ウィラーエクスプレス「リラックス」≪NEW≫東京~長野線 H5652便&H5602便 簡単な乗車記
「ピンクのバス」として有名な高速バス「ウィラーエクスプレス」(WILLER EXPRESS)。
3列シェル型シート「リボーン」からカノピー付き4列シート「リラックス」≪NEW≫まで、豊富なシートグレードと多彩な運賃設定、そして女性受けしそうな外観・車内で人気のある高速バスです。
「ウィラーエクスプレス」ついては、このブログでも数回乗車記として取り上げましたが・・・
実は先日、同社の長野営業所が運行する東京~長野線に2度乗車する機会がありました。
しかも、夜行便と昼行便の両方に・・・。
というわけで、今回は先日「ウィラーエクスプレス」東京~長野線に乗車した時の模様をご紹介します。
老舗の京王/アルピコ交通「新宿~長野線」、西武バス/長電バス「池袋~長野線」から旧ツアー系の昌栄交通「どっとこむライナー」まで、複数のバス会社・路線がしのぎを削っています。
そんな中、「ウィラーエクスプレス」は女性に人気のカノピー付き4列シート「リラックス」≪NEW≫を全便に投入。
更に、昼行便はもとより夜行便も充実させている他、他社競合路線よりも安い運賃を設定することで差別化を図っており、乗客からの一定の支持も集めています(写真はイメージです。)
特に運賃については、昼行便で最安1,500円、夜行便で最安2,000円(いずれも平日の一部の便)というお得な運賃設定を行っている他、プレミア会員(年会費1,080円)に入会すると、常時300円引きで乗車出来るので、時間が合えば東京~長野間を最安1,200円で移動することが出来るのです。
しかも、ウィラーエクスプレスは、旧ツアー系バス会社の中でも先進的な安全対策や乗務員の健康管理を実施していることでも有名。
最先端セーフティ装備がされた新型車両の導入を進めている他、乗務員用眠気検知機器や通信型デジタル式運行記録計の導入、乗務員全員に対する脳ドック(頭部MRI・MRA)+心・肺血管CT検査の実施など、特にここ数年は乗務員の健康管理に力を入れている印象を受けます。
⇒ WILLER EXPRESSの安全への取り組み(ウィラー公式サイト)
かつては東京駅~長野・湯田中間に「ドリーム志賀号」という夜行バスが運行されていましたが、廃止されて以降暫くの間は東京~長野間の夜行バスがありませんでした。
その後、東京~長野間の高速バスが相次いで開設されますが、運行されている便の多くは昼行便です。
現在、東京~長野間の夜行バスを運行しているのは、アルピコ交通の「新宿~長野線」下り便(新宿→長野)と成田空港交通・アルピコ交通の「成田空港・TDR・東京上野~松本・長野線」、そしてこの「ウィラーエクスプレス」東京~長野線の3路線のみとなっています。
先程、"「便数の多さ」が売りの東京~長野線夜行便"と書きましたが、「ウィラーエクスプレス」東京~長野線の夜行便は、時間帯・目的地別に3往復設定されています。
目的地も「バスタ新宿」「東京駅八重洲南口(降車は日本橋口)」「大崎駅」「池袋サンシャインシティ(下り便のみ)」「新浦安」「東京ディズニーシー(R)」「川崎駅」「横浜駅(YCAT)」と多彩で、首都圏の主要ターミナルへはほぼ乗り換えなしで移動することが出来るもの特長です。
このバスでバスタ新宿まで乗車することにしました。
長野駅東口バス停は、JR長野駅東口から徒歩約3分。
斜め左にある階段を下りて、左側にある信号を渡ったところにあります。
乗車したバスはこちら↓。(写真はイメージです。) 一気に導入を進めている三菱エアロエース(2TG-MS06GP)です。
8速AMT「SHIFT PILOT」を搭載しています。
車内は4列シート40人乗り「リラックス」≪NEW≫仕様。
シート幅は44cm、リクライニング角度は最大140°を誇ります。
シートの特長はウィラー公式サイトに掲載されていますが、レッグレスト、フットレスト(足置き台)はもちろん、コンセント、カップホルダー、顔が隠せるカノピーを完備。
