夜行高速バス「はりまや号」廃止へ・・・
平素は、夜行高速バス「はりまや号」をご利用いただき誠に有難うございます。
「はりまや号」は、平成5年7月の運行開始以来、24年の永きに亘り、ご愛顧を賜りましたが、今般、諸般の事情により、下記のとおり路線を廃止することとなりました。
ご利用のお客さまにはご迷惑をおかけ致しますが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。
記
1. 運行廃止日 平成29年10月6日(金)
※【高知発便】平成29年10月4日(水)出発便を以って運行終了と致します。
【福岡発便】平成29年10月5日(木)出発便を以って運行終了と致します。
以上
「水曜どうでしょう」でも登場した夜行高速バス
ここで、夜行高速バス「はりまや号」の歴史について簡単におさらいしておきましょう。高知・三島川之江~北九州・福岡線「はりまや号」は、1993年7月2日に西日本鉄道(以下:西鉄)、土佐電気鉄道、高知県交通の3社共同で運行を開始しました。 3社とも既存車両を流用して運行にあたっていましたが、中でも西鉄は「ムーンライトカラー」の車両を当時の夜行高速用テスト塗装に衣替えし、「はりやま号」専用車として充てていました。
九州と四国を直行する夜行高速バスとして注目されていましたが、利用状況は当時より思わしくなく、1999年5月末日をもって西鉄は運行から撤退、運行支援業務に専念することになります。
その後、「さぬきエクスプレス福岡号」(西鉄高速バス・四国高速バス)が開設されるまで坂出経由に変更したり、2009年8月には三島川之江インター停留所の追加、さらには事前購入割引運賃の導入など、利便性向上の施策を打ちますが、残念ながら2017年10月5日をもって廃止されることになりました。
「はりまや号」は、あのローカルバラエティ番組「水曜どうでしょう」の初期の企画「サイコロの旅2」でも登場しました。
この時は、確か土佐電気鉄道(当時)担当便に乗車していたかと記憶していますが、あのお二方(鈴井貴之・大泉洋)の壇ノ浦パーキングエリア下車休憩時のやられっぷりは、通称「壇ノ浦レポート」として有名でもあります。
「水曜どうでしょう」をきっかけに「はりまや号」を知った方も多いのではないでしょうか。
とさでん交通の公式リリースでは、廃止の理由を「諸般の事情」としていますが、聞くところによると、採算性の悪化に加え、乗務員不足(人欠)も理由のひとつだとか。
「はりまや号」に限ったことではありませんが、運行距離500km~600kmのツーマン運行路線が、実は事業者にとっては採算面で一番キツイのではないでしょうか。
「はりまや号」の運賃が開設当初より高めに設定されているのも、この辺りに理由があるのかもしれません。
週末や繁忙期、福岡でのイベント開催時は満席になることも珍しくなかっただけに、今回の「はりまや号」廃止のアナウンスは残念に思う方も少なくないのではないでしょうか。
「はりまや号」には、1990年代後半に2回(いずれも西鉄担当便)乗車しましたが、この時も乗客は少なかったです。
「24年間も良くもったなあ・・・」これが私の正直な感想といったところでしょうか。
廃止まであと1か月少々となりましたが、運行最終日まで無事に何事も無く運行を続けて欲しいと願うばかりです。
私も9月下旬に「はりまや号」最後の雄姿を見に乗車したいと考えております。
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