南海バス「サザンクロス」鎌倉線 乗車記 <2024年夏 ~大阪なんば→戸塚駅 乗車編~>
途中休憩は消灯前の1回のみ 目覚めると美しい海岸線の風景が
22時10分 南海なんば高速バスターミナル発車
定刻に南海なんば高速バスターミナルを発車した「サザンクロス」鎌倉線のバスは、難波周辺の一般道路から阪神高速湊町ランプへ。
阪神高速を5分程走行し、出入橋ランプから一般道を大阪駅へ向けて走行します。
22時25分頃、大阪駅前(桜橋口JR線高架下)バス停に到着、乗車扱いを行いますが、こちらでは数多くの乗客が乗車し、車内は満席近くの乗車率になります。
22時35分、大阪駅前(桜橋口JR線高架下)を発車したバスは、梅田ランプから阪神高速へ。
阪神高速から第2京阪道路に入り、高速京田辺にて乗車扱いのために停車後、京都市内へ向かいます。
上鳥羽ランプで第2京阪道路を降り、一般道を走行したバスは、23時35分頃、京都駅八条口H2のりば(ホテル京阪前)に到着します。
京都駅八条口H2のりば(ホテル京阪前)は、京阪バスの高速バスや定期観光バス、関西空港行きリムジンバスが発車するのりば。
「南海バスが京都に乗り入れ?」と意外に思われるかもしれませんが、業務提携により京都駅八条口への乗り入れが実現したことで、需要創出と利便性向上に繋がったのは間違いないでしょう。
京都駅八条口で残りの乗客を乗せ、満席になったバスは、23時45分定刻に京都駅八条口H2のりば(ホテル京阪前)を発車します。
この路線で満席になるイメージは正直ありませんでしたが、聞くところによるとこの路線、週末や繁忙期は満席になることも少なくないとか。
路線自体のポテンシャルが高いということなのでしょうか・・・。
発車後、車内設備などを案内する自動放送が流れ、その間、バスは一般道を京都南インターへ向けて走行します。
23時56分、京都南インターを通過。
ここから先、バスは名神高速道路~新名神高速道路~伊勢湾岸自動車道~新東名高速道路~東名高速道路を経由し、神奈川県の大井松田インターまで高速道路をひた走ります。
00時15分~00時25分 草津パーキングエリア(第一駐車場)にて開放休憩
日付が変わり00時15分、バスは唯一の開放休憩場所である名神高速道路草津パーキングエリアに到着します。
こちらでは、10分間の開放休憩となりました。
草津パーキングエリアは、滋賀県大津市(小牧方面)および草津市(西宮方面)の名神高速道路上にあるパーキングエリア。
名神高速道路の中でも有数の広さと設備を誇るパーキングエリアであり、新名神高速道路との分岐点(ジャンクション)を併設する、日本でも珍しい構造を持つパーキングエリアとしても知られています。
先述の通り、草津パーキングエリアといえば、充実した設備で有名なのですが、南海バスの夜行高速バスについては、基本的に第二駐車場にて開放休憩を行います。
ですが、今回は偶然にもバス専用駐車場が空いていたからか、なんと、第一駐車場に停車。
これは!と思い、下車後に売店にて京都土産を購入したのでありました。
バスも、深夜走行に向けてしばしのひと休みです。
乗務員交代もこちらで行います。
00時25分、草津パーキングエリア第一駐車場を発車したバスは、車内灯が消され完全消灯に。
翌朝まで目を覚ますことはありませんでした。
05時23分 小田原駅東口到着
翌朝、目を覚ますと、バスは東名高速道路鮎沢パーキングエリア付近を走行していました。
間もなくして、大井松田インターを流出。
国道255号を小田原市中心部へ向けて走行します。
酒匂川(さかわがわ)にかかる飯泉橋を渡り、東海道新幹線の高架をくぐると、
最初の降車停留所である小田原駅東口に到着します。
小田原駅東口には、定刻より20分早い05時23分に到着。
こちらでは6~7名の乗客が下車しました。
小田原駅東口からは、国道255号、国道1号を経由して小田原インターへ。
小田原インターから大磯東インターまで、西湘バイパスを走行します。
西湘バイパスは、神奈川県小田原市と中郡大磯町を結ぶ自動車専用道路。
一般国道1号のバイパスでもあります。
海岸線を走るバイパスということもあり、ドライブルートとしても有名です。
進行方向右手には、この様な素晴らしい海岸線が車窓一面に広がります。
もちろん、江の島も・・・です。
ですので、この路線に乗車するのであれば、“大阪発の上り便"かつ“座席はC側指定"で乗車されることをオススメします。
06時22分 藤沢駅南口到着 / 06時43分 鎌倉駅東口到着
小田原駅東口を発車して約1時間後の06時22分、藤沢駅南口に到着。
こちらでは2~3名下車していきました。
藤沢駅南口からは、県道32号(藤沢鎌倉線)~県道311号線を走行。
20分程で鎌倉駅東口に到着します。
こちらでは5名程下車していきました。
鎌倉駅東口からは、県道21号から国道134号を走行。
国道134号へ出ると、右手には逗子海岸の美しい風景が車窓一面に広がります。
鎌倉から横須賀まで、どの様なルートを走行するのかなぁと気にはなっていましたが、まさか逗子海岸沿いの国道134号を走行するとは・・・。
西湘バイパスからの景色を凌ぐ素晴らしい景色を、是非とも朝の夜行バス車内から見ていただきたいですね。
朝の渋滞に巻き込まれつつも、バスは国道134号から県道311号(逗葉新道)に入り、逗子インターから横浜横須賀道路へ。
ひと区間先の横須賀インターまで走行します。
横浜横須賀道路は、神奈川県横須賀市と横浜市保土ケ谷区を結ぶ、国道16号の自動車専用道路。
通称、横横道路とも呼ばれ、横浜と横須賀を結ぶ最短道路として、交通量が多い有料道路としても知られています。
07時28分 京急横須賀中央駅前到着 / 07時40分 JR横須賀駅前到着
横須賀インターを降りたバスは、朝の渋滞に巻き込まれつつ横須賀市中心部へ。
07時28分、京急横須賀中央駅前に到着します。
こちらでは、8名程の乗客が下車していきました。
次のJR横須賀駅前には07時40分に到着しますが、こちらでは降車客がおりませんでした。
JR横須賀駅前を発車したバスは、横浜横須賀道路の横須賀インターへ戻るために、いったん先程走行した道を逆戻りします。
この逆戻りのルートがかなりの時間ロスになるのでは?と思いましたが、道路の構造上、仕方がありません。
08時30分 戸塚駅東口到着
横浜横須賀道路の横須賀インターに戻ったバスは、横浜横須賀道路を日野インターまで走行します。
日野インターからは、都市計画道路の舞岡上郷線をひた走ります。
そして、大阪なんばを発車すること10時間20分後の08時30分、「サザンクロス」鎌倉線のバスは終点の戸塚駅東口(横浜市)に到着しました。
朝のラッシュ時間帯ということもあり、乗客を降ろしたバスは、すぐさま回送表示に変更され、休息先の江ノ電バス湘南営業所へと向かうのでありました。
長時間の運行、お疲れ様でした。
(次ページに続きます。)