阪急バス「よさこい号」昼行便 高知→大阪 2891号車 乗車記
高速バス「よさこい号」。
阪急バス(豊中市)ととさでん交通(高知市)が昼夜合わせて1日10往復運行する長距離高速バスです。
以前このブログにも書いたことがありますが、「よさこい号」といえば、あの大泉洋他が出演している北海道ローカルのバラエティ番組「水曜どうでしょう」の旅企画「サイコロ6 ゴールデンスペシャル」でも登場したことがあります。
番組内では、高知発の夜行便(旧高知県交通便)が登場しており、前代未聞(?)の3列&4列混合配列の夜行バスとして紹介されていました。この番組で「よさこい号」の存在を知ったという方も多いのでははないかと思います。
「よさこい号」については、阪急バス担当の安芸発夜行便を乗車記をこのブログで取り上げたことがあります。
今回、約4カ月ぶりに「よさこい号」に乗車した理由・・・それは、阪急バスの「よさこい号」専用車として活躍している西工製夜行高速車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-2)が、早ければ2017年1月中にも引退するかもしれないという情報を得たからであります。
全国的に活躍の場が少なくなっている西工製夜行高速車。
残り限られたその雄姿と流れる車窓をもう一度見届けたくなった私は、秋の風が吹き抜ける11月に四国高知へと向かうのでありました。
旧一宮高知営業所と統合した結果、現在ではとさでん交通バスの一大拠点になっています。
以前は、営業所社屋玄関横に高速バス利用者専用の待合室(プレハブ)が設置されていましたが、バス車庫統合に併せて待合室も社屋内に移設。
写真はありませんが、乗車券発券カウンターや飲みもの自動販売機を完備した、本格的な造りになっています。
そして、隣には、とさでん交通の本社社屋の他、路面電車の車両基地も併設されています。
今回乗車したのは、桟橋高知営業所13時38分発の大阪梅田経由新大阪行きの便。
こちらの車両に乗車しました。
阪急バス豊中営業所所属の2005年式2891号車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)です。
同社の西工製夜行高速車の中では、最期に導入された車両のうちの一台となります。
13時25分ごろ、阪急バス「よさこい号」が営業所玄関前に入線します。
乗車改札を受け、車内に入ります。
車内はこの様になっておりまして、
3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様車となっています。
通路カーテン、座席コンセント、レッグレストこそ装備されてはいませんが、車内中央部のセルフサービス式給湯器や、シートヒーター、マルチチャンネルコントローラを完備するなど、黄金期の夜行高速バスを彷彿させる設備を有しています。
西工車の特長であるゆったりした車内空間も健在。
シートピッチも心なしか広く感じます。
13時38分、私を含めて2名の乗客を乗せた阪急バス「よさこい号」は、定刻に桟橋高知営業所を発車。
13時48分にはりまや橋で1名、14時に高知駅バスターミナルで10名を乗せ、バスは高知自動車道高知インターへと向かいます。
14時12分に一宮バスターミナルで最後の乗車扱いを行ったバスは、14時14分に高知インターから高知自動車道に入ります。
高知自動車道に入ったところで、車内モニターによる車内設備の案内と乗務員による補足説明が行われます。
モニターを使っての車内設備案内が比較的詳しく説明しているからか、乗務員による説明は必要最小限にとどめている様でした。
この先バスは、高知自動車道から徳島自動車道~徳島県道1号線~高松自動車道~神戸淡路鳴門自動車道~中国自動車道~阪神高速道路などを経由して、大阪梅田・新大阪へと直行します。
高知自動車道から徳島自動車道にかけては、四国山地を貫く形で走行。
四国らしい山々の景色が一面に広がります。
15時10分、高知を発車して1時間半弱でバスは最初の休憩地である徳島自動車道吉野川サービスエリアに到着します。
こちらでは10分間の開放休憩が設定されており、多くの方がバスを降りてトイレや買い物などを済ませていました。
隣には、高知と松山から来たJR四国バス「高知エクスプレス」「松山エクスプレス」が停車しています。
15時20分、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
引き続き大阪市内へ向けてひた走ります。
16時04分、藍住インターを流出。
ここで高速道路とは一旦お別れして、徳島県道1号線を板野インター入口まで走ります。
16時09分、板野インターを通過。
ここからは、高松自動車道を鳴門ジャンクションまで走破し、鳴門ジャンクションからは神戸淡路鳴門自動車道を走破します。
板野インターから15分程で、バスは大鳴門橋を通過。
淡路島に入ります。
大鳴門橋を通過して25分程が経過した16時50分、予定時刻よりも早くバスは2回目の休憩場所である神戸淡路鳴門自動車道室津パーキングエリアに到着します。
こちらでも10分間の開放休憩が設定されており、コンビニエンスストア(ファミリーマート)も併設されていることから、殆どの乗客がバスを降りてトイレや買い物などを済ませていました。
