2024年もありがとうございました。
2024年をふり返って
皆様におかれましては、今年1年間、このブログをご愛顧いただきまして、ありがとうございました。時刻は2024(令和5)年12月31日の12時00分。
新年まで残り12時間00分となりました。
昨年の今頃は東京ビックサイトにて開催されていたコミックマーケット103の会場にいましたが・・・今年は、大晦日・元旦関係なく仕事。
なので、年末年始は札幌に居ることになります。
- 混沌とする世界情勢
- その中で日本政府が取る立ち位置の危うさ
- 増幅する将来に対する不安
などなど、今年ほど「不安」や「怒り」を覚えた年はないのでは・・と感じるところです。
そして、これは、交通業界においても同様ではないかと思う次第でして・・・。
- 相次ぐ減便、廃止による公共交通への不安・不満の増大
- いまいち本気度を感じない国・自治体の公共交通に対する姿勢・支援
- 解決の見通しが立たない人材不足
などなど、書くとキリがないので省略しますが、今年はとかくネガティブな話題が例年以上に多かった気がします。
昨年の年末にも同じことを書きましたが、公共交通を取りまく諸問題、未だに
「国がどうにかすべき問題」
といっている自治体も少なくありません。
確かに、国の積極的なバックアップも必要ではありますが、そんな呑気なことをいっていられる状況ではないのでは?と。
該当する自治体及び関係者は、「自分のところの地域公共交通を今後どうするのか?」を議論し、結論を出して、すぐにでも実行に移して欲しいと願わずにいられません。
そして、事業者側においても、運賃値上げをお願いする以上は、人材確保・サービス改善にその値上げ分の費用をきちんと充てて欲しいといち利用者として改めてお願いしたいです
2024年の高速バスはどうなるのか・・・
一方で、私のテリトリーである高速バス関連も、2023年に引き続き、人材不足を理由で休廃止する動きが目立ちました。特に今年は、改正「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)が2024年4月に施行されたことから、その動きが顕著な年でもありました。
あくまで私調べですが、夜行高速バスに限っていいますと、2023年9月以降に休廃止された夜行高速路線は15路線ほど。
コロナ禍による需要減少という理由もありますが、改正「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」の施行で、かつてはドル箱ともいわれた長距離夜行路線が、乗務員確保が難しくなったことを理由に路線を休廃止する、もしくは繁忙期に限定しての運行に切り替えるという動きが目立った印象を受けます。
果たして、来年はどうなるのか・・・。
高速バス(とりわけ長距離夜行路線)については、コロナ騒動が終息して数年経過したとはいえ、これ以上人材不足が深刻化した場合、閑繁の差が大きい路線を中心に路線の休廃止が更に進むのは避けられないのでは?と見ています。
現に、近鉄バスと防長交通が運行する夜行高速バス「カルスト号」(京阪神~広島・山口・萩)の2025年2月以降の休止決定など、その動きは出始めています。
一方で、首都圏〜富士五湖間や首都圏〜草津温泉間、首都圏~御殿場プレミアムアウトレット間など、大都市と近場の観光地を結ぶ路線では引き続き活況を呈している他、大都市圏での宿泊費高騰の影響で、長距離夜行路線が見直される動きがあり、JRバス中国「グランドリームエクスプレス広島号」(東京~広島)の様に、事業者構成や路線名を変えて復活させる事例も出てきています。
人材不足の度合いが事業者によって差があることから、一概にいはいえませんが、比較的人材確保が出来ている事業者については、今後、新路線の開設や増便といった積極的施策を打つところも徐々に出てくるかもしれません。
そして、個人的に思っていることとして、来年2025年は「高速バス乗車券の取消手数料の複雑化」がより進むのではと思っています。
ひとことでいうと、「変動手数料」の導入ですが、高速バスの運賃体系が、従来の固定運賃から曜日別運賃、さらにはダイナミックプライシングへ移行する過程の中で、運送約款の「旅客の都合による運賃及び料金の払戻し」の解釈を変更する形で変動手数料を導入する事業者・路線が増えています。
京成バスの千葉・東京~大阪・神戸線「K☆スターライナー大阪・神戸線」がダイナミックプライシング導入に伴って変動手数料を導入(最大で券面金額の30%徴収)した他、「キング・オブ・夜行バス」こと西日本鉄道「はかた号」(東京新宿~北九州・福岡)が2024年12月20日乗車分より変動手数料を導入(最大で券面金額の50%徴収)したのは記憶に新しいところです。
この変動手数料、利用者にとっては不便になる施策ですが、「1席でも空席を埋めたい」「キャンセル時のリスクを少しでも抑えたい」事業者にとっては有効な手段のひとつ。
これからは、「決済済み高速バス乗車券のキャンセルはリスクになることもありうる」と、考えた方を変えざるを得ないでしょう。
色々と書きましたが、来年2025年は、今年以上の明るい話題が次々と出てくることを是非とも期待したいです。
高速バスの乗車回数50回弱の2024年
私自身の2024年を振り返ると、昨年以上に仕事面での環境が変わったということがありましたが、高速バスには48回乗車することが出来ました。2023年の高速バス乗車回数が24回でしたので、数字上では倍でしたが、それでも全盛期と比較すると20回ほど少ない回数でした。
執筆活動も、今年は別の仕事の関係でままならない状態でしたが、正直な話、ここに来て体調がいまいち思わしくないということもあり、来年2025年は少しスローペースで動こうかなぁと思っています。
それでも、1路線でも多くの高速バスに乗車することと、原稿執筆の案件の真摯な対応は従来通りに行っていきますし、加えて来年2025年はYoutube活動を少しずつやっていきたいと考えています。
ちなみに、Youtubeではこの様なブログの動画版的なものを不定期にアップしています。
一方で、今年は新作同人誌を2冊(時刻表本2冊)を出すことが出来ました。
【お知らせ】
同人誌『夜行バス時刻表』次作は2025年春か秋の頒布を予定しております。
最新情報を出来るだけ正確にお届けしようと作業を進めてまいりますので、どうかお楽しみに。
同人誌『夜行バス時刻表』次作は2025年春か秋の頒布を予定しております。
最新情報を出来るだけ正確にお届けしようと作業を進めてまいりますので、どうかお楽しみに。
私にとっての今年一番のトピックは、8月に運行を開始したJRバス中国「出雲・松江・米子ドリーム名古屋号」三菱エアロキングです。
2024年2月をもって引退したJR東海バスの三菱エアロキングが山陰の地へ移籍し、JR夜行ハイウェイバスの専用車として復活したことは、特に三菱ふそうファン、エアロキングファンにとっては嬉しいニュースとなりました。
車齢が車齢なだけに、どれ位の期間走行出来るかは分かりませんが、1日でも長く活躍することを祈念したいです。
JRバス中国「出雲・松江・米子ドリーム名古屋号」三菱エアロキング
2025年の目標
来年2025年の目標ですが、マイペースに「やるべきこと」「与えられたこと」「やりたいこと」を着実にこなしていく
にしました。
先述の通り、ここに来て体調がいまいち思わしくない状況があり、あまり肩に力を入れずにマイペースでやっていくことも大事なのかなぁと考えたからです。
とはいえ、「見たいもの」「やりたいこと」はまだありますし、これまで通りに直接現地へ行って「見る」「感じる」機会を増やすこともやっていきたいです。
最後になりますが、皆様におかれましては今年1年間お世話になりました。
来年も引き続きこのブログをご愛顧いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。
それでは皆様、良いお年をお迎えください!!
2024年に乗車した主な乗りもの
2024年12月31日
須田 浩司(ひろしプロジェクト)
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