てんてつバス「小平町デマンドバス」を見てみる
その記事の中で、「達布留萌線」の予約制デマンドバスへの移行について少し触れました。
既にネット上では、写真や関連記事が掲載されていますが、2014年10月1日に運行を開始した「小平町デマンドバス」については、私自身中々時間が取れずに現地へ行くことが出来ませんでした。
ところが、先日の平日の昼間、偶然にも予定していた所用が突然キャンセルになり、時間が出来たことから、「それならば折角なので、小平町デマンドバスを見にだけでも行くかぁ。」ということで、急遽札幌から小平町へと向かいました。
小平町は、留萌管内の人口約3,400人の小さな街。
留萌市の隣に位置し、留萌市から約10km程離れています。
札幌から小平町へは、このバスを利用しました。
沿岸バス(本社:羽幌町)の札幌~留萌・羽幌・豊富間都市間バス「特急はぼろ号」です。
札幌から約2時間半で小平町の小平中央バス停に到着します。
いつも思うことですが、「特急はぼろ号」は速くて便利ですね。
道央自動車道&深川留萌自動車道経由による時間短縮効果が大きいことを改めて実感します。
ここで、「小平町デマンドバス」について簡単にご紹介しますと、「小平町デマンドバス」はかつてのてんてつバス「達布留萌線」を引き継いで2014年10月1日より運行を開始した予約制デマンドバスです。
運行主体は小平町で、実際の運行管理・予約業務はてんてつバスに委託しています。
「小平町デマンドバス」は、向かいの留萌方面行きバス停側にある待合所前から出発します。 この待合所ですが、「小平町デマンドバス」運行に際し増築しており、待合室の一角にはてんてつバスの出先営業所(小平営業所)が入居していました。
待合室には、デマンドバスの時刻表が掲示されています。 便数は平日こそ路線バス時代の便数を踏襲していますが、土日祝日は大幅に減便された他、運行ダイヤが達布・滝下地区住民重視のダイヤに変更された結果、小平→達布・滝下→小平といった利用が難しくなりました。(土日祝日は完全に不可。)
一方で、達布地区から留萌へ直通しなくなったことから、小平中央で沿岸バスの「豊富留萌線」及び「特急はぼろ号」との接続を開始した他、デマンドバスの運賃自体も路線バス時代の約半額(小平~達布間500円)に引き下げられるなど、改善点も見受けられます。
乗車の際は、乗車日前日17:00までに電話による予約が必要で、当日予約が無い便は運休となりますので、注意が必要です。
で、肝心のデマンドバスの車両ですが・・・こちらです。
在籍車両は全部で3台。
マイクロバス(日野リエッセⅡ)1台とトヨタハイエースコミューター2台の計3台で運用を回しています。
マイクロバスは、朝夕の通学時間帯に充てられるのでしょうね。
小平中央12時40分発の達布・滝下行き下り1便が出発します。
この便に乗車したのは、高齢の方3名のみでした。
平日の昼間ですと、買い物や所用の帰りの足として利用する方が殆どでしょうから、この程度の利用でしょうが、朝夕通学時間帯の利用がどの程度あるのか、気になるところではありますね。(また別の機会に現地にて状況を見ておきたいとは思っていますが・・・。)
因みに、小平中央13時05分着の上り4便は、予約客ゼロで運休となっていました。
というわけで、「小平町デマンドバス」について簡単にご紹介しました。
本来であれば、きちんと乗車してレポートしたいところですが、今回は時間の関係で夕方まで札幌へ戻らなければならないという制約があったため、小平中央での実見のみとなってしまいました。
いずれ機会があれば、「小平町デマンドバス」に乗車して報告出来ればと考えています。
あと、今回の訪問で一つ思ったのが、予約制デマンドバス化の是非ですかね。
先述の通り、このデマンドバスは小平~達布・滝下間の運行となっており、達布地区から留萌まで移動する場合、小平中央で沿岸バスに乗り換える必要があります。
一般的に、特に地方に住んでいる住民は、途中停留所での乗換えを好まない傾向があります。
今回、沿岸バスとの接続を図っているとはいえ、路線バスの予約制デマンドバス化が、かえってバスの利用を遠ざける結果にならないか、ひいては外出の機会を奪う結果にならないか、部外者ながら心配になりました。
勿論、小平町側でも地域公共交通会議で長い時間をかけて検討してきたでしょうし、てんてつバス側の事情及び路線バス時代の利用状況を熟慮しての予約制デマンド化だとは思うのですが、今回の予約制デマンドバス化が今後どのような結果をもたらすのか・・・非常に気になるところではあります。
ともあれ、今後は小平町地域公共交通会議が中心となってデマンドのバスの運営を進めていくことになるでしょうが、「小平町デマンドバス」が地元住民の足としてきちんと機能する様に、住民の視点に立った施策を実行して欲しいものです。
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