京阪バス「京都～米子線」（京都・高槻～米子）乗車記

2024年3月24日昼行高速バス,高速バス乗車記

途中休憩は1か所　あっという間に目的地へ

16時05分、日本交通米子営業所を発車したバスは、市街地を米子駅方面へ。

10分程走行し、米子駅のバスターミナルに到着。
米子駅では、20人近くの乗客が乗車します。

16時20分、定刻に米子駅を発車したバスは、県道102号から国道181号に入り、国道9号バイパス米子南インターへ。
その間、車内では自動案内放送が流された後、乗務員による自己紹介と車内設備の補足、そして休憩個所についての案内が行われます。

米子大橋を渡り、米子ジャンクションに差し掛かったバスは、進路を米子自動車道へ。

左手には、"伯耆富士"や"出雲富士"とも呼ばれる大山および大山を囲む山々が見えてきます。
生憎の曇り空で、頂上付近を見ることは出来ませんでしたが、天気が良ければ絶景を楽しむことが出来る筈です。

米子側最後の乗車停留所である大山パーキングバス停を発車したバスは、米子自動車道を落合ジャンクションまで走行。

中国産地の山間の景色を眺めながら、米子自動車道を南下します。

17時19分、落合ジャンクションを通過。

落合ジャンクションからは、進路を東に変え、中国自動車道を兵庫、大阪、京都へ向けてひた走ります。

岡山県津山市の津山インターを通過。

京阪バス「京都～米子線」　H-3282　中国自動車道走行中_02　津山インター通過

18時過ぎ、日が沈み始めます。

米子を発車して約2時間が経過した18時10分、バスは中国自動車道安富パーキングエリアに到着。
こちらでは、18時25分までの15分間停車しました。

兵庫県姫路市安富町にある安富パーキングエリアは、中国自動車道有数のパーキングエリアのひとつ。
こちらで開放休憩を行う高速バスも多く、「京都～米子線」の他、日本交通「山陰特急バス」、「ポートレイク号」（中国JRバス便）などもこちらで開放休憩を実施しています。

「京都～米子線」唯一の開放休憩場所ということもあってか、殆どの乗客がバスを降り、トイレや夕食用の買い物などを済ませていました。

バスもしばしのひと休み。
目的地到着まで、あともう少しです。

18時25分、安富パーキングエリアを発車したバスは、再び中国自動車道を東へ。
外はすっかり暗くなっており、車内の雰囲気はすっかり夜のハイウェイバスです。

19時32分、バスは最初の降車停留所である名神高槻バス停に到着します。

このバスの終点は京都駅八条口（ホテル京阪前）ですが、行程の関係から、今回はこちらの名神高槻バス停で下車。
名神高槻バス停の下でタクシーを捕まえ、阪急高槻市駅へ向かった後、阪急電車や大阪メトロ御堂筋線などを乗り継いで、次なる目的地へと向かうのでありました。

最後に

以上、京阪バスの高速バス「京都～米子線」乗車の模様をお届けしました。

道路状況が良かったからなのか、はたまた設定ダイヤに余裕を持たせているからなのでしょうか、所定の時間よりもかなり早く目的に到着したのには驚きました。

今回、初めての乗車でしたが、京都・大阪高槻から鳥取県中部・西部へ移動する手段としてはかなり使えるのかなぁという印象を持ちました。

並行する鉄道と比較すると、京都から米子まで移動した場合、岡山経由の所要時間が約3時間30分、運賃＋料金が12,710円、倉吉または鳥取経由（特急「スーパーはくと」利用）の所要時間が約4時間30分～約5時間20分、運賃＋料金が10,250円～11,450円であるのに対し、高速バス「京都～米子線」は、所要時間が4時間10分（京都駅八条口～米子駅）、運賃が6,000円となっています。

所要時間で比較すると、いうまでもなく鉄道に分があるのですが、運賃で比較すると、文句なしに高速バスの方が優勢。
しかも、所要時間で比較しても大差とはいえず、高速バスにとってはそれなりに有利であることがいえましょう。

ただ、この路線に限ったことではありませんが、どうも京都から西方面へ行く高速バスは便数が少なく、利便性という点で選択肢になりくい傾向があります。
かといって、コロナ騒動の利用客減少から乗客数が戻りきっていない現在。
そして乗務員不足、2024年問題など、おいそれ便数を増やす状況にはありません。
2024年3月のダイヤ改正に併せて運賃改定も実施していますが、それだけでは足りない筈。
難題山積のこの状況下で、今後どの様にして利用客を増やし、収入に繋げていくのかが最大の課題なのかなぁと、今回乗車してみて感じました。

そして、今回は米子から名神高槻までという、中途半端な乗車区間でしたが、いずれ近いうちに全区間乗車しなければと思っています。
出来れば、新しくなった「やくも」の実乗も兼ねて、是非とも実現したいですね。

“もうひとつの山陰特急バス"である高速バス「京都～米子線」。
ビジネスや所用利用のみならず、観光地をはしごする路線としても使えそうですので、機会があればぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。