高速バス「九州号」VS西九州新幹線「かもめ」+「みどり」 <高速バス VS 鉄道 Vol.01>
最後に
改めて、高速バス「九州号」と鉄道(新幹線&特急列車)両者を比較してみます。評価の付け方ですが、サッカーの勝ち点方式にしました。
両者を比較して、
- 優れている方に3点を付与する
- どちらとも同じと判断した場合には、両者に1点を付与する
【福岡~長崎間 高速バスVS鉄道 比較表】
項目 | 高速バス「九州号」 | 新幹線「かもめ」&在来線特急 |
---|---|---|
所要時間 | 2時間23分(博多BT~長崎駅前 最速) | 1時間20分(博多駅~長崎駅 最速) |
本数 | 35往復~42往復 | 44往復 |
運賃 | 2,250円~2,900円 | 3,200円~6,050円 |
車内仕様 | 4列シート(トイレ付) | 4列シートまたは5列シート(トイレ付) |
乗り心地(5段階評価) | 4 | 3 |
総合評価 | 7 | 7 |
結果は・・・同点となりました。
所要時間、本数、運賃は比較表の通りですが、ここでひとつ、"乗り心地"の項目について触れておきます。
高速バス「九州号」は、大半の区間を高速道路が占めるので、さほど揺れを感じることなく快適に移動出来ますが、問題は鉄道です。
新幹線区間は、降りるのがもったいないと感じる程、あっという間で快適な移動でしたが、武雄温泉から先、博多までの在来線区間は、「とにかく揺れが酷い!」このひと言に尽きます。
その揺れは、「JR九州ってこんなに保線が酷いの?」と思う程。
吐くまではいきませんでしたが、列車移動で酔いそうになったのは数十年ぶりの経験でした。
ということで、"乗り心地"の項目については、鉄道に辛めの評価を付けました。
会社を取り巻く諸事情は分からないでもないですが、特急列車が走る在来線の保線はしっかりと行って欲しいです。
万が一何かあってからでは遅いです。
全般的な感想です。
まずは高速バス「九州号」について。
約1年ぶりの「九州号」乗車でしたが、車両グレードにしろ運行ダイヤにしろPRにしろ、かなり頑張っている印象を受けました。
特に今回主張しておきたいのは、車両グレードですかね。
かつての西工3列シート車時代と比較すると、確かに見劣りはするかもしれませんが、メーカー標準のハイグレードシートにUSB、Wi-fi完備と、約3時間移動するバスとしては十分な設備を有しています。
シートの座り心地も良く、はっきりいって「ひのくに号」「桜島号」で採用している4列シート車よりも快適なのでは?とも思える程でした。
続いて、鉄道(新幹線「かもめ」&特急列車)について。
武雄温泉~博多間の移動にうんざりした復路の長崎→博多移動でしたが、1時間半で移動出来る利便性の良さは大いに評価しても良いでしょう。
肝心の移動費も、「かもめ」ネットきっぷを利用すれば片道4,200円。
高速バスの片道運賃プラス1,300円で移動出来、出来るだけ割高感を抑える施策をとっている点も評価して良いと思います。
今回、片道を高速バスで、片道を鉄道で福岡~長崎間を往復してみましたが、良い意味で競合・共存関係を築いているのではないかと。
利用客も用途に応じてバスと鉄道を上手く使い分けている印象を受けました。
比較表を見る限りでは、いうまでもなく”早く快適な移動をしたいなら新幹線” ”安く済ませるならバス”という結論になりますが、こと福岡~長崎間においては、両者のメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った交通機関を選択すれば、あまり後悔することはないでしょう。
もし福岡~長崎間を交通機関で移動することがありましたら、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
この<高速バス VS 鉄道>比較企画は、今後シリーズ化しようと考えていますので、どうかお楽しみ。
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