JR四国バス「ドリーム高知1号」プレミアムシート乗車記(2013年2月乗車分)

夜行バス,高速バス乗車記


首都圏と四国四県をを結ぶ夜行高速バスは、JR系・民鉄系を合わせて約10路線運行していますが、その中でも車両グレードが高いと評判なのが、JR四国バス「ドリーム号」各系統(高松・高知・松山の各路線)。
路線自体の歴史は、JRバス関東が原則単独運行を行っている「ドリーム徳島号」を除くと、約20年以上の歴史を誇っているのですが、サービス改善に取り組むようになったのは、ここ4~5年位の間ではないかなぁ~と記憶しています。

実は恥かしながら、JR四国バスの「ドリーム号」系統には、今から16年前に東京~高松間の「ドリーム高松号」に乗車して以来、暫くの間乗車していませんでした。
しかし、今から5年前に「ドリーム高松・松山号」に「プレミアムシート」が登場して以降、「一度でいいからJR四国バスのプレミアムシートに乗車してみたい!」と思い続けていましたが、ようやく先日乗車する機会が出来、別路線ではありますが東京~高知線「ドリーム高知号」で同社のプレミアムシートを体験してきました。
今回はその時の模様をお届けしようかと思います。

プレミアムシート搭載の最新エアロキングで一路高知へ

今回乗車したのは、東京駅発高知行きの「ドリーム高知1号」。
こちらの車両↓になります。
JR四国バス「ドリーム高知号」・214 プレミアムシート搭載車

JR四国バス「ドリーム高知号」・214 リア プレミアムシート搭載車
2009年式の三菱エアロキング(BKG-MU66JS)です。
同社のエアロキングの中では最新車両になります。

JR四国バス「ドリーム号」のセールスポイントとしてまず挙げなければならないのが、最上級グレード「プレミアムシート」の存在でしょう。
JR四国バス「ドリーム高知号」・214プレミアムシート

JR四国バス「ドリーム高知号」・214 プレミアムシート フルリク時

1階部分に僅か3席の超大型本革シートを配置。
ベッドに近いリクライニング角度に大型フットレストとレッグレスト、更にはプライベートカーテンを装備している他、パソコン・携帯電話・スマートフォン利用者のために電源コンセントを2個装備しています。
「プレミアムドリーム」の「プレミアムシート」とは違い、感覚的にはJR東海バス「ドリームなごや号」の「プレミアムシート」の本革仕様といったところでしょうか。
一方の2階席も、ヘッドレスト付き3列独立シート「スーパーリラックスシート」に通路カーテンが装備されているなど、従来の夜行高速バスと比較してもサービスレベルが高いのが特徴です。(2階席は写真を撮影することが出来ませんでした。ゴメンナサイ。)
流石、同社の威信をかけて投入している車両だけのことはあります。

途中休憩は2回 目覚めると目的地「高知」はすぐそこに・・・

では、乗車当日の模様を簡単にご紹介。
始発は新木場駅ですが、今回はスケジュールの関係で東京駅八重洲口から乗車です。
JR四国バス「ドリーム高知号」・214 東京駅八重洲南口改札中

20時30分、定刻にバスは東京駅八重洲南口を発車。
約30分かけて新宿駅新南口(代々木)に到着、残りの乗客を乗せ満席になった「ドリーム高知1号」は、首都高速道路から東名高速道路に入り、一路四国へ向けてひた走ります。

途中休憩場所は2箇所。
消灯前の休憩は東名高速道路の鮎沢パーキングエリアで10分間の開放休憩が行われました。
JR四国バス「ドリーム高知号」・214 鮎沢PAにて

鮎沢パーキングエリアを出発すると、車内は消灯されお休みタイムに突入です。
シートピッチも広い「プレミアムシート」は、後ろに気兼ね無くフルリクライニングのも特徴の一つ。
就寝時にどうしても前にずれてしまう本革シートならではの弱点は多少感じつつも、ベットに近い寝心地の良さに、いつしか夢の中へと吸い込まれていきます。

気が付くと時計の時刻は午前4時半。
淡路島の室津パーキングエリアにて乗務員交代を行っているところでした。
約1時間後、バスは最初の降車停留所である徳島道土成バスストップに停車。
ここで1名が下車します。
その後、徳島道脇町バスストップでも数名が降り、午前6時半前にバスは降車地でもあり最後の休憩場所でもある徳島道三好バスストップ(吉野川サービスエリア)に到着します。
ここでは10分間の開放休憩を実施。
殆どの乗客がバスを降りて洗顔や買い物を済ませていきます。
JR四国バス「ドリーム高知号」・214 吉野川SAにて

吉野川サービスエリア出発後は、徳島道から高知道へと進み、約1時間程で高知インターを通過。
その後は高知インター南バスターミナルで降車扱いを行い、定刻よりも10分程早い7時55分、バスは無事に高知駅バスターミナルに到着しました。
JR四国バス「ドリーム高知号」・214 高知駅BT到着
昔はここが終点だったのですが、現在ははりまや橋が終点のため、私を含め大半の乗客を降ろしたバスは、終点のはりまや橋へ向けて走っていきました。
外は生憎の雨模様。
天気が良ければ高知市内を観光でも・・・・と思ったのですが、これは諦めざるを得ないですね。

2,300円というプレミアムシート料金は高いのか?安いのか?

というわけで、JR四国バス「ドリーム高知1号」の乗車記をお届けしましたが、正直な感想を申し上げると、少々拍子抜けだったかなぁと。
「プレミアムシート」自体の構造、座り心地、寝心地は言うまでも無く素晴らしいですが、個人的にはやはりシートが本革である点がどうしてもマイナスに映ってしまうんですよね。
就寝時にバスの振動で、どうしても身体ポジションがずれてしまうんですよ。
「プレミアムドリーム」の「プレミアムシート」の様な通常のモケットタイプシートの方が、身体がフィットして良いのではと感じました。
それともう一点気になったのが、2,300円というプレミアムシート料金。
いくら本革シートを採用しているとはいえ、「プレミアムドリーム」「ドリームなごや号」のプレミアムシートで提供されているサービスと比較すると、2,300円という料金設定は少し高いのかなぁ~という気がしました。
個人的には1,500円~1,800円あたりが妥当な料金なのでは?と。
もっとも、JR四国バスの「プレミアムシート」は発売開始直後に満席になる位人気が高いので、2,300円という多少強気な(?)料金設定でも乗ってくれるのでしょうが、今後、LCCをはじめとする他交通機関との競争が激化した場合は、「プレミアムシート」料金の見直しが必要になってくるかもしれませんね。

色々と書きましたが、従来の夜行バスと比較するとサービスレベルが高いJR四国バスの「ドリーム号」。
特に「プレミアムシート」は格段の寝心地を提供してくれるシートですので、機会があれば是非利用されることをお勧めしたいですね。

尚、「ドリーム高知号」について詳しくはこちらをご覧下さい。


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