九州産交バス「ぎんなん号」(熊本~北九州線) リニューアルした姿とは・・・

昼行高速バス,高速バス乗車記

先日、5日間程九州へ行ってきました。
今回はその時に見て来たバスの話を。

九州産交バスが単独で運行する熊本~北九州間高速バス「ぎんなん号」
九州産交バス「ぎんなん号」 3102 高速基山にて

西日本鉄道(以下:西鉄)と共同運行していた頃は、最大9往復も運行されていましたが、2010年に西鉄が運行から撤退してからは減便に減便を重ね、現在は1日3往復体制で運行しています。

そんな中、実は12/1に「ぎんなん号」のダイヤ改正が実施されました。
実質「リニューアル」ともいうべき今回のダイヤ改正、目玉はやはり新門司港の名門大洋フェリーのりばへの延伸といってもいいでしょう。

残念ながら、滞在時間の関係で新門司港まで「ぎんなん号」に乗車する・・・というわけにはいきませんでしたが、せめてリニューアルした「ぎんなん号」の姿(外観)だけは見ておきたいと思った私は、九州訪問最終日に熊本市内から高速基山まで「ぎんなん号」に乗車し、外観を見て来ました。
実質「リニューアル」したその姿は、フェリーとの連絡輸送を強く意識させるものでした。

車体左側面には名門大洋フェリーとのコラボを意識したラッピング広告が・・・

九州訪問最終の早朝、まずは福岡の博多バスターミナルから西鉄「ひのくに号」で益城インター口へ移動します。(写真はイメージです。)
西日本鉄道「ひのくに号」 6102
「ひのくに号」が西鉄天神高速バスターミナル始発に変更されてから初めて乗車しましたが、今回、博多駅~益城インター口間を約1時間半で移動出来ました。
速達性と定時性の向上を目的としたダイヤ改正は、一定の成果を生んでいるのかなぁと感じました。

益城インター口バス停前のマクドナルドで時間を潰すこと約30分、九州産交バスの北九州行き「ぎんなん号」が到着します。
九州産交バス「ぎんなん号」 3157 益城インター口にて
車齢20年以上の古参車(日野セレガFS KC-RU3FSCB)ですが、車体更新を実施しているのか、見た目は綺麗です。

車内は2+配列の3列シート29人乗り。
九州産交バス「ぎんなん号」 3157 車内

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 シート

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 足置き台
ブラウン地に赤のチェックが入ったシート柄と木目調の床が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
フットレストも完備されており、熊本~北九州・新門司間約4時間のバスの旅も快適に過ごせられるようになっています。

シートポケットには、パートナーでもある名門大洋フェリーのパンフレットと乗換案内のリーフレットが入っています。
九州産交バス「ぎんなん号」 3157 名門大洋フェリー パンフ

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 乗り換えリーフレット その1

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 乗り換えリーフレット その2
ただ、乗り換案内リーフレットの内容がダイヤ改正前のままで差し替えられていません。
これはさすがにいただけません。
些細なことですが、この様な細かなところも気を使っていただきたいところです。

バスは順調に流れる九州自動車道を快走します。
九州産交バス「ぎんなん号」 3157 車内 その2

益城インター口から約1時間、バスは休憩場所の九州自動車道広川サービスエリアに到着します。
九州自動車道 広川サービスエリア

休憩時間を利用して、改めて外観を見てみます。
九州産交バス「ぎんなん号」 3157 広川サービスエリアにて その1

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 広川サービスエリアにて その2

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 広川サービスエリアにて その3
新しくなった方向幕「北九州(小倉・新門司港)」が新鮮に映りますね。

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 広川サービスエリアにて その4
入口ドア付近には、従来の方向幕とは別に行先表示のステッカーが追加されました。
どうしてもフェリーのマークが付いた「新門司港」の文字に目が行ってしまいます。

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 広川サービスエリアにて その5

九州産交バス「ぎんなん号」 3157 広川サービスエリアにて その6
左側面には「高速バスとフェリーで熊本~大阪間を快適に・・・」と、名門大洋フェリーとのコラボを意識したラッピング広告が新たに貼られました。
同社が運行する夜行高速バス「サンライズ号」「あそくま号」との兼ね合いは?と聞きたくなる内容の広告ですが、同社としては新たな選択肢の1つとしてアピールしたいのでしょうね。
ですが、この広告は確かに目立ちますし、名門大洋フェリーの「海上移動ホテル」というキャッチも。
あながち嘘ではないので、それなりのPRにはなるのではないでしょうか。

尚、今回のダイヤ改正で、広川サービスエリアでの休憩時間が10分から30分に拡大されています。
開放休憩時間が拡大された理由については、少なくても運行管理者の勉強をされた方であればお察しが付くかと思いますが、まあ、そういうことです。

バスはその後も快調に走り、高速基山にはほぼ定刻の9時42分に到着。
北九州へ向けて走り去る「ぎんなん号」の後姿を見届けて、私は福岡空港へ移動後、札幌への帰路につきました。

近いうちに乗り継ぎレビューをしなければ・・・

というわけで、リニューアル後の九州産交バス「ぎんなん号」を外観という視点から見てみました。
先述の通り、今回は滞在時間の関係で新門司港まで「ぎんなん号」に乗車することは出来ませんでしたが、これは近いうちに「ぎんなん号」と名門大洋フェリーの乗り継ぎレビューを敢行しなければなぁと思いました。
SNSでは「ぎんなん号」と名門大洋フェリーを乗り継いで熊本~大阪間を往復された方の書き込みがタイムラインに上がっており、とても楽しそうに見受けられました。
「夜行バスは苦手だが時間はかかっても良いので出来るだけ安く移動したい」という方にとって、「ぎんなん号」+フェリーという移動方法は最適なのかもしれません。
九州産交バスでは現在、バス旅行ブランド「ナイスデイバスツアー」で「ぎんなん号」と名門大洋フェリーをセットにしたパック旅行「関西フリープラン3日間」(往復で11,000円)を販売しています。
この様な格安パック旅行にも注目したいところです。

リニューアルで名門大洋フェリーというパートナーとタッグを組むことになった九州産交バスの高速バス「ぎんなん号」
並行する新幹線に苦戦する同路線ですが、「フェリー連絡」という新たな活路を見出し、今後利用客増加に繋げていくことが出来るのか、注目したいところですね。
九州産交バス「ぎんなん号」 3157 広川サービスエリアにて その7


【乗車データ】 
  • 乗車日:2017/12/05
  • 乗車区間:
    益城インター口→高速基山
  • 運行会社:九州産交バス
  • 車両:日野/セレガFS(KC-RU3FSCB)
  • 年式:1997年式
  • 所属:熊本営業所
  • 社番:3157

※現在は運行を終了しています。


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