座面と背もたれでシートクッションの硬さを変えている他、安全にも配慮した構造になっており、4列用シートとしては基本スペックを高めた仕様になっています。
⇒ リラックス≪NEW≫(ウィラー公式サイト)
22時50分、バスが到着し乗車改札が始まります。
予約確認書を表示したスマートフォン画面を乗務員に提示して乗車しますが、この便は2,000円のセール運賃対象便。
尚且つプレミア会員値引き(300円引き)も適用になるため、実質1,700円で乗車することが出来ました。
この日は、平日にもかかわらず20名以上の乗客が乗車。
更に、バス停付近には後続の夜行便(長野駅東口23時30分発大崎・川崎・TDR行き)を待つ乗客もちらほらと見受けられました。
東京~長野間の夜行需要が決して少なくないことを印象付ける光景なのではと思いました。
23時00分、定刻に長野駅東口を発車したバスは、パーク&ライド駐車場併設の長野小田島、長野インター近くのロイヤルホテル長野にて乗車扱いを行い、長野インターから上信越自動車道へ。
長野インターから更埴ジャンクション~藤岡ジャンクション~関越自動車道を経由して、東京都内へと向かいます。
0時00分、東部湯の丸バス停で最後の乗車扱いを行い、その後、車内は消灯されます。
消灯になったところで、カノピーをセットしてシートを倒します。
「リラックス」≪NEW≫仕様の夜行便に乗車するのは今回が初めてですが、シート自体のクッションも身体に合っており、レッグレスト、フットレスト(足置き台)の効果も相まって、次第に睡魔が襲って来ます。
このシート、良く考えられている印象を受けます。
このバスにはトイレや飲み物サービスがありませんので、是非とも開放休憩時間を有効に使いたいものです。
1カ所目は、東部湯の丸バス停から40分程走行した上信越自動車道横川サービスエリア。
こちらでは20分間停車します。
横川サービスエリアは、上信越自動車道のサービスエリア中でも比較的大きな敷地と売店エリアを誇りますが、深夜帯は売店が閉まっています。
自動販売機で飲み物類を購入することは可能ですが、出来れば飲食物は乗車前に購入しておいた方が無難かもしれません。
2回目の休憩場所は、関越自動車道三芳パーキングエリア。
定刻ですと3時30分前後に到着し、20分程停車します。
三芳パーキングエリアは、関越自動車道のパーキングエリアの中でも一番東京寄りに位置する大きなパーキングエリア。
大きな敷地に売店・レストランを完備するなど、完全なサービスエリア並みの規模を誇ります。
残念ながら、こちらのパーキングエリアの売店も深夜時間帯は殆どが閉まっていますが、24時間営業のコンビニ(ファミリーマート)がありますので、買い物をするのであればこちらの方が便利です。
新座料金所、練馬インターを通過し、1時間経過した5時00分、バスはバスタ新宿3階降車バースに到着しました。 終点は新浦安の「ラ・ジェント・ホテル東京ベイ」エントランス前(JR新浦安駅からかなり離れているので注意)ですが、私はこちらで下車。
終点の浦安に向けて走り去るバスを見届け、次なる目的地へと向かうのでありました。
【乗車データ】
昼行便も時間帯・目的地別に6往復運行されていますが、昼行便はバスタ新宿発着がメインとなっており、一部の便が東京駅八重洲南口JR高速バスターミナル(降車は日本橋口)や池袋サンシャインシティ発着になっています。
このバスで終点の東京駅日本橋口まで乗車することにしました。
乗車したバスはこちら↓。(写真はイメージです。) かつて一大勢力を誇っていた日野セレガHDです。
現在も一部の路線で活躍していますが、徐々に新車に置き換えられています。
車内は、先ほどご紹介した夜行便の三菱エアロエースと同じ、4列シート40人乗り「リラックス」≪NEW≫仕様です。
シート幅は44cm、リクライニング角度は最大140°を誇ります。
6時50分、バスが到着し乗車改札が始まります。
