阪急バス「よさこい号」に西工夜行高速仕様SD-Ⅱが復活!? ※追記しました
阪急バスの大阪~高知線「よさこい号」を取り上げました。
この記事の中で、私は「早ければ2017年1月中にも引退するかもしれない」という文言を書きました。
今回ご紹介するのは、その後のお話であります。
この阪急バスの西工SD-Ⅱ、実際には「よさこい号」の運用からは引退しましたが、その後、大阪~松江・出雲線「くにびき号」へ活躍の場を移し、約1年間活躍しました。
しかし、その後サプライズが・・・。
実は、2018年3月下旬頃より、1往復のみではありますが、大阪~高知線「よさこい号」での西工製夜行高速仕様SD-Ⅱによる運行が復活したのです!
このことは、特に西工ファンに驚きをもって受け止められました。
何せ、一度退いた(と思われた)車両が運用に復活したのですから・・・。
以降、大阪~高知線「よさこい号」で活躍する西工製夜行高速SD-Ⅱ型の模様が、SNSを中心にアップされるようになります。
今春の休みなどを利用して、実際に乗りに行ったバスファンも少なからずいるのではないでしょうか。
実は先日、西日本方面へ出掛ける用事があり、それならば・・・ということで、久しぶりに阪急バスの西工SD-Ⅱに会いに行きました。
本音をいわせていただくと、高知発の昼行便に乗車したかったのですが、行程の関係上、今回は大阪発の夜行便(0109便)に乗車。
その時の模様をご紹介します。
阪急バスグループが運行する高速バスの拠点ターミナルですが、一時期と比べると便数が減ったのも事実。
特に夜行便に関しては、九州方面路線の整理などで、かなり便数が減った印象を受けますが、それでも、甲信越や北陸、中国、四国方面を中心に、数多くの路線が発着しています。
高知行き「よさこい号」夜行便0109便の大阪梅田発着時刻は22時20分。
今回乗車した車両はこちら↓でした。 2016年11月に乗車した時と同じ、阪急バス豊中営業所所属の2005年式2891号車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)です。
同社の西工製夜行高速車の中では、最期に導入された車両のうちの一台となります。
所々に腐食の跡が見られますが、堂々たる風格は健在です。
発車の10分前にはのりばに入線、改札が始まります。
早速車内に入ってみましょう。
車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様となっています。
トイレは進行方向に向かって左側に設置。
トイレに繋がる階段の入口付近にはサービスコーナーが設置されています。(現在は使用停止中。)
シートは天龍工業製の夜行高速用シートを搭載。
シートヒータースイッチや、現在は使用されていませんがマルチステレオコントローラも装備しています。
但し、使用路線の関係から、レッグレストは装備されていません。
車内最前部と中央部のモニターでは、自動放送に合わせて各種案内が映し出されます。
22時20分定刻に大阪梅田(阪急三番街)を発車したバスは、ハービス大阪にて乗車扱いを行った後、阪神高速池田線から中国自動車道へ。
その間、乗務員による案内と、自動放送・モニターを使った各種案内及び車内設備の案内が行われます。
高速バス「よさこい号」は、運行便によって経路が異なりますが、阪急バス担当の夜行便については、宝塚駅及び岡場駅に停車します。
阪急宝塚線、JR福知山線及び神戸電鉄沿線からの利用を考慮しての設定なのでしょうか、実際の利用状況がどういった状況なのか、興味がありますね。
因みにこの日は、閑散期の平日ということもあってか、宝塚駅、岡場駅ともに乗車0でした。
岡場駅を発車したバスは、神戸北インターから山陽自動車道へ。
そして、5分程で消灯前の休憩場所である淡河パーキングエリアに到着します。
こちらでは、15分間の開放休憩となりました。 殆どの乗客がバスを降り、トイレや洗顔、買い物などを済ませていました。
0時00分、乗客が全員揃ったところで、先方のカーテンが閉められ消灯。
バスは四国高知へ向けて発車します。
暫くは起きていましたが、重厚なエンジン音と多少ふわふわしつつも安定した乗り心地の良さがあいまってか、気が付くと夢の中へ。
翌朝、目を覚ますと、バスは南国市の高知自動車道南国サービスエリアに停車していました。
その間、バスは山陽自動車道~瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋含む)~高松自動車道~高知自動車道を走破したようです。
4時55分、車内灯が灯され、前方のカーテンが開けられます。
間もなくして乗務員から案内があり、こちら南国サービスエリアにて10分間の開放休憩となりました。
外に出てバスを撮影しますが・・・
四国高知でも夜が明けようとしています。
日の出が早くなっていることに、夏がもうすぐそこであることを改めて感じました。
5時05分、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
7分程でバスは高知インターを流出し、高知自動車道とはお別れします。
高知インターから至近距離にある一バスターミナルで降車扱いを行い、10分程走行した5時23分、定刻よりも若干早くバスは高知駅バスターミナルに到着しました。 本当は終点の桟橋高知営業所まで乗車したかったのですが、大きな荷物を預けて動く必要があったことから、このバスとはこちらでお別れ。
はりまや橋、桟橋高知営業所へ向けて発車するバスを見届けながら、次なる場所へと向かうのでありました。
