前回、北海道バスの都市間バス新路線「北見特急ニュースター号」の北見側運行開始初便の様子をご紹介しました。
その記事の中で、「あいにく私はその日、別件で北見市にいました。」と書きましたが、その別件というのが、今回と次回の2回に分けてご紹介する「北見~知床~釧路 路線バスぐるり旅」の敢行でありました。
私自身、知床へはこれまで数回バスや車で訪れたことがありますが、北見から網走ウトロ、羅臼を経由して釧路へ移動するというのは、事実上今回が初めてでありました。
いったい、どの様なバス旅だったのか、そして私が目にした車窓・景色とは・・・。
今回は<前編>として、北見から女満別空港を経由してウトロまで移動した時の模様をお届けします。
【プロローグ】網走バス「ドリーミントオホーツク号」
今回の旅の出発地である北見へは、都市間バス「ドリーミントオホーツク号」(札幌~北見・網走)で移動します。
今回は、札幌駅前ターミナル17時20分発の網走バス担当便を利用。
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の影響により、この路線も減便運行中(2021年9月25日現在)ですが、事実上札幌発の最終便ということもあり、少ないとはいえそれなりの数の乗客が利用しておりました。
札幌を発つこと4時間30分の21時50分、定刻より若干早くバスは北見バスターミナルに到着。
景色を眺めたり、北海道内の都市間バスで唯一実施されているテレビ・DVD放映を見ているうちにあっという間に着いてしまった・・・という印象のバス移動でした。
この日は、北見バスターミナル前のビジネスホテル(ルートイン)に宿泊。
次の日の移動に備えます。
【乗車データ】
- 乗車日:2021/09/09
- 乗車区間:
札幌駅前ターミナル→北見バスターミナル - 運行会社:網走バス
- 車両:三菱/エアロクイーン(QTG-MS96VP)
- 年式:2016年式
- 所属:網走営業所
- 社番:1161
【第1ランナー】北見バスターミナルと北海道北見バス「女満別空港連絡バス」
翌朝、早めに目を覚まし、北海道バスの都市間バス新路線「北見特急ニュースター号」の北見側運行開始初便を見に北見駅南口へ。
運行初便の後姿を見届け、北見バスターミナルへ向かいます。
以前の北見バスターミナルは、まちきた大通ビル(旧きたみ東急百貨店)1階の一部を使用していましたが、北見市都市再生整備事業に伴い、2018(平成30)年12月15日に駅前広場へ移転しました。
新バスターミナルになってじっくり見るのは、今回が初めて。
待合室にLED発車表示を設けるなど、多少の目新しさは感じますが、バスのりばの時刻表表示や案内表示は、かつてのバスターミナルのものを踏襲しており、「お~!!」といった様な(良い意味での)驚きは正直ありません。
新バスターミナルが乗り入れる路線も、都市間路線や郊外路線がメインで、これも従来のまま。
市内路線の停留所も、従来通り国道上のバス停に停車します。
個人的には、市内路線のバス停の位置も含め、もっと大胆に見直しをかけても良かったのかなぁ・・・と感じました。
話を戻しましょう。
第1ランナーは、北海道北見バス「女満別空港連絡バス」。
写真の東急マーキュリーカラーを纏った三菱エアロバスで、オホーツクの空の玄関口「女満別空港」をめざします。
かつては、美幌を経由して北見と網走を結ぶ一般路線バスが運行されていましたが、既に全廃。
さらに、網走バスが網走~美幌間の路線を網走~女満別間に短縮したことから、北見~網走間は一般路線バスを乗り継いで移動することが出来なくなりました。
よって、今回はとりあえず「女満別空港連絡バス」で女満別空港へ向かい、女満別空港から一気に知床へ向かうことにしたのです。
北見バスターミナルを発車しバスは、北見市内、端野地区などで乗車扱いを行い、美幌高野インターチェンジから自動車専用道路の美幌バイパスへ。
美幌バイパスに入ると、10分程で終点の女満別空港に到着します。
北見からの所要時間は約40分。
あっという間の空港連絡バスの移動でした。
通常であれば、このバスも所用客や観光客で混み合うのですが、この時は私を含めても僅か4名。
緊急事態宣言の影響の深刻さを改めて実感したのでありました。