夜行便と同様に予約確認書を表示したスマートフォン画面を乗務員に提示して乗車しますが、この便は1,500円のセール運賃対象便。
尚且つプレミア会員値引き(300円引き)も適用になるため、実質1,200円で乗車することが出来ました。
地方のローカル路線バスでもちょっとした距離に乗車するだけでこれ位かかりますが、1,200円で長野から東京まで移動出来るとは・・・驚きです。
この便は私を含めて10名程と寂しい乗車。
平日ということもありますが、もう少し乗っていても良いのでは?と思います。
7時00分定刻に長野駅東口を発車したバスは、長野小田島にて乗車扱いを行い、長野インターから上信越自動車道に入ります。
真っ暗な夜行便とは違い、景色が楽しめるのが昼行便のの魅力。
景色を見ながらぼーっとするだけでも、あっという間に時間が過ぎていきます。
2019(令和元)年5月15日より開始したサービスで、現在は東京~長野線の他、東京~福島・仙台線、東京~山形線、東京~新潟線、東京・横浜~名古屋線、大阪~名古屋線の昼行便で実施されています。
今後は、全路線の昼行便ならびに一部の夜行便にもサービスを拡大、アプリの機能充実を行なう予定だそうです。
サービスの利用にあたっては、ウィラーエクスプレスのバス車内Wi-Fi接続と専用アプリのインストールが必要となります。
その方法を簡単にご説明します。
シートポケットに接続方法を記したリーフレットが入っていますので、リーフレットを見ながら接続します。
インストールが完了しましたら、アプリを立ち上げるとサービスを利用することが出来ます。
実際に私も試しに使ってみましたが、動画のラインナップもそこそこに揃っており、まあまあ楽しめるのではないかと。
移動中に映画やバラエティを楽しみたい方は良いサービスなのかもしれません。
注意点としては、ウィラーエクスプレスのバス車内でのみしか利用出来ない点と、利用の際は必ずイヤホンなどを使用し、音漏れに十分注意する点位でしょうか。
⇒ 「WILLER THEATER」(ウィラー公式サイト)
昼行便運行時間帯は売店も営業していますので、是非とも開放休憩時間を有効に使いたいものです。
1カ所目は、東部湯の丸バス停から40分程走行した上信越自動車道横川サービスエリア。
こちらでは15分間停車します。
ご存じの方も多いかと思いますが、横川サービスエリアの売店は、なんとあの有名駅弁「峠の釜めし」でおなじみ「おぎのや」が営業しています。
ということは・・・当然、売店で有名駅弁「峠の釜めし」を購入し、バス車内で食べることも可能なのです。
こちらでは殆どの乗客がバスを降り、トイレや買い物などを済ませていました。
私もトイレと買い物を済ませ、WEB用の写真撮影に勤しみます。
もちろん、「峠の釜めし」も購入しましたよ。(その後、車内で美味しくいただきました。)
2回目の休憩場所は、夜行便と同じく関越自動車道三芳パーキングエリア。
定刻ですと10時00分前後に到着し、15分程停車します。
この時間の三芳パーキングエリアは、各売店も営業中。
流石にレストランで食事をするのは難しいですが、土産物の品揃えも充実しているので、こちらで土産を買うのも良いでしょう。
先程の横川サービスエリアしかりこちらの三芳パーキングエリアしかり、限られた休憩停車中にサービスエリアで土産物を購入したりご当地の美味しいものを楽しむ・・・これこそ昼行高速バスの醍醐味なのではないでしょうか。
新座料金所を過ぎ、練馬インター手前までは前半でご紹介したH5652便(夜行便)と同じルートを走行しますが、その先は運行経路が異なり、大泉ジャンクションから首都高速中央環状線~美女木ジャンクション~首都高速5号池袋線を経由して、池袋サンシャインシティへと向かいます。
大泉ジャンクションを過ぎ、美女木ジャンクションの手前までは順調に走行しますが、実はこの付近と首都高速5号池袋線高島平付近で事故による渋滞が発生。
やがて車の流れが完全に止まります。
