新日本海フェリー「あざれあ」 2024年秋の船旅(新潟→小樽 ツーリストS)

フェリー

北海道と秋田・新潟・関西(敦賀・舞鶴)を結ぶ新日本海フェリー

新日本海フェリー「らべんだあ」 小樽港にて_101
新日本海フェリー「らべんだあ」 小樽港にて

これまで、いくつかの航路の乗船記をブログにてご紹介しましたが・・・




今回ご紹介するのは、小樽~新潟航路「らべんだあ」の僚船「あざれあ」です。

新日本海フェリー「あざれあ」 新潟港にて_01

新日本海フェリー「あざれあ」 新潟港にて_02
新日本海フェリー「あざれあ」 新潟港にて

実は過日、前回の記事でご紹介した越後交通「三条・長岡・柏崎~京都・大阪・堺線」乗車からの帰路として、新日本海フェリー「あざれあ」を利用しました。
今回はその時の模様をご紹介します。

乗船したのは、2024年10月下旬。
週末ということもあり、それなりに混雑しておりました。

新日本海フェリー「あざれあ」はどんなフェリーなのか?

ここで、改めて新日本海フェリー「あざれあ」についてご紹介しましょう。

新日本海フェリー「あざれあ」が就航したのは、1番船「らべんだあ」の就航から約3か月後の2017(平成29)年6月28日。
1番船「らべんだあ」とともに、最古参となっていた「フェリーあざれあ」「フェリーしらかば」を置き換える目的で建造されました。

スペックも1番船「らべんだあ」と同じ。
全長197.5m、総トン数14,125 トン、航行速力25.5ノットを誇り、旅客定員は600名となっています。
船体寸法は前船とほぼ同一ながら、総トン数が約4,000トン減少したため、乗用車の搭載能力が半減しています。
また、個室が増えていることもあり、旅客定員は約300名削減されています。
デッキは8層構造となっており、上部から操舵室・乗組員区画、3層の旅客区画、三層の車両甲板、最下部が機関室となっています。
車両甲板は、すずらん・あかしあ同様に、1層目と2層目は可動式スロープで連絡しており、車両甲板二層目の船尾中央および船尾右舷にランプウェイ、三層目船尾右舷にスライド式のドアを装備しています。

新日本海フェリー「らべんだあ」 新潟港にて_101

「らべんだあ」「あざれあ」の最大の特徴は、船主が垂直となっていること。
この他にも、バトックフロー船尾、近接2軸推進システム、バルブ付リアクション型高性能舵、空気潤滑システムなどを組み合わせることで、航行エネルギーが在来線と比較して10パーセント削減されています。

それまでの小樽~新潟航路には、先述の「らいらっく」と僚船「ゆうかり」が就航していましたが、「らべんだあ」「あざれあ」就航に伴い、「らいらっく」「ゆうかり」は苫小牧東~秋田~新潟~敦賀航路(寄港便)にコンバートされています。

また、「らべんだあ」「あざれあ」のデビューに伴い、新日本海フェリーでは小樽~新潟航路のダイヤ改正を実施。
小樽、新潟両地を10時台に出港して翌朝4時30分~6時00分に到着するダイヤから、新潟発11時45分・小樽着翌日4時30分、小樽発17時00分・新潟着9時00分に変更され、所要時間も3時間近く短縮されました。(現在は新潟発12時00分・小樽着翌日4時30分、小樽発17時00分・新潟着翌日9時15分に変更されています。)

なお、2020年には、「らべんだあ」と同様にSOxスクラバーを搭載。
ファンネルが大型のものに交換されています。

(次ページに続きます。)