山陰島根と大阪を結ぶ高速バス「くにびき号」。
阪急観光バス(本社:豊中市)、一畑バス(本社:松江市)、中国JRバス(本社:広島市)の3社が共同で運行しており、30年以上の歴史を誇る老舗路線でもあります。
通常であれば、夜行便・昼行便合わせて1日13往復運行されますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で減便ダイヤによる運行となっており、現在は1日6往復体制で運行しています(2022年9月18日現在)。
以前にこのブログで、阪急バス(→阪急観光バス)便に乗車した時の模様をご紹介しましたが、
実は先日、島根での所用を終えて大阪へ移動する際に、「くにびき号」一畑バス便に乗車する機会がありました。
今回は、その時の模様をご紹介します。
一畑バスの高速バスに乗車したのは、今から2年前の2020年秋に乗車した「みこと号」(出雲~広島)以来、約2年ぶりとなりますが、こと同社担当の「くにびき号」に限っていいますと、1997(平成9)年か1998(平成10)年に乗車して以来、約25年ぶりになります。
今回はどんなバス旅になったのでしょうか。
シンプルなカラーリングが特徴の一畑高速バス
やって来たのは、島根県東部の主要駅として知られているJR松江駅。
JR線のみならず、数多くの路線バスや高速バスも発着するターミナル駅でもあります。(写真はイメージです。)
「くにびき号」はJR出雲市駅を起終点としていますが、今回は行程の関係でJR松江駅から乗車します。
JR松江駅を発着する高速バスは、一部の便を除き、JR松江駅バスのりばの9番のりばから発車します。
乗車した車両はこちら。
一畑バス出雲支社所属8372号車(いすゞガーラHD PKG-RU1ESAJ)です。
「くにびき号」専用車両でとしては古参の部類に入ります。
一畑バスの高速バスは、白地に赤と黒のストライプが入ったシンプルなカラーリングが特徴です。
車内は、3列独立シート28人乗り。
紺色のシートモケット柄を採用していますが、このシートモケットを見て、かつての旧国鉄列車のシートモケットを思い出すのは私だけでしょうか。
昼行運用に特化した車両のため、通路カーテンは設置されていません。
トイレは、車内中央部の階段を下りたところにあります。
シートは、天龍工業製の夜行用標準シートを採用しています。
一般的なひとり掛けシートです。
もちろん、足置き台(フットレスト)やレッグレストも完備。
肘掛先端操作レバーの下には、モバイル充電用USBポートを後付け設置しています。
と、一畑バス「くにびき号」の外観と車内を簡単にご紹介しました。
共同運行会社の阪急バスや中国JRバスの車両と比較すると、いささかシンプルな印象を受けますが、ひとり掛けシートでまわりを気にせずにゆったりと移動出来るという点おいて会社間の違いはなく、出雲・松江~大阪間約6時間のバス移動を快適に過ごせられるという印象を受けました。
途中休憩は2回 終点まで乗車する予定が・・・
15時50分 JR松江駅発車
今回乗車したのは、JR松江駅15時50分発の便。
JR出雲市駅始発の「くにびき号」は、途中一般道を経由するため、JR松江駅への入線はギリギリとなります。
15時50分過ぎにバスは入線。
乗車改札を受け、トランクに荷物を預けて、バスの発車を待ちます。
15時57分、定刻7分遅れでJR松江駅を発車したバスは、一般道を松江中央インターへ。
その間、自動放送による案内と、乗務員による補足説明が行われます。
この車両には車内モニターを装備していないため、阪急観光バスの様なモニターを使用しての案内は実施されません。
松江中央インターから山陰自動車道に入り、米子ジャンクションからは米子自動車道を走行します。
16時35分~16時50分 大山パーキングエリアにて開放休憩
1回目の開放休憩場所は、JR松江駅から40分程走行した米子自動車道大山パーキングエリア。
こちらでは15分間停車しました。
大山パーキングエリアは、鳥取県西伯郡伯耆町に位置し、施設内から大山を一望出来ることでも有名です。
また、こちらの売店は、品揃えが充実していることでも知られており、今回か購入しませんでしたが、大山高原牛乳やソフトクリームも美味しいとの評判らしいです。
天候が悪いということもあり、こちらではトイレと飲み物を購入して早めにバスに戻りました。
バスも、しばしのひと休みです。
18時30分~18時45分 安富パーキングエリアにて開放休憩
大山パーキングエリアを発車したバスは、米子自動車道を南下。
中国山地の景色を眺めながら、順調に走行します。
17時34分、落合ジャンクションを通過。
ここから先は、中国道を東へ進み、大阪へと向かいます。
中国自動車道は、アップダウンやカーブが多い高速道路としても有名。