その後、事故処理も終わり、車は少しづつ流れ始めますが、渋滞は東池袋出口の手前まで続き、池袋サンシャインシティバスターミナルには定刻36分遅れの11時56分に到着しました。
その後、東池袋ランプから再度首都高速5号池袋線に入りますが、渋滞が酷いとのことで飯田橋ランプにて流出。
目白通り、内堀通りなどを経由し、終点の東京駅日本橋口には定刻30分遅れの12時25分に到着しました。 JRバスの発着場所にピンクのウィラーエクスプレスが乗り入れるというのも、個人的には未だに違和感があるのですが、よく考えると同社が乗り入れを実施してから4年経過しているのです。
時の流れというものを改めて感じます。
雨が降りしきりる中、回送されて行くバスの後姿を見届け、私は札幌への帰路につくのでありました。
【乗車データ】
同社の「リラックス」≪NEW≫ には何度か乗車していますが、夜行便での利用は今回が初。
「昼行便ならともかく、夜行便でこのシートはどうなんだろうか・・・」と思っていましたが、実際に乗車してみての印象は、「このシート、中距離路線であれば夜行便でも意外と快適に過ごせられるのでは?」でした。
やはり、シートの場所によってクッションの硬さを変えていることや、レッグレスト、フットレスト(足置き)がしっかりと機能していること、そして、リクライニングの角度もそれなりに深く、夜行便使用も考慮されているシート構造になっていることが大きいのではないでしょうか。
問題はトイレが付いていないための対尾をどうするか。
トイレが近い人は、乗車前の水分の大量摂取を避けるなど、何らかの対策が必要かもしれません。
さて、先述の通り、東京~長野間は全国有数の高速バス激戦区のひとつ。
運賃もさることながら、車両も夜行バスと同様の3列独立シートからトイレなし4列スタンダードシートまで多種多様です。
その中で、今回ご紹介したウィラーエクスプレス「リラックス」≪NEW≫をどう見るか・・・
あくまで個人的意見ですが、運賃はセール運賃やプレミア会員値引きを上手く活用することで、片道最安1,000円台で乗車可能であること、車両もトイレが付いていないとはいえそれなりに快適であること、さらには本州での知名度が高く、安全対策にも力を入れている事業者であることを考慮すると、「安さ」「知名度」「安全」を重視するであれば、選択肢としてアリだと思います。
逆に、「ゆったり3列シート車で移動したい」「トイレ付きの車両の方が良い」ということであれば、老舗路線の「新宿~長野線」(京王バス東・アルピコ交通)や「池袋~長野線」(西武バス・長電バス)を選択した方が良いでしょう。
移動の選択肢が多くあることは、事業者間の競争で路線の生き残りが大変になる反面、利用者にとっては好みや状況によって選べられるというメリットがあります。
どの移動手段、どのバスを利用するかは利用者次第ですが、先述の通り「安さ」「知名度」「安全」を重視したいのであれば、ウィラーエクスプレス「リラックス」≪NEW≫は良い選択だと思います。
もし、東京~長野間を高速バスで移動する機会がありましたら、一度利用されてみてはいかがでしょうか。
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3列シェル型シート「リボーン」からカノピー付き4列シート「リラックス」≪NEW≫まで、豊富なシートグレードと多彩な運賃設定、そして女性受けしそうな外観・車内で人気のある高速バスです。
「ウィラーエクスプレス」ついては、このブログでも数回乗車記として取り上げましたが・・・
実は先日、同社の長野営業所が運行する東京~長野線に2度乗車する機会がありました。
しかも、夜行便と昼行便の両方に・・・。
というわけで、今回は先日「ウィラーエクスプレス」東京~長野線に乗車した時の模様をご紹介します。
目次
「車両」「安さ」「安全」が売りの「ウィラーエクスプレス」東京~長野線
東京~京阪神間や東京~名古屋間、東京~仙台間と並んで、全国有数の高速バス激戦区である東京~長野間の高速バス。老舗の京王/アルピコ交通「新宿~長野線」、西武バス/長電バス「池袋~長野線」から旧ツアー系の昌栄交通「どっとこむライナー」まで、複数のバス会社・路線がしのぎを削っています。