今回、約1年5カ月ぶりに阪急バス「よさこい号」西工車(SD-Ⅱ)に乗車しました。
この車両を含めた西工製夜行高速用SD-Ⅱ(三菱KL-MS86MP)の魅力は、「重厚なエンジン音」と「安定した乗り心地」、そして「考えに考えられた車内空間の広さ」なのですが、このブログで何度も取り上げている西鉄高速バス「桜島号」夜行便4012号車と同様に、重厚なエンジン音と安定した乗り心地は、この車両においても健在でした。
昨今主流の座席コンセントや通路カーテンは装備されていませんが、車内空間もゆったりとしており、寝る分には特に問題を感じませんでした。
惜しむらくは、やはり高知発の昼行便でこの乗り心地味わいたかったなぁと。
夜行便での移動も、「寝ながら移動出来る」という点で便利であり、それはそれで良いのですが、個人的には四国山地の景色や大鳴門橋、明石海峡大橋からの車窓をこの車両で楽しみたかったですね。
これは近々にリベンジを果たさなければ・・・と思いました。
尚、今回ご紹介した阪急バス「よさこい号」の西工製夜行高速車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)ですが、2018年5月8日現在、主に大阪梅田22時20分発と桟橋高知営業所13時38分発(高知駅バスターミナル14時発)に充てられています。
ただ、これも今後の車両運用変更で変わる可能性があるため、乗車するのであれば、出来るだけ早いうちに乗車されることをお勧めします。
※尚、車両運用に関して、事業者様に問い合わせる行為は絶対になさらぬようお願いします。
【乗車データ】
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【追記】(2018年9月5日改記)
阪急バス所有の西工製夜行高速車の在籍状況について。
2018年9月現在、阪急バス所有の西工製夜行高速車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)の在籍台数は、今回ご紹介した2891号車の1台のみとなっております。
さらに、この2891号車も、阪急バス公式サイトによると、まもなく引退を迎えるとのことです。
しつこいようですが、乗車するのであれば、出来るだけ早いうちに乗車されることをお勧めします。
(くり返しにはなりますが、車両運用に関して事業者様に問い合わせる行為は絶対になさらぬようお願いします。)
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以前このブログで、全国的に数を減らしている西日本車体工業(以下:西工)製夜行高速仕様SD-Ⅱが活躍している一例として、
この記事の中で、私は「早ければ2017年1月中にも引退するかもしれない」という文言を書きました。
今回ご紹介するのは、その後のお話であります。
この阪急バスの西工SD-Ⅱ、実際には「よさこい号」の運用からは引退しましたが、その後、大阪~松江・出雲線「くにびき号」へ活躍の場を移し、約1年間活躍しました。
しかし、その後サプライズが・・・。
実は、2018年3月下旬頃より、1往復のみではありますが、大阪~高知線「よさこい号」での西工製夜行高速仕様SD-Ⅱによる運行が復活したのです!
このことは、特に西工ファンに驚きをもって受け止められました。
何せ、一度退いた(と思われた)車両が運用に復活したのですから・・・。
以降、大阪~高知線「よさこい号」で活躍する西工製夜行高速SD-Ⅱ型の模様が、SNSを中心にアップされるようになります。
今春の休みなどを利用して、実際に乗りに行ったバスファンも少なからずいるのではないでしょうか。
実は先日、西日本方面へ出掛ける用事があり、それならば・・・ということで、久しぶりに阪急バスの西工SD-Ⅱに会いに行きました。
本音をいわせていただくと、高知発の昼行便に乗車したかったのですが、行程の関係上、今回は大阪発の夜行便(0109便)に乗車。
その時の模様をご紹介します。
快適な乗り心地で7時間の移動はあっという間
やって来たのは、大阪梅田の阪急三番街に位置する阪急高速バスターミナル。阪急バスグループが運行する高速バスの拠点ターミナルですが、一時期と比べると便数が減ったのも事実。
特に夜行便に関しては、九州方面路線の整理などで、かなり便数が減った印象を受けますが、それでも、甲信越や北陸、中国、四国方面を中心に、数多くの路線が発着しています。
高知行き「よさこい号」夜行便0109便の大阪梅田発着時刻は22時20分。
今回乗車した車両はこちら↓でした。 2016年11月に乗車した時と同じ、阪急バス豊中営業所所属の2005年式2891号車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)です。
同社の西工製夜行高速車の中では、最期に導入された車両のうちの一台となります。
所々に腐食の跡が見られますが、堂々たる風格は健在です。
発車の10分前にはのりばに入線、改札が始まります。
早速車内に入ってみましょう。
車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様となっています。
トイレは進行方向に向かって左側に設置。
トイレに繋がる階段の入口付近にはサービスコーナーが設置されています。(現在は使用停止中。)
シートは天龍工業製の夜行高速用シートを搭載。
シートヒータースイッチや、現在は使用されていませんがマルチステレオコントローラも装備しています。
但し、使用路線の関係から、レッグレストは装備されていません。
