伊予鉄道「ハーバーライナー」神戸松山線乗車記
いつもこのブログをご覧頂きましてありがとうございます。
今回ご紹介する乗車記は、伊予鉄道の神戸~松山間高速バス「ハーバーライナー」神戸~松山線です。
この路線、運行ダイヤや車両設備の面でとかく色々といわれている路線ですが、私自身この路線には未だかつて乗ったことが無く、巷で話題となっていることが果たして本当なのかどうかを含め、丁度いい機会ですしこの際確認してみようと思い、この路線に乗車してみました。
夜行車並みリクライニング角度を誇る4列シートを搭載
乗車したのは2012年1月。実はこの路線、意外と使い勝手が良い路線であることが分かった次第でして・・・・・(詳しくは後述。)
「ハーバーライナー」神戸~松山線に使用される車両はこちら。 日野セレガHD(PKG-RU1ESAA)です。
早速、バス乗り場前のチケットカウンターで乗車券を購入し、乗務員の改札を受けてバスの車内に入ります。
車内はこの様な感じになっておりまして、 「坊ちゃんエクスプレス」などと同様の4列シート40人乗り仕様となっています。
後部にはトイレが装備されている他、車内前方には給湯器とお茶のティーバッグが備えてありました。
写真を見る限りでは一見普通の高速バスの車内のように見えますが、実はこの車両、シートのリクライニング角度が結構深く設定されていて、フットレストを併用することで、夜行バス並みにゆったりと休むことが出来ます。
シートピッチが若干狭いのが気になるところですが、途中休憩が設定されていることを考えると、この程度の装備でも十分ありなのかなぁと思ったりもします。
バスは松山市駅を発車後、大街道へと向かうと思いきや、狭い路地を抜けて松山インター口へと向かいます。
以前知人からこの路線に関して色々と聞いたことがあるのですが、「ハーバーライナー」神戸~松山線は”速達性”が売りのようで、時間帯によって渋滞する大街道を通過することで、所要時間を切り詰めているとか。
確かに神戸~松山間を約4時間で結ぶとなると、街の中心街を通過するといった”割り切り”も必要なのでしょうね。
松山インター口で乗車扱いを行った後、バスは松山自動車道に入ります。
10分程走行した川内インターで最後の乗車扱いを行い、松山自動車道~徳島自動車道~神戸淡路鳴門自動車道~阪神高速神戸線を経由して一路神戸三ノ宮へと向かいます。
途中の景色も、変化に富んでいて面白いです。
四国島内は下の写真の様な感じで進んでいきますが・・・・・ 徳島を過ぎ、淡路島に入ると、周り一面が海。 この景色の移り変わりがあるからこそ、本州~四国間の高速バス移動が辞められないんですよね(笑)。
バスは途中、徳島県の吉野川サービスエリアで10分間休憩します。 行程のほぼ中間部分に位置していて、トイレや買い物を済ませるのは丁度いい休憩場所となっています。
バスは渋滞に巻き込まれることも無く順調に進みますが、最初の降車停留所である高速舞子バス停に到着したのは、定刻よりも約10分遅れの13時40分。
ここで1人が下車し、その後約35分程で終点の神戸三ノ宮(神姫バス神戸営業所)に到着しました。 順調に来たにも関わらず、定刻よりも15分遅れ。
余裕が無いキツキツのダイヤは、まるで九州の高速バスに乗っているかの様でした。
意外と使い勝手が良い高速バス路線!?
約4時間の「ハーバーライナー」神戸~松山線の旅でしたが、車内設備や車両に関しては特に不満も無く快適に移動することが出来たのですが、一番気になったのは、やはり余裕が無いダイヤ設定でしょうか。他の近隣の競合路線(大阪~松山線)に対抗すべく、「速達性」を前面に出すことで利用客の獲得を図っているのでしょうが、あくまで”安全運行”が大前提の筈です。
現状のダイヤを見る限りでは、制限速度ギリギリで走行したとしても、果たして定時で到着できるかどうか・・・・・。
あと10分~20分、余裕を見たダイヤ設定にしてもいいのではと思いました。
一方で、この「ハーバーライナー」神戸~松山線に限ったことではないのですが、実は神戸~四国間の高速バスって、東日本(北海道、茨城、東京羽田、東京成田)発着のスカイマークを組み合わせて利用すると、意外に使い勝手が良い高速バス路線なのでは?と思いました。
私が住む北海道(札幌)を例に挙げますと、札幌発10時のスカイマーク神戸行き172便に搭乗すると、神戸空港には12時05分に到着します。
神戸空港~神戸三宮の移動時間を40分と見ると、神戸三ノ宮14時20分発の松山行き「ハーバーライナー」に余裕で乗り継げますので、4時間後の18時20分に松山に到着できるわけです。
移動時間で考えるとANAやJALで東京羽田乗換で飛行機移動するのが一番早いのですが、何せ運賃が片道約44,000円(乗り継ぎ割り引き適用)と高い。
その点、神戸経由で移動すると、確かに移動時間はかかりますが、肝心の移動費が片道合計25,000円と安く、飛行機乗換と比較して19,000円(ビジネスホテル2~3泊分)も安く移動できるんです。
加えて神戸空港は、大阪国際空港や関西国際空港と比べても都心部に近く、交通アクセスが良いので、移動に際しての疲労度が違います。
途中神戸三ノ宮で休憩がてら美味しいものを食べて・・・・というのもいいかもしれませんね。
この方法、実は今回「ハーバーライナー」神戸~松山線に乗車するまで、正直気にしたことがなかったのですが、私の知人で何人か「出来るだけ安い方法で四国へ旅行に行きたい」という人がいるので、今度この方法を薦めてみようかと思っています。
「時間がかかってもいいので、出来るだけ安く四国方面へ移動したい」という方は、神戸発着の四国方面高速バスに注目してみてはいかがでしょうか?
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