関西で廃止される&廃止されたバス2路線に乗車してみました <金剛自動車&阪急バス「阪北線」11系統>
最後に
今回、関西地方の事例を2つ取り上げましたが、利用客減少および乗務員不足による路線の減便・廃止の動きは全国各地で出ています。この動きは、何も一般路線バスだけの話ではありません。
都市間高速バスにおいても同様の動きが出ています。
そして、2024年4月1日施行の改正「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」、いわゆる「2024年問題」により、この動きは今後加速することは間違いないでしょう。
本来であれば「2024年改善」であった筈ですが、規制緩和による業界全体の行き過ぎた人件費削減にコロナ禍の影響などで、バス業界のみならず運輸業界全体が深刻な人財不足に陥っています。
何故にこの様なことになってしまったのか・・・。
今後どの様にすればよいのか・・・。
マスコミ報道や有識者、経営者、関係団体などが様々な指摘や改善策を仰っていますが、私が見ている限りでは、どうも的外れというか本質から逃げているものばかりという印象がするのは私だけでしょうか。
「外国人人材の活用を」「自動運転バスを」「ライドシェアを」などと声高らかに仰っている方もいますが、「そうではないでしょ!」と。
根深い問題ではありますが、まずは従業員の待遇(特に賃金面の待遇)を早急に改善すること、国、自治体による支援を積極的な行うこと、我々利用者も「いまの日本に公共交通を維持する力はない」ということを認識した上で、「多少の不便を許容する覚悟」と「自分達で公共交通を支える」「それには多少の負担もやむを得ない」という意識と持つこと、そして具体的な行動に移すこと(=とりあえずは年に数回でも構わないので公共交通を利用して通勤や買い物へ出かけることから始めるなど)が重要なのかなぁという気がします。
下記のリンクにもある通り、「過度なお客様第一主義」は過去の反省も含めていま一度考える必要があるでしょうし、
一方で、下記のリンクにもある様な「日本の公共交通再構築のチャンス」と捉える考えもあるでしょう。
果たして、5年先、10年先の日本の公共交通は果たしてどうなっていくのか・・・。
今の動きを見る限りでは、残念ながら悲観的な予測しか出来ませんが、少しでも明るい話題や良い方向が見出せる様に、いち利用者として出来ることはやっていこう・・・そんなことを思った関西の路線バス2路線の実乗でございました。
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