道北バス「サンライズ旭川釧路号」671号車 乗車記

昼行高速バス,高速バス乗車記




古くから発達してきた北海道内を走る長距離路線バス。
こと、北海道内においては「都市間バス」とも呼ばれたりします。
一般的に「長距離バス」というと、高速バスもしくは夜行バスのことを指しますが、残念なことに北海道は本州・四国・九州ほど高速道路網が発達しておらず、中には高速道路を経由せずにひたすら一般道を走破し続ける長距離路線バスも存在します。
実はこれからご紹介する旭川~釧路間の都市間バス「サンライズ旭川釧路号」もその一つであったりします。
「サンライズ旭川釧路号」には、かつて出張の際に何度か利用したことがありますが、プライベートで利用したことは一度もなく、「折角なのでプライベートで旭川~釧路間のバスを楽しんでみようかぁ」ということになり、早速乗車してきました。

来た車両は・・・元「関越高速バス」の富士7S

今回選んだのは、旭川発8時の便。
道北バスの車両で運行される便になります。
札幌からこの便に乗車するのには、当日出発したのでは間に合わないので、旭川へは前日入りする必要があります。
前日の夜、札幌から「高速あさひかわ号」で一路旭川へと向かいます。
夜9時過ぎに出発したのですが、お盆の繁忙期時期からでしょうか、臨時便が運行される事になったらしく、なんと、このバスに乗車しました。
道北バス「高速あさひかわ号」・502
道北バスの日産スペースウィングです。
この車両、確か西武バスからやってきた元貸切車なのですが、かなり年数が経過しているからか、凄い音を立てて走行していました(笑)。
約2時間後に旭川に到着です。
道北バス「高速あさひかわ号」・502 旭川到着
この日は中央バス旭川ターミナル横のビジネスホテルに宿泊です。

翌朝7時30分、ホテルをチェックアウトし、近くの道北バス案内所で釧路までの乗車券を購入します。
運賃は片道5,300円。距離と所要時間を考えると、まあ妥当な運賃設定といえるでしょうか。

7時50分、釧路行き「サンライズ旭川釧路号」が入線します。
てっきり、こちら↓のバスが来るものだと思っていたのですが・・・・・
道北バス「サンライズ旭川釧路号」・665
実際に来たのは、このバスでした(泣)。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」・671

道北バス「サンライズ旭川釧路号」・671 リア
4列シート34人乗りの日産スペースウィング(KC-RA550RBN)です。
同路線専用の3列仕様富士7S2が来ると思っていただけに、少々がっかりしましたが、それでもかつて関越高速バスに使用されていた車両に乗れると言う事で、心の中で割り切りました。
世の中、思い通りにならない事が多いですねww。
因みにこのバスも、西武バスから来た車両になります。

8時00分、定刻にバスは旭川駅前を出発しました。
この日の乗客は全部で11名。このあと、永山2条19丁目で1名が乗車し、総勢12名で釧路へと向かいます。
釧路までは約6時間半かかります。あの「スターライト釧路号」よりも所要時間が長いのですが、高速道路を使わない(というか使えない)路線なので、致し方がありません。

旭川を出発して約1時間半、温泉で有名な層雲峡に到着です。
ここで時間調整の為、5分程停車します。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」・671 層雲峡にて
数名がタバコを吸う為に下車、喫煙タイムとなりました。
私もバスを降りて、ブログのネタ用の写真を撮影します。
回りは温泉街そのものの雰囲気ですが、近代的な建物やコンビにもあって、層雲峡の風景も徐々に変化している事を実感させられました。

喫煙タイム(?)も終了して、バスは再び釧路へ向けて走り出します。
ここからは、道内屈指の「きつい峠」とも言われる石北峠を越えていきます。
道幅自体はさほど狭くはないのですが、峠の頂上付近のカーブのきつさは、運転する側からすると神経を使います。
特に冬場は路面が凍結する為、尚更気を使います。

約50分程で石北峠を越え、更に走る事40分程で、バスは休憩場所である「セブンイレブン北見相内店」に到着です。
ここで乗務員交代と時間調整の為に30分停車します。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」・671 北見相内 セブンイレブンにて
休憩ついでに、車内の様子も撮影しました。こんな感じです。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」・671 車内
4列シートながら、座席の前後間隔が広くとられている為、さほどの窮屈感はありません。
ですが、個人的にはやはり3列シートの富士7S2に乗りたかったですね。

暫くして、釧路からの阿寒バス便が到着。ここで乗務員が入れ替わります。
阿寒バス「サンライズ旭川釧路号」・128
11時30分、乗客が全員揃ったところで、バスは釧路へ向けて出発します。
ここからは、先程まで釧路からの便に乗務していた、阿寒バスの乗務員がハンドルを握ります。
国道39号線を北見市内に向けて走り、北見市内からは道道北見津別線に入ります。
北見市相内を出発して約40分程で、バスは津別町の町営バスターミナルに到着。
ここで3名が下車し、更にここからは1名が乗車します。

津別を出発して50分程で、「まりも」で有名な阿寒湖のバスセンターに到着。
ここでは津別から乗車した1名が下車していきました。
この「サンライズ旭川釧路号」、実は都市間路線の他にも地元住民の足としても利用されています。
この様な都市間バスの利用は道東地区では見かける機会が多く、バス会社側もここ数年で停留所の新設や相互乗車を認める等の施策を行っています。

阿寒湖を出発して1時間10分程でバスは釧路市内に入ります。
大楽毛駅前、鳥取大通2丁目で降車扱いを行い、ほぼ定刻の14時30分に、バスは釧路駅前に到着しました。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」・671 釧路駅前にて

「観光路線」として使うのが一番賢い利用方法

というわけで、約6時間半の一般道オンリーの長距離路線バスの旅の模様をお届けしました。
今回久々に乗車してみて改めて思ったのですが、やはりこの路線は「観光路線」として使うのが一番賢い利用方法ではないか?と。
純粋に都市間移動として使うのも無くはないのですが、やはりどうしても移動時間がかかってしまうため、一般的には自家用車移動かJRでの乗り継ぎ移動になってしまいますね。
一方で、沿線景色は変化に富んでおり、更に北海道有数の温泉宿泊地である「層雲峡」「阿寒湖」を経由するので、温泉地を回りながら移動したり、道北から道東へ観光地を巡りながら旅をする「足」として使うのであれば、それなりに使い勝手が良い都市間路線ではないかと思います。
尚且つ、地元住民の足としても使われ、地元民の生活を垣間見る光景もあったりと、実は意外と(?)「乗り甲斐のある路線」なのかもしれませんね。
ともあれ、「ゆったりと北海道の景色を満喫したい」方にはお勧めの路線ですので、北海道旅行の際は是非ご検討を。

残念ながら今回はお目当ての3列シート車には乗車出来ませんでしたが、次回乗車するときは3列シート車に当たる事を願いつつ、この乗車記を締めたいと思います。


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