京王バス東「新宿~長野線」
そんな中、「ウィラーエクスプレス」は女性に人気のカノピー付き4列シート「リラックス」≪NEW≫を全便に投入。
更に、昼行便はもとより夜行便も充実させている他、他社競合路線よりも安い運賃を設定することで差別化を図っており、乗客からの一定の支持も集めています(写真はイメージです。)
特に運賃については、昼行便で最安1,500円、夜行便で最安2,000円(いずれも平日の一部の便)というお得な運賃設定を行っている他、プレミア会員(年会費1,080円)に入会すると、常時300円引きで乗車出来るので、時間が合えば東京~長野間を最安1,200円で移動することが出来るのです。
しかも、ウィラーエクスプレスは、旧ツアー系バス会社の中でも先進的な安全対策や乗務員の健康管理を実施していることでも有名。
最先端セーフティ装備がされた新型車両の導入を進めている他、乗務員用眠気検知機器や通信型デジタル式運行記録計の導入、乗務員全員に対する脳ドック(頭部MRI・MRA)+心・肺血管CT検査の実施など、特にここ数年は乗務員の健康管理に力を入れている印象を受けます。
⇒ WILLER EXPRESSの安全への取り組み(ウィラー公式サイト)
目的地が多彩の夜行便 時間も選べる毎日3往復
まずご紹介するのは、「便数の多さ」が売りの東京~長野線夜行便です。かつては東京駅~長野・湯田中間に「ドリーム志賀号」という夜行バスが運行されていましたが、廃止されて以降暫くの間は東京~長野間の夜行バスがありませんでした。
その後、東京~長野間の高速バスが相次いで開設されますが、運行されている便の多くは昼行便です。
現在、東京~長野間の夜行バスを運行しているのは、アルピコ交通の「新宿~長野線」下り便(新宿→長野)と成田空港交通・アルピコ交通の「成田空港・TDR・東京上野~松本・長野線」、そしてこの「ウィラーエクスプレス」東京~長野線の3路線のみとなっています。
先程、"「便数の多さ」が売りの東京~長野線夜行便"と書きましたが、「ウィラーエクスプレス」東京~長野線の夜行便は、時間帯・目的地別に3往復設定されています。
目的地も「バスタ新宿」「東京駅八重洲南口(降車は日本橋口)」「大崎駅」「池袋サンシャインシティ(下り便のみ)」「新浦安」「東京ディズニーシー(R)」「川崎駅」「横浜駅(YCAT)」と多彩で、首都圏の主要ターミナルへはほぼ乗り換えなしで移動することが出来るもの特長です。
AMT搭載のエアロエースで東京新宿へ・・・
この日乗車したのは、長野駅東口23時00分発のバスタ新宿経由して新浦安行きH5652便。このバスでバスタ新宿まで乗車することにしました。
長野駅東口バス停は、JR長野駅東口から徒歩約3分。
斜め左にある階段を下りて、左側にある信号を渡ったところにあります。
乗車したバスはこちら↓。(写真はイメージです。) 一気に導入を進めている三菱エアロエース(2TG-MS06GP)です。
8速AMT「SHIFT PILOT」を搭載しています。
車内は4列シート40人乗り「リラックス」≪NEW≫仕様。
シート幅は44cm、リクライニング角度は最大140°を誇ります。
シートの特長はウィラー公式サイトに掲載されていますが、レッグレスト、フットレスト(足置き台)はもちろん、コンセント、カップホルダー、顔が隠せるカノピーを完備。
座面と背もたれでシートクッションの硬さを変えている他、安全にも配慮した構造になっており、4列用シートとしては基本スペックを高めた仕様になっています。
⇒ リラックス≪NEW≫(ウィラー公式サイト)
22時50分、バスが到着し乗車改札が始まります。
予約確認書を表示したスマートフォン画面を乗務員に提示して乗車しますが、この便は2,000円のセール運賃対象便。
尚且つプレミア会員値引き(300円引き)も適用になるため、実質1,700円で乗車することが出来ました。