車内最前部と中央部のモニターでは、自動放送に合わせて各種案内が映し出されます。
22時20分定刻に大阪梅田(阪急三番街)を発車したバスは、ハービス大阪にて乗車扱いを行った後、阪神高速池田線から中国自動車道へ。
その間、乗務員による案内と、自動放送・モニターを使った各種案内及び車内設備の案内が行われます。
高速バス「よさこい号」は、運行便によって経路が異なりますが、阪急バス担当の夜行便については、宝塚駅及び岡場駅に停車します。
阪急宝塚線、JR福知山線及び神戸電鉄沿線からの利用を考慮しての設定なのでしょうか、実際の利用状況がどういった状況なのか、興味がありますね。
因みにこの日は、閑散期の平日ということもあってか、宝塚駅、岡場駅ともに乗車0でした。
岡場駅を発車したバスは、神戸北インターから山陽自動車道へ。
そして、5分程で消灯前の休憩場所である淡河パーキングエリアに到着します。
こちらでは、15分間の開放休憩となりました。 殆どの乗客がバスを降り、トイレや洗顔、買い物などを済ませていました。
0時00分、乗客が全員揃ったところで、先方のカーテンが閉められ消灯。
バスは四国高知へ向けて発車します。
暫くは起きていましたが、重厚なエンジン音と多少ふわふわしつつも安定した乗り心地の良さがあいまってか、気が付くと夢の中へ。
翌朝、目を覚ますと、バスは南国市の高知自動車道南国サービスエリアに停車していました。
その間、バスは山陽自動車道~瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋含む)~高松自動車道~高知自動車道を走破したようです。
4時55分、車内灯が灯され、前方のカーテンが開けられます。
間もなくして乗務員から案内があり、こちら南国サービスエリアにて10分間の開放休憩となりました。
外に出てバスを撮影しますが・・・
四国高知でも夜が明けようとしています。
日の出が早くなっていることに、夏がもうすぐそこであることを改めて感じました。
5時05分、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
7分程でバスは高知インターを流出し、高知自動車道とはお別れします。
高知インターから至近距離にある一バスターミナルで降車扱いを行い、10分程走行した5時23分、定刻よりも若干早くバスは高知駅バスターミナルに到着しました。 本当は終点の桟橋高知営業所まで乗車したかったのですが、大きな荷物を預けて動く必要があったことから、このバスとはこちらでお別れ。
はりまや橋、桟橋高知営業所へ向けて発車するバスを見届けながら、次なる場所へと向かうのでありました。
今回、約1年5カ月ぶりに阪急バス「よさこい号」西工車(SD-Ⅱ)に乗車しました。
この車両を含めた西工製夜行高速用SD-Ⅱ(三菱KL-MS86MP)の魅力は、「重厚なエンジン音」と「安定した乗り心地」、そして「考えに考えられた車内空間の広さ」なのですが、このブログで何度も取り上げている西鉄高速バス「桜島号」夜行便4012号車と同様に、重厚なエンジン音と安定した乗り心地は、この車両においても健在でした。
昨今主流の座席コンセントや通路カーテンは装備されていませんが、車内空間もゆったりとしており、寝る分には特に問題を感じませんでした。
惜しむらくは、やはり高知発の昼行便でこの乗り心地味わいたかったなぁと。
夜行便での移動も、「寝ながら移動出来る」という点で便利であり、それはそれで良いのですが、個人的には四国山地の景色や大鳴門橋、明石海峡大橋からの車窓をこの車両で楽しみたかったですね。
これは近々にリベンジを果たさなければ・・・と思いました。
尚、今回ご紹介した阪急バス「よさこい号」の西工製夜行高速車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)ですが、2018年5月8日現在、主に大阪梅田22時20分発と桟橋高知営業所13時38分発(高知駅バスターミナル14時発)に充てられています。
ただ、これも今後の車両運用変更で変わる可能性があるため、乗車するのであれば、出来るだけ早いうちに乗車されることをお勧めします。
※尚、車両運用に関して、事業者様に問い合わせる行為は絶対になさらぬようお願いします。
【乗車データ】
- 乗車日:2018/04/25
- 乗車区間:
大阪梅田(阪急三番街)→高知駅バスターミナル - 運行会社:阪急バス
- 車両:三菱/KL-MS86MP(西工02MC SD-Ⅱ)
- 年式:2005年式
- 所属:豊中営業所
- 社番:05-2891
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【追記】(2018年9月5日改記)
阪急バス所有の西工製夜行高速車の在籍状況について。
2018年9月現在、阪急バス所有の西工製夜行高速車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)の在籍台数は、今回ご紹介した2891号車の1台のみとなっております。
さらに、この2891号車も、阪急バス公式サイトによると、まもなく引退を迎えるとのことです。
しつこいようですが、乗車するのであれば、出来るだけ早いうちに乗車されることをお勧めします。
(くり返しにはなりますが、車両運用に関して事業者様に問い合わせる行為は絶対になさらぬようお願いします。)
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