名鉄バス「名古屋~新潟線」昼行便2607号車 乗車記

昼行高速バス,高速バス乗車記

前回の記事の続きになります。


新潟市新バスシステムの実見と五泉村松方面の訪問を終えた私。
ここからは、長距離高速バスと新幹線を乗り継いで九州へ移動します。

ここから九州までは、昨年9月に新潟から九州まで移動したルートと似たルートを辿ります。
昨年9月の時は、新潟~名古屋~松山~福山~岡山~福岡~鹿児島というルートで移動しましたが、今回は新潟~名古屋~大阪~福岡~鹿児島というルートで移動します。

トップバッターは、昨年9月の時と同じ、高速バス「名古屋~新潟線」昼行便(名鉄バス担当便)です。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 正面上部区間表示

この路線に乗車するのは、昨年9月以来2度目となります。
今回はどんな車窓が楽しめるのでしょうか。

越後の田園風景を堪能しながら一路西へ・・

高速バス「名古屋~新潟線」については、以前の記事にて簡単に纏めてありますので、詳しくは『名鉄バス「名古屋~新潟線」昼行便2801号車 乗車記』をご覧いただくとして、早速乗車時の模様をご紹介しましょう。

やって来たのは、新潟交通本社オフィスも入居する万代シティバスセンター。
新潟万代シティバスセンター その1

新潟万代シティバスセンター その2

新潟交通 万代シティバスセンター 県外高速路線利用者専用待合室 その1

新潟交通 万代シティバスセンター 県外高速路線利用者専用待合室 その3
昔懐かしい雰囲気を感じさせるバスターミナルではありますが、スターバックスコーヒーやコンビニ(ファミリーマート)が入居する他、リニューアルされた乗車券カウンターや県外高速バス利用者専用待合所など、利用者の利便性を考慮した施設も登場しています。

万代シティバスセンターといえば、こちら(バスセンターのカレー)も忘れてはいけません。(写真はイメージです。)
新潟万代シティバスセンター 名物のカレー その1
見た目は昔懐かしいカレーですが、実際に食べてみると、それなりの辛さも味わえ、癖になる味に仕上がっています。
万代シティバスセンターを訪れた際は、是非一度食べてみることをオススメします。

高速バス「名古屋~新潟線」新潟発昼行便は、15時過ぎに万代シティバスセンター8番のりばに入線します。
今回乗車したバスはこちら↓でした。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607

名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 リア
名鉄バスの2607号車(三菱エアロクイーンⅠ PJ-MS86JP)です。
「どんたく号」(名古屋~福岡線)や「名古屋~高松線」などでの運用を経て、現在は長距離高速路線用予備車両として活躍しています。
名鉄バス2607号車に乗車するのは、2014年12月に名古屋~熊本線「不知火号」2号車で乗車した時以来ですので、約1年5カ月ぶりということになるでしょうか。

車内はこの様になっておりまして、
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 車内

名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 シート
3列独立シート27人乗りの夜行高速仕様(トイレ付き)となっています。
各座席にはコンセントが装備されている他、窓側座席には通路カーテン、室内天井にはプラズマクラスターが完備されており、長時間の移動も快適に過ごせる様になっています。

15時10分、私を含め4名の乗客を乗せたバスは、定刻にバスは万代シティバスセンターを発車。
約5分で新潟駅前高速バスのりばに到着し、4名の乗客を乗せバスは、新潟市内を新潟亀田インターへ向けて走行します。
新潟駅前を発車したところで、交代乗務員より運行経路・車内設備・到着時刻の案内が車内マイクを通じて行われます。
過不足無い丁寧な案内は、さすが名鉄バスといったところ。
乗務員による当たりはずれが少ないのも同社の特長であり、評価出来る部分でもあります。

15時35分、バスは新潟亀田インターから北陸自動車道に流入。
北陸自動車道~上信越自動車道~中央自動車道~名古屋高速を経て名古屋へと向かいます。
15時41分、鳥原にて乗車扱いのために停車し、その後も巻・潟東、三条・燕、栄、長岡北で乗車扱いのために停車していきます。
高速道路上の停留所で数名の乗車があり、予約済みの乗客10名が揃いました。
今回はGW明けの平日ということもあって乗客は少な目でしたが、この日乗務していた名鉄バスの乗務員曰く、「週末や繁忙期は満席になることも少なくないですよ」とのこと。
前回ご紹介した時にも書きましたが、長距離昼行高速路線の中ではそれなりに優秀な部類に入るかもしれませんね。

左手に越後の田園風景を眺めながら、バスは北陸自動車道をひた走ります。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 車窓 その1

名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 車窓 その2
快晴の空に遠くに見える山々と上越新幹線の高架、そして手前の水田と、いかにも越後らしい風景が車窓一面に広がります。

16時40分、バスは1回目の休憩場所である北陸自動車道米山サービスエリアに到着。
こちらでは15分間停車します。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 米山SAにて

名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 前面

名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 側面
乗客全員がバスを降り、トイレや買い物などを済ませていきます。
ハンドルを握っていた乗務員も、車両点検を実施した後は束の間の気分転換で気を引き締めます。

16時55分、乗客が戻ったところでバスは発車。
名古屋へ向けてひた走ります。

右手には日が沈む前の日本海が広がります。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 車窓 その3

名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 車内 その2
左右美しい車窓を眺めながら、ゆったりとしたシートに身を委ねてバスの旅を楽しむ・・・長距離昼行高速バスならではの楽しみ方です。

