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前々回の記事『西日本JRバス「高知エクスプレス22号」(夜行便)グランドリーム車 簡単な乗車記』の続きになります。


西日本JRバス「高知エクスプレス」 グランドリーム車 2179

今回取り上げるのは、神戸~岡山間の高速バスになります。
神戸~岡山間の高速バスといえば、以前このブログで「リョービエクスプレス神戸号」(両備ホールディングス)を取り上げましたが・・・


両備ホールディングス「リョービエクスプレス神戸」 ・741

今回ご紹介するのは、共同運行会社の中鉄バス(岡山市)が運行する倉敷・岡山~神戸線「ハーバープリンス号」になります。
中鉄バス「ハーバープリンス」 1621

現在でこそ、神戸~岡山(倉敷)間の高速バスは中鉄バス・両備ホールディングス・神姫バス(姫路市)の3社が共同で運行していますが、今日に至るまでには紆余曲折がありました。

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中鉄バスと両備グループ(岡電バス)の競合過熱から一転の共同運行へ・・・

ここで、神戸~岡山間の高速バスについて簡単におさらいしておきましょう。
神戸~岡山間の高速バスは、1994年に運行を始めた「ハーバープリンセス号」「ハーバープリンス号」がはじまりとされています。
中鉄バスと神姫バスの共同運行便として運行が開始され、後に都市間利用に応える形で中鉄バスがノンストップ便の運行を開始します。

ところが、2000年代に入って、中鉄バスと両備グループの岡山電気軌道(岡電バス)による岡山市内・岡山空港バス運行などの競合が過熱化していきます。
ついには高速バスにも飛び火する形となり、岡電バスは競合路線として岡山~神戸線「OKADEN EXPRESS」の運行を開始します。
「OKADEN EXPRESS」の運行開始にあたっては、岡電バスが岡山空港リムジンバスに参入した時と同様、両備グループのデザイン顧問である水戸岡鋭治氏デザインの専用新車を導入しました。
両備ホールディングス「リョービエクスプレス神戸」 0803
(写真は岡電時代のカラーリングで活躍する両備ホールディングス「リョービエクスプレス神戸号」。)

これに対抗するため、中鉄バスは途中停留所停車タイプ便をノンストップ便に変更し、神姫バスのみが途中停留所便を運行する形態に変更します。

その後、中鉄バスと岡電バスの競合過熱は、トップ会談により解消の方向へ進みます。
これに伴い、岡電バスが運行していた「OKADEN EXPRESS」も、市内近郊路線専業の岡電バスから、中長距離バスも運行する両備グループの両備ホールディングスに路線が移管され、愛称も「リョービエクスプレス神戸号」に変更されます。
そして、2009年3月に同路線は3社共同運行化され、今日に至ります。

新カラーのセレガで一気に神戸三ノ宮へ・・・

今回私が乗車したのは、岡山駅西口8時10分発の便。
神戸~岡山(倉敷)線は担当が固定化されており、この便は中鉄バスが運行を担当します。
倉敷駅北口始発の便ですが、道路が比較的空いていたからか、7時50分過ぎには岡山駅西口に到着。
緑をベースに「CHUTETSU」の文字を大きくあしらった車体デザインが特長の日野セレガHD(QRG-RU1ESBA)がやって来ました。
中鉄バス「ハーバープリンス」 1621 岡山駅西口入線

10分程降車場にて待機の上、8時過ぎに岡山駅西口24番乗り場に入線、乗車改札となりました。
中鉄バス「ハーバープリンス」 1621 岡山駅西口改札中

乗車改札を受け、車内に入ります。(写真はイメージです。)
中鉄バス「ハーバープリンス」 1621 車内

中鉄バス「ハーバープリンス」 1621 座席コンセント
車内は4列シート40人乗り(補助席)の昼行高速仕様となっており、トイレは車内最後部に設置されています。
各座席にはコンセントも完備しており、携帯電話やスマートフォンの充電に便利です。
窓側座席のコンセントは内壁下部に、通路側座席のコンセントは肘掛下に設置されています。