休憩時間中に改めて阪急バス「よさこい号」2891号を見てみますが、10年以上経っても色褪せないフォルムは、さすが西工製夜行高速車といったところでしょうか。
パーキングエリアから見た日が沈む直前の瀬戸内海です。 生憎の空模様ですが、天気が良ければより素晴らしい瀬戸内の景色が堪能出来ること間違いないでしょう。
17時00分、乗客が全員揃ったところでバスは発車します。
15分程で明石海峡大橋を通過し、その約6分後に布施畑JCT通過。
ここからは阪神高速7号北神戸線に入ります。
17時41分、西宮山口料金所に差し掛かります。
ここまでは順調に来たのですが、この先の中国自動車道での事故(しかも2箇所)の影響で、渋滞が始まります。
17時51分に西宮山口JCT通過し、中国道へ入りますが、渋滞は酷くなるばかり。
結局、スムーズに流れ始めたのは、18時20分過ぎのことでした。
その後バスは、宝塚インターを通過し、18時28分に中国池田インターを流出。
2分後の18時30分に、阪神高速池田ランプから阪神高速11号池田線へ入ります。
結局、大阪梅田(阪急三番街)に到着したのは、定刻6分遅れの18時55分のことでした。
後半、渋滞に巻き込まれはしましたが、それでも、ゆったりとした車内と眺めていても飽きない車窓のおかげで、約5時間の昼行高速バスの旅はあっという間だった・・・というのが正直な感想でございました。
と同時に、10年以上経過しても見劣りしない腰高なフォルムが、そう遠くない時期に見られなくなるのかと思うと、一抹の寂しさを感じたのも事実であり、残り少ない活躍の場をこの目でしっかり焼き付けておこうと今回改めて思った次第であります。
尚、今回ご紹介した阪急バス「よさこい号」の西工製夜行高速車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-2)ですが、2017年1月20日現在、主に大阪梅田11時発と20時発(高知駅バスターミナル10時発と23時30分発)に充てられているようです。
ただ、これも今後の車両運用変更で変わる可能性があるため、乗車するのであれば、出来るだけ早いうちに乗車されることをお勧めします。
※尚、車両運用に関して、事業者様に問い合わせる行為は絶対になさらぬようお願いします。
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1990年8月の運行開始以来、20年以上にわたって大阪と高知の間を結んでいる
阪急バス(豊中市)ととさでん交通(高知市)が昼夜合わせて1日10往復運行する長距離高速バスです。
以前このブログにも書いたことがありますが、「よさこい号」といえば、あの大泉洋他が出演している北海道ローカルのバラエティ番組「水曜どうでしょう」の旅企画「サイコロ6 ゴールデンスペシャル」でも登場したことがあります。
番組内では、高知発の夜行便(旧高知県交通便)が登場しており、前代未聞(?)の3列&4列混合配列の夜行バスとして紹介されていました。この番組で「よさこい号」の存在を知ったという方も多いのでははないかと思います。
「よさこい号」については、阪急バス担当の安芸発夜行便を乗車記をこのブログで取り上げたことがあります。
今回、約4カ月ぶりに「よさこい号」に乗車した理由・・・それは、阪急バスの「よさこい号」専用車として活躍している西工製夜行高速車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-2)が、早ければ2017年1月中にも引退するかもしれないという情報を得たからであります。
全国的に活躍の場が少なくなっている西工製夜行高速車。
残り限られたその雄姿と流れる車窓をもう一度見届けたくなった私は、秋の風が吹き抜ける11月に四国高知へと向かうのでありました。
四国山地~大鳴門橋~明石海峡大橋と、素晴らしい景色を堪能しながら一路大阪へ・・・
やって来たのは、高知駅からとさでん交通の路面電車に乗ること15分程で到着する桟橋高知営業所。(写真はイメージです。)旧一宮高知営業所と統合した結果、現在ではとさでん交通バスの一大拠点になっています。
以前は、営業所社屋玄関横に高速バス利用者専用の待合室(プレハブ)が設置されていましたが、バス車庫統合に併せて待合室も社屋内に移設。
写真はありませんが、乗車券発券カウンターや飲みもの自動販売機を完備した、本格的な造りになっています。
そして、隣には、とさでん交通の本社社屋の他、路面電車の車両基地も併設されています。
今回乗車したのは、桟橋高知営業所13時38分発の大阪梅田経由新大阪行きの便。
こちらの車両に乗車しました。
阪急バス豊中営業所所属の2005年式2891号車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)です。
同社の西工製夜行高速車の中では、最期に導入された車両のうちの一台となります。
13時25分ごろ、阪急バス「よさこい号」が営業所玄関前に入線します。
乗車改札を受け、車内に入ります。
車内はこの様になっておりまして、
3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様車となっています。