この日は、平日にもかかわらず20名以上の乗客が乗車。
更に、バス停付近には後続の夜行便(長野駅東口23時30分発大崎・川崎・TDR行き)を待つ乗客もちらほらと見受けられました。
東京~長野間の夜行需要が決して少なくないことを印象付ける光景なのではと思いました。
23時00分、定刻に長野駅東口を発車したバスは、パーク&ライド駐車場併設の長野小田島、長野インター近くのロイヤルホテル長野にて乗車扱いを行い、長野インターから上信越自動車道へ。
長野インターから更埴ジャンクション~藤岡ジャンクション~関越自動車道を経由して、東京都内へと向かいます。
0時00分、東部湯の丸バス停で最後の乗車扱いを行い、その後、車内は消灯されます。
消灯になったところで、カノピーをセットしてシートを倒します。
「リラックス」≪NEW≫仕様の夜行便に乗車するのは今回が初めてですが、シート自体のクッションも身体に合っており、レッグレスト、フットレスト(足置き台)の効果も相まって、次第に睡魔が襲って来ます。
このシート、良く考えられている印象を受けます。
開放休憩は2か所 トイレや飲食物の購入は休憩時間中に
途中の開放休憩は2か所にて実施されます。このバスにはトイレや飲み物サービスがありませんので、是非とも開放休憩時間を有効に使いたいものです。
1カ所目は、東部湯の丸バス停から40分程走行した上信越自動車道横川サービスエリア。
こちらでは20分間停車します。
横川サービスエリアは、上信越自動車道のサービスエリア中でも比較的大きな敷地と売店エリアを誇りますが、深夜帯は売店が閉まっています。
自動販売機で飲み物類を購入することは可能ですが、出来れば飲食物は乗車前に購入しておいた方が無難かもしれません。
2回目の休憩場所は、関越自動車道三芳パーキングエリア。
定刻ですと3時30分前後に到着し、20分程停車します。
三芳パーキングエリアは、関越自動車道のパーキングエリアの中でも一番東京寄りに位置する大きなパーキングエリア。
大きな敷地に売店・レストランを完備するなど、完全なサービスエリア並みの規模を誇ります。
残念ながら、こちらのパーキングエリアの売店も深夜時間帯は殆どが閉まっていますが、24時間営業のコンビニ(ファミリーマート)がありますので、買い物をするのであればこちらの方が便利です。
早朝5時頃 バスタ新宿到着
4時00分、三芳パーキングエリアを発車したバスは、関越自動車道を南下。新座料金所、練馬インターを通過し、1時間経過した5時00分、バスはバスタ新宿3階降車バースに到着しました。 終点は新浦安の「ラ・ジェント・ホテル東京ベイ」エントランス前(JR新浦安駅からかなり離れているので注意)ですが、私はこちらで下車。
終点の浦安に向けて走り去るバスを見届け、次なる目的地へと向かうのでありました。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/06/24
- 乗車区間:
長野駅東口→バスタ新宿(新宿高速バスターミナル) - 運行会社:WILLER EXPRESS(ウィラーエクスプレス)
- 車両:三菱/エアロエース(2TG-MS06GP)
- 年式:2018年式
- 所属:長野営業所(旧WILLER EXPRESS北信越長野営業所)
- 社番:1636
車窓と開放休憩が楽しい昼行便
次にご紹介するのは、「安さ」と「車窓」が売りの東京~長野線昼行便です。昼行便も時間帯・目的地別に6往復運行されていますが、昼行便はバスタ新宿発着がメインとなっており、一部の便が東京駅八重洲南口JR高速バスターミナル(降車は日本橋口)や池袋サンシャインシティ発着になっています。
一大勢力を誇った車両で東京駅へ・・・
この日乗車したのは、長野駅東口7時00分発の池袋サンシャインシティバスターミナル経由東京駅日本橋口行きH5602便。このバスで終点の東京駅日本橋口まで乗車することにしました。
乗車したバスはこちら↓。(写