マルチステレオが装備されていない点と座席コンセントが装備されている点を除くと、仕様的には北海道の沿岸バス(羽幌町)が運行している都市間バス「特急はぼろ号」で活躍する日野セレガHDとほぼ同じと考えて良いでしょう。

約7割方の座席が埋まったバスは、8時10分定刻に岡山駅西口を発車。
岡山インターのりば(P&Rバスのりば)にて乗車扱いを行い、岡山インターから山陽自動車道に入ります。
山陽インターでいったん高速道路を降り、山陽インターのりば(こちらもP&Rのりば)で最後の乗車扱いを行った後は、山陽インターから再び山陽自動車道に入り、神戸三ノ宮へ向けてひた走ります。

途中の休憩場所は、山陽自動車道白鳥パーキングエリア1箇所のみです。
中鉄バス「ハーバープリンス」 1621 白鳥PAにて
定刻ですと9時30分ごろに到着し、約10分間停車します。
トイレの他、自動販売機、売店もあるパーキングエリアですので、こちらでの休憩時間を有効に使いたいものです。

開放休憩が終わったバスは、引き続き山陽自動車道を東へひた走ります。
やがて、三木ジャンクションに差し掛かったところで、神戸淡路鳴門自動車道を南下。
さらに、布施畑ジャンクションに差し掛かったところで、阪神高速神戸線を谷上ランプまで走行し、谷上ランプを流出した後は、新神戸トンネルを神戸三ノ宮へと向かいます。

特段渋滞に巻き込まれることもなく、バスはほぼ定刻よりも若干早い10時50分に神戸三ノ宮の神姫バス三ノ宮ターミナルに到着。
バスを降りた乗客は、三々五々それぞれの目的地へと向かって行きました。

神戸~岡山間の高速バスには約1年半ぶりに乗車しましたが、中鉄バスもようやく乗車に耐えられる車両を投入して来ましたね。
数回乗車している両備ホールディングス便と比較すると、流石にシートピッチは狭いものの、座席コンセントが全席に完備されている点は評価出来ると思います。
この車内設備であれば、神戸~岡山間3時間弱の移動時間も退屈に感じることはないのではと感じました。

そしてこの神戸~岡山間の高速バス、実は往復割引運賃や回数券利用が便利な点である点も見逃せません。
中鉄バス公式サイト内の時刻表・運賃表をご覧いただけると分かりますが、神戸~岡山間の片道運賃が2,850円であるのに対し、往復割引運賃は3,600円4枚綴りの回数券の販売価格が7,200円(1枚あたり1,800円)とかなりの割安設定になっているのです。
回数券も金券ショップでばら売りされており、1枚2,000円前後で販売されています。
1円でも安く乗車したい場合には、回数券利用を検討してみても良いでしょう。(私も今回は回数券を利用しました。)

競合するJR山陽新幹線や在来線に対して、「安さ」「座席指定制の採用」「パークアンドライド」をアピールポイントにして頑張っている神戸~岡山(倉敷)間の高速バス。
週末や繁忙期には混み合う便もあり、利用客からは一定の支持を得ている印象を受けますが、今後も神戸と岡山を直通する高速バスとして、末永く走り続けて欲しいものです。

中鉄バス「ハーバープリンス」 1621 岡山駅西口にて_02


【乗車データ】 
  • 乗車日:2018/08/23
  • 乗車区間:
    岡山駅西口→神姫バス三ノ宮ターミナル
  • 運行会社:中鉄バス
  • 車両:日野/セレガHD(QRG-RU1ESBA)
  • 年式:2016年式
  • 所属:岡山営業所
  • 社番:1621

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Koji Suda(ひろしプロジェクト)

Koji Suda(ひろしプロジェクト)

自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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