通路カーテン、座席コンセント、レッグレストこそ装備されてはいませんが、車内中央部のセルフサービス式給湯器や、シートヒーター、マルチチャンネルコントローラを完備するなど、黄金期の夜行高速バスを彷彿させる設備を有しています。
西工車の特長であるゆったりした車内空間も健在。
シートピッチも心なしか広く感じます。
13時38分、私を含めて2名の乗客を乗せた阪急バス「よさこい号」は、定刻に桟橋高知営業所を発車。
13時48分にはりまや橋で1名、14時に高知駅バスターミナルで10名を乗せ、バスは高知自動車道高知インターへと向かいます。
14時12分に一宮バスターミナルで最後の乗車扱いを行ったバスは、14時14分に高知インターから高知自動車道に入ります。
高知自動車道に入ったところで、車内モニターによる車内設備の案内と乗務員による補足説明が行われます。
モニターを使っての車内設備案内が比較的詳しく説明しているからか、乗務員による説明は必要最小限にとどめている様でした。
この先バスは、高知自動車道から徳島自動車道~徳島県道1号線~高松自動車道~神戸淡路鳴門自動車道~中国自動車道~阪神高速道路などを経由して、大阪梅田・新大阪へと直行します。
高知自動車道から徳島自動車道にかけては、四国山地を貫く形で走行。
四国らしい山々の景色が一面に広がります。
15時10分、高知を発車して1時間半弱でバスは最初の休憩地である徳島自動車道吉野川サービスエリアに到着します。
こちらでは10分間の開放休憩が設定されており、多くの方がバスを降りてトイレや買い物などを済ませていました。
隣には、高知と松山から来たJR四国バス「高知エクスプレス」「松山エクスプレス」が停車しています。
15時20分、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
引き続き大阪市内へ向けてひた走ります。
16時04分、藍住インターを流出。
ここで高速道路とは一旦お別れして、徳島県道1号線を板野インター入口まで走ります。
16時09分、板野インターを通過。
ここからは、高松自動車道を鳴門ジャンクションまで走破し、鳴門ジャンクションからは神戸淡路鳴門自動車道を走破します。
板野インターから15分程で、バスは大鳴門橋を通過。
淡路島に入ります。
大鳴門橋を通過して25分程が経過した16時50分、予定時刻よりも早くバスは2回目の休憩場所である神戸淡路鳴門自動車道室津パーキングエリアに到着します。
こちらでも10分間の開放休憩が設定されており、コンビニエンスストア(ファミリーマート)も併設されていることから、殆どの乗客がバスを降りてトイレや買い物などを済ませていました。
休憩時間中に改めて阪急バス「よさこい号」2891号を見てみますが、10年以上経っても色褪せないフォルムは、さすが西工製夜行高速車といったところでしょうか。
パーキングエリアから見た日が沈む直前の瀬戸内海です。 生憎の空模様ですが、天気が良ければより素晴らしい瀬戸内の景色が堪能出来ること間違いないでしょう。
17時00分、乗客が全員揃ったところでバスは発車します。
15分程で明石海峡大橋を通過し、その約6分後に布施畑JCT通過。
ここからは阪神高速7号北神戸線に入ります。
17時41分、西宮山口料金所に差し掛かります。
ここまでは順調に来たのですが、この先の中国自動車道での事故(しかも2箇所)の影響で、渋滞が始まります。
17時51分に西宮山口JCT通過し、中国道へ入りますが、渋滞は酷くなるばかり。
結局、スムーズに流れ始めたのは、18時20分過ぎのことでした。
その後バスは、宝塚インターを通過し、18時28分に中国池田インターを流出。
2分後の18時30分に、阪神高速池田ランプから阪神高速11号池田線へ入ります。
結局、大阪梅田(阪急三番街)に到着したのは、定刻6分遅れの18時55分のことでした。
後半、渋滞に巻き込まれはしましたが、それでも、ゆったりとした車内と眺めていても飽きない車窓のおかげで、約5時間の昼行高速バスの旅はあっという間だった・・・というのが正直な感想でございました。
と同時に、10年以上経過しても見劣りしない腰高なフォルムが、そう遠くない時期に見られなくなるのかと思うと、一抹の寂しさを感じたのも事実であり、残り少ない活躍の場をこの目でしっかり焼き付けておこうと今回改めて思った次第であります。
尚、今回ご紹介した阪急バス「よさこい号」の西工製夜行高速車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-2)ですが、2017年1月20日現在、主に大阪梅田11時発と20時発(高知駅バスターミナル10時発と23時30分発)に充てられているようです。
ただ、これも今後の車両運用変更で変わる可能性があるため、乗車するのであれば、出来るだけ早いうちに乗車されることをお勧めします。
※尚、車両運用に関して、事業者様に問い合わせる行為は絶対になさらぬようお願いします。
【乗車データ】
- 乗車日:2016/11/26
- 乗車区間:
桟橋高知営業所→大阪梅田(阪急三番街) - 運行会社:阪急バス
- 車両:三菱/KL-MS86MP(西工02MC SD-2)
- 年式:2005年式
- 所属:豊中営業所
- 社番:05-2891
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