JRバス中国「出雲松江米子ドリーム名古屋2号」乗車記(三菱エアロキング)

夜行バス,高速バス乗車記



往年の姿はそのままに 一部変更箇所も???

博多から出雲市までの鉄道移動

先日の通り、福岡から出雲市までは鉄道での移動となりました。

博多から東海道・山陽新幹線直通「のぞみ38号」で新山口へ移動。
30分程の乗車ではありましたが、初のN700S系グリーン車での移動となりました。

JR東海 N700S系「のぞみ」 202408_02

JR東海 N700S系「のぞみ」 202408_03

JR東海 N700S系「のぞみ」 202408_04

JR東海 N700S系「のぞみ」 202408_05

居心地と座り心地の良さはさすが「スプリーム」。
今度は新大阪まで乗り通したいですね。

新山口で1時間程の乗り換え時間を挟み、新山口からはJR在来線特急列車の中でも屈指の長さを誇る特急「スーパーおき6号」で出雲市まで移動します。

JR西日本 187系「スーパーおき6号」 202408_01

JR西日本 187系「スーパーおき6号」 202408_01

JR西日本 187系「スーパーおき6号」 202408_03

JR西日本 187系「スーパーおき6号」 202408_04

2両編成という短い編成の特急でしたが、出雲市までの約3時間半、久しぶりの在来線特急列車の旅を堪能します。
山口線内での走りと山陰本線に入ってからの走りの違いに驚きましたが、山陰本線の車窓も素晴らしく、車窓を眺めているうちに着いてしまったという感覚でした。

JR西日本 187系「スーパーおき6号」 202408_17

驚いたのは、山陰本線内で通勤・通学で特急列車を利用されている方が意外にも多かったこと。
沿線住民への補助制度なるものがあるのでしょうか・・・。

20時前、出雲市駅に到着。

JR西日本 187系「スーパーおき6号」 202408_20

JR出雲市駅 202408_01

JR出雲市駅 202408_03

出雲市駅近くのスーパー銭湯でひとっ風呂を堪能し、次の移動に備えて束の間の休息を楽しみます。

休息を終え、出雲市駅前のバスのりばに戻ると、福岡行きの夜行高速バス「出雲ドリーム博多1号」(JR九州バス)が発車を待っていました。

JR出雲市駅 202408_02

福岡~出雲間の夜行バスが、西鉄と一畑電鉄(→一畑バス)運行の「出雲路号」からJRバス運行の「出雲ドリーム博多号」になって、来年で10年となりますが、もう10年になるのですね。
時の流れはあっという間です。

JR九州バス「出雲ドリーム博多1号」 4760 202408_201

「出雲松江米子ドリーム名古屋号」の外観と車内

今回乗車する名古屋行き「出雲松江米子ドリーム名古屋2号」は、「出雲ドリーム博多号」発車15分後の21時50分にJR出雲市駅を発車。
発車の10分前にはバスが入線して乗車改札が始まる筈ですが、この日は発車時刻5分前の21時45分にのりばに入線、乗車改札となりました。

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_11

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_12

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_13

改めて今回乗車した車両をご紹介します。
JRバス中国 島根支店所属の744-10905号車、三菱エアロキング(BKG-MU66JS)です。

JRバス中国「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_01

JRバス中国「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_02

かつての「スサノオ号」で活躍していた三菱エアロキングを彷彿させる、伝統の「つばめカラー」はそのままですが、注目したいのは車体後部の社名表記。
それまでの「CHUGOKU JR BUS」から「JR BUS CHUGOKU」に変更されているのです。
中国JRバスからJRバス中国に商号変更することが発表されたは、この車両が運用を開始した2024年8月8日。
それに対して、車両の導入自体は7月中ですので、(既に決まっていたとはいえ)車体の社名表記変更は、今となれば商号変更の予告であったのかもしれません。

乗務員の改札を受け、車内に入りますが、この日は満席で車内の写真を撮影する状況でなかったため、以前JR東海バス時代に撮影した画像をもってご紹介します。

車内は、3列ビジネスシートと3列スーパーシートの2クラス制
2階席の定員が27名、1階席の定員が6名の計33名定員となっています。
シートの枕カバーが変更されている以外、内装はJR東海バス時代から手を加えておらず、そのままの状態で使用しています。

JRバス中国「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_03

3列ビジネスシートは、2階席の前方6席のみ設定。
シートの座り心地の良さとリクライニング角度の深さ、そして広いシートピッチが特徴で、C席側には通路と座席の前後を仕切るプライベートカーテンを装備しています。
今回、私はこちらのビジネスシート2C席を予約しました。

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_04

ビジネスシートには、専用の足置き台を設置。
靴を収納出来る優れものです。

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_05

一方の、2階後方21席と1階6席の3列スタンダードシートには、シート形状が改良されたものを採用しており、こちらも座り心地はなかなかのもの。
出雲~名古屋間を寝て移動する分には十分のシートといえましょう。

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_06

トイレは、1階の車内中央部に設置されています。
かなり狭く、緊急用と考えた方が良さそうです。
一応、トイレ内には手洗い用の小型洗面台も付いています。

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_07

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_08

トイレ入口付近には、高速バス安全ガイドラインに基づく掲示物が貼られていました。
当たり前のことをしっかりと行うあたり、さすがJRバスといったところでしょうか。

中国JRバス「出雲松江米子ドリーム名古屋号」 744-10905_202408_09

ざっと見た感じでは、外観こそJRバス中国オリジナルではありますが、車内はJR東海バス時代を色濃く残している印象を受けました。
手入れもしっかりとされており、名古屋までの約8時間、快適なバス移動が楽しめそうです。


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