その分、事故の発生件数も多いですが、一方で景色の素晴らしい箇所も数多くあり、車窓を眺めているだけでも、あっという間に時間が過ぎていきます。
2回目の開放休憩場所は、大山パーキングエリアから1時間40分程走行した中国自動車道安富パーキングエリアです。
日も暮れ始めて来ました。
安富パーキングエリアは、兵庫県姫路市安富町に位置しています。
パーキングエリアの敷地自体はさほど広くありませんが、位置の関係からか数多くの車が停車しており、「くにびき号」の他にも日本交通「山陰特急バス」など高速バスの開放休憩場所としても知られています。
また、パーキングエリアの敷地内には、高速バス専用のバス停も設置しされており、大阪と津山を結ぶ「中国ハイウェイバス」(西日本JRバス・神姫バス)と高速バス「三ノ宮~山崎線」(ウエスト神姫、2022年10月1日付で社名を「ウイング神姫」に変更予定)が乗り入れています。
夕飯時ということもあってか、こちらではほぼ全員の乗客がバスを降り、トイレや買い物などを済ませていました。
バスも、ラストスパ―トに向けてひと休みです。
20時11分 新大阪到着
乗客が全員揃ったところで、バスは安富パーキングエリアを発車。終着の大阪へ向けて、日が暮れた中国自動車道を東へひた走ります。
19時30分、西宮北インターに到着。
こちらで1名が下車し、続く宝塚インターは降車客がいないために通過となりました。
19時47分、中国池田インターを通過。
ここから先は、大阪中央環状線、新御堂筋を経由し、大阪中心部をめざします。
千里ニュータウン(北大阪急行桃山台駅)は降車客がいないために通過となり、そのまま新御堂筋を直進します。
このまま順調に終点の大阪梅田(阪急三番街)に到着するかと思いきや、大阪メトロ東三国駅前付近から次第に車の流れが悪くなります。
何故かなぁ・・・と思いきや、
「そうだ、今日は淀川の花火大会の日だった!!!」
すっかり失念していました。
警察の注意を無視して車を路肩に駐車して花火を見る方も少なくありません。
困ったものです・・・。
20時11分、バスは新大阪(阪急高速バス新大阪ターミナル)に到着しました。
予定では、この後終点の大阪梅田(阪急三番街)まで乗車する予定でしたが、到着時に乗務員から
「この先の渋滞が酷く、いつ終点に到着出来るか分からないため、お急ぎの方はこちらで地下鉄もしくはJRにお乗り換え下さい。」
との案内が。
この放送を聞いて、私を除く全員が下車したことや、私自身もこの後の予定があることから、今回はこちらの新大阪(阪急高速バス新大阪ターミナル)で下車することにしました。
バスを下車し、トランクに預けていた荷物を受け取り、回送されていくバスの後姿を見届けながら、私は次なる目的地へと向かうのでありました。
最後に
約2年ぶりの「くにびき号」の乗車でしたが、天候が良くなかったとはいえ、米子市付近から見る大山や蒜山高原付近の景色、落合インターから先の車窓は、いつ見ても飽きることがないですね。
大阪~松江間を4時間半(大阪~出雲間は5時間半)程度で移動出来、ゆったり1人掛けシートで安く移動出来る利便性の良さも改めて実感。
並行するJR特急「やくも」+山陽新幹線乗継ぎの所要時間と比較しても1時間程の差しかないとなると、余程急いでいない限り、高速バス「くにびき号」を選ぶと私は思います。
一方で気になったのが、やはり現在の運行本数でしょうか。
最盛期に13往復運行されていたこの路線も、コロナ騒動の影響で現在は6往復にまで減便されていますが、実は、前回阪急バス便に乗車した2020年秋の時と運行本数が殆ど変わっていないのです。
週末や繁忙期の混み具合を考えると、あと2~3往復は増便しても良いのでは?と思いますが、現在に至るまで運行本数が回復していない状況を見る限りにおいては、コロナ騒動の影響を相当受けているのではと推測されます。
コロナ騒動の影響に加えて、運行会社側の諸事情もあろうかとと思いますが、果たして今後、コロナ騒動前の運行本数に戻るのか、それとも、現在の運行本数のままでいくのか、引き続き注目したいですね。
約2年ぶりの「くにびき号」の乗車、十分に楽しませていただきました。
今回は松江での所用からの帰路の足として利用しましたが、またの機会必ず利用することになろうかと思います。
乗り換えなしでゆったり移動出来る高速バス「くにびき号」。
皆様も機会がありましたら、是非一度利用されてみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2022/08/27
- 乗車区間:
JR松江駅→新大阪(阪急高速バス新大阪ターミナル) - 運行会社:一畑バス
- 車両:いすゞ/ガーラHD(PKG-RU1ESAJ)
- 年式:2010年式
- 所属:出雲支社
- 社番:8372




