて_04

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 龍野西サービスエリアにて_05

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 龍野西サービスエリアにて_06

05時35分 倉敷駅北口到着

03時40分、乗客が全員戻ったところで、バスは龍野西サービスエリアを発車。
引き続き、山陽自動車道を西進します。

04時24分、定刻よりも16分早く山陽インターバス停に到着。
降車客はおらず、すぐに発車します。
山陽インターから再度山陽自動車道に入り、15分程で岡山インターを流出。
近くの岡山インターバス停に到着しますが、こちらでも降車客はおらず、すぐの発車となりました。

04時59分、定刻よりも11分早く、バスは岡山駅西口に到着。
こちらでは数名が下車します。

そして、岡山駅西口から走ること35分、ちょうど夜が明け始めた頃の05時35分に、バスは終点の倉敷駅北口に到着。
あっという間に着いた感覚の名鉄バス担当初便は、無事に運行を終えたのでありました。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 倉敷駅北口到着

この後バスは、倉敷市内にある両備ホールディングスの車庫へ回送。
約10時間後の倉敷発昼行便の運行に備え、しばしの休息を取るのでありました。


賛否が分かれそうな運行時刻

以上、高速バス「名古屋~岡山・倉敷線」名古屋発運行再開初便(名鉄バス担当運行初便)の模様を簡単にご紹介しました。

名鉄バス「プレミアムワイド」の素晴らしさについては、ブログの過去記事や「バスとりっぷ」などでご紹介しているので割愛するとして、ここでは、今回の乗車で一番気になった運行ダイヤについて少し述べます。

公式サイトなどで周知の通り、実は今回の運行再開に合わせてダイヤを改正しているのですが、特に気になったのが、名古屋発夜行便の岡山・倉敷到着時刻が早い点と、倉敷・岡山発昼行便の発車時刻が早朝から夕方に変更された点です。
夜行便・昼行便ともに、今回改正された運行時刻については、利用客の賛否が分かれそうな気がしました。

名古屋発夜行便の岡山・倉敷到着時刻が早い点については、「もう少しゆっくり寝ていたいので到着時刻を遅くしてほしい」という意見と「寝不足でもいいので朝早くから活動したい(変更後のダイヤを支持する)」という意見に分かれそうな印象を受けました。
これについては、利用客の予定に大きく左右されるだけに、一概に良い悪いはいい難いですが、個人的にはあと30分程所要時間を延長して、到着時刻を後ろ倒しにしても良いのかなぁと感じました。

一方で、倉敷・岡山発の昼行便については、発車時刻が早朝から夕方に変更されたことで、日帰り利用が事実上不可に。
日中に名古屋にて所用を済ませたいという方は、夜行便を往路で利用するか、夜行便の利用を避けたい方は往路を新幹線利用に変更する必要があります。
これを利用者はどう見るのか・・・。
運行ダイヤの絡みで変更せざるを得なくなったことは重々承知ですが、ダイヤが変更されたことによる利用者の反応・今後の動向が気になるところではあります。

ともあれ、新しいパートナーで運行を再開した高速バス「名古屋~岡山・倉敷線」ですが、利用者の意見を汲み取りながら、ひとりでも多くの利用客が定着する路線に成長して欲しいと切に願いたいものです。

今回は夜行便の利用でしたが、機会があれば改めて昼行便にも乗車してみたいですね。

名鉄バス「名古屋~岡山・倉敷線」 3610 倉敷駅北口到着_02


【乗車データ】 
  • 乗車日:2022/04/15
  • 乗車区間:
    名鉄バスセンター→倉敷駅北口
  • 運行会社:名鉄バス
  • 車両:三菱/エアロクイーン(QTG-MS96VP)
  • 年式:2016年式
  • 所属:名古屋中央営業所
  • 社番:3610

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