長野道、中央道を一気に走破し名古屋へ・・・

17時15分に上越インターを通過し、1分後の17時16分に最後の乗車停留所である上越木田に停車します。
3分後の17時19分に上越ジャンクションを通過。
ここで北陸自動車道とはお別れし、ここからは上信越自動車道を更埴ジャンクションまで走行、更埴ジャンクションからは長野自動車道を岡谷ジャンクションまで走行します。

左手には上信越地区の山々や街並みが・・・。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 車窓 その4

名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 車窓 その5
新潟県内の車窓とはまた違った趣が味わえます。

18時17分、長野インターを通過。
その4分後の18時21分に更埴ジャンクションを通過し、長野自動車道に入ります。
そして18時30分、バスは2回目の休憩場所である長野自動車道姨捨サービスエリアに到着します。
こちらでは15分間の開放休憩時間が設定されています。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 姨捨SAにて

上信越自動車道 姨捨サービスエリア
夕飯時の到着ということもあってか、殆どの乗客がバスを降り、売店で夕飯を買い込んでいました。
かくゆえ私も軽めの夕飯を買い込んで車内に戻ります。

18時45分、バスは姨捨サービスエリアを発車。
約30分後の19時12分に松本インターを通過し、その17分後の19時29分には岡谷ジャンクションを通過します。
ここで長野自動車道とはお別れし、ここからは中央自動車道を名古屋方面へ向けてひた走ります。
伊那インター、駒ケ根インター、飯田インターと聞き慣れたインターチェンジを通過し、20時25分にバスは最終の休憩場所である中央自動車道の阿智パーキングエリアに到着します。
こちらでは少々短めの10分間の開放休憩が設定されています。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 阿智PAにて

20時35分、乗客が全員戻って来たところでバスは発車。
終点の名古屋名鉄バスセンターまでノンストップで駆け抜けます。
20時56分に中津川インター、21時27分に多治見インターを通過し、21時38分に小牧ジャンクションを通過した後は、東名高速道路を小牧インターまで走ります。
小牧インターからは名古屋高速小牧線・都市環状線を走行し、22時02分に名古屋駅の南側に位置する黄金ランプを流出します。
そして22時09分、バスは定刻よりも6分早く終点の名鉄バスセンターに到着しました。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607 名鉄バスセンター到着
バスを降り、乗務員から荷物を受け取った乗客達は、夜遅い時間帯ということもあってか、足早に目的地へと向かって行きました。
運行距離約500km、所要時間約7時間のバスの旅は、渋滞に巻き込まれることもなく無事に幕を閉じました。

というわけで、名鉄バス「名古屋~新潟線」昼行便2607号車の乗車時の模様をお届けしました。
今回が2度目の乗車となった高速バス「名古屋~新潟線」昼行便。
以前紹介した乗車記にも書きましたが、この路線については、直通交通機関が貧弱な区間を上手くついた、バスの得意分野である「鉄道短絡路線」そのものだという印象を改めて持ちました
一般的に、所要時間が6時間を超える長距離昼行路線は、夜行便とセットで運行される場合が多く、需要喚起という目的よりは、どちらかというと車両運用及び乗務員運用の効率化が目的で運行される側面があります。
その結果、夜行便では利用価値が高い反面、昼行便では長い所要時間が逆にデメリットとして捉えられてしまい、乗車率が落ちる傾向があります。
ですが、高速バス「名古屋~新潟線」に関しては、前回の乗車と今回の乗車共に10人以上の利用があったということ、そして夜行便に至っては平日でも満席になることが少なくない状況からして、乗り換えなしで移動出来る使い勝手の良さと運賃の安さが多くの利用者に評価されているのではと感じました。
もっとも、2名乗務による運行ということで、特に昼行便については採算的に厳しいものと推測されますが、運行会社側でも変動制運賃を導入するなど、乗車率を上げる努力は行っている様です。(毎週火曜日の昼行便片道5,000円はかなりお得だと感じますが・・・。)
今後どの様に推移するかは分かりませんが、平日でも満席近くの乗車率になる夜行便はもとより、週末や繁忙期に混み合う昼行便の現状を聞く限りでは、もう暫くは現状を維持し続けるのではないか・・・そんなことを思った今回の名鉄バス「名古屋~新潟線」昼行便の旅でございました。
ゆったりシートに身を委ねながら、流れゆく素晴らしい景色を堪能し、眠くなったらシートを倒して昼寝が出来る・・・長距離昼行便ならではの贅沢な時間が過ごせられること請け合いです。
機会があれば、また是非利用してみたいですね。
次回は名古屋発の昼行便(新潟交通担当便)に乗車してみましょうか・・・。
名鉄バス「名古屋~新潟線」 2607_16
(写真は新潟に到着した名鉄バス「名古屋~新潟線」名古屋発夜行便。)


【乗車データ】 
  • 乗車日:2016/05/12
  • 乗車区間:
    万代シティバスセンター→名鉄バスセンター
  • 運行会社:名鉄バス
  • 車両:三菱/エアロクイーンⅠ(PJ-MS86JP)
  • 年式:2006年式
  • 所属:名古屋中央営業所
  • 社番:2607


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