【乗車データ】
- 乗車日:2021/09/10
- 乗車区間:
北見バスターミナル→女満別空港 - 運行会社:北海道北見バス
- 車両:三菱/エアロバス(KC-MS829P)
- 年式:1998年式
- 所属:北見営業所
- 社番:2073
【第2ランナー】網走バス「知床エアポートライナー」(女満別空港~網走~斜里~ウトロ)
女満別空港で数十分の乗り換え時間を挟み、女満別空港からは網走、斜里を経由してウトロへ直行する路線バス「知床エアポートライナー」に乗車します。
元々この路線は、1996(平成8)年6月より「オホーツク知床線」「冬の知床ライナー」として季節運行を開始したのが始まり。
斜里バスが同区間で「知床エクスプレス」を競合運行していましたが、2008(平成20)年4月28日より網走バスと斜里バスが共同運行を開始します。
一時期は通年運行となったいましたが、2010(平成22)年度冬期より夏期・流氷観光期のみの運行に戻されています。
今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1往復減便され、網走バス、斜里バス各1往復体制で運行しています。
女満別空港の到着口には、空港連絡バスの発車案内表示と網走バス「女満別空港連絡バス」の乗車券専用券売機が設置されており、「知床エアポートライナー」の乗車券もこちらの券売機で購入することが出来ます。
尚、北海道北見バスが運行する「女満別空港連絡バス」については、この券売機で乗車券を購入することが出来ず、運賃は降車時に車内で支払うことになりますので、注意が必要です。
今回乗車したのは、女満別空港09時35分発の網走バス担当便。
同社が運行する「女満別空港連絡バス」と共通運用の三菱エアロバスが充てられます。
車内は、4列シート60人乗りの定員重視仕様。
トイレは付いていませんが、所要時間が2時間を超えることから、途中の斜里バスターミナルでトイレ時間を設けるとのことでした。
「知床エアポートライナー」は、到着口4番のりばから発車します。
女満別空港を発車したバスは、田園風景や網走湖を眺めながら網走市内へ。
25分程で網走駅前に到着します。
この「知床エアポートライナー」は、網走市内、斜里町内と知床地区を結ぶ路線バスとしての役割も担っているため、ウトロ地区を除き、これといった乗降制限がありません。
よって、網走~斜里や網走~ウトロ、斜里~ウトロといった区間利用も可能です。
網走バスターミナル、網走道の駅にて乗降扱いを行ったバスは、国道244号を斜里へ向けて走行します。
暫く走行すると、左手にはオホーツク海が、そして、右手には小清水原生花園が車窓一面に広がります。
長閑な風景が続きます。
網走市内から約50分で、バスはJR知床斜里駅前の斜里バスターミナルに到着。
こちらでは、乗降扱いを行うとともに、数分間のトイレ停車となりました。
斜里バスターミナルからは、進路を国道334号に変え、ウトロ地区へ。
暫く走行すると、左手には再びオホーツク海が一面に広がります。
この日は途中まで天候が良く、束の間の海岸線ドライブ気分を味わうことが出来ました。
ところが、ウトロに近づくにつれ、天候が次第に怪しくなります。
それでも、雨にたたられることはなく、バスはほぼ定刻の11時45分に終点のウトロ温泉ターミナルに到着しました。
過去の記録を紐解いてみると、前回ウトロにお邪魔したのは2016年の6月ですので、5年ぶりのウトロ訪問となります。
景色を眺めているうちにあっという間に過ぎていった約2時間のバスの旅。
- 空港から乗り換えなしで知床へ直行したい
- オホーツク地方ならではの景色を堪能しながら移動したい
という方には最適の路線バスではないでしょうか。
残念ながら、今回はウトロで観光する時間が取れませんでしたが、またの機会がありましたら、再度この路線に乗車して、ウトロ地区をじっくり観光したいですね。
【乗車データ】
- 乗車日:2021/09/10
- 乗車区間:
女満別空港→ウトロ温泉ターミナル - 運行会社:網走バス
- 車両:三菱/エアロバス(KL-MS86MP)
- 年式:2003年式
- 所属:網走営業所
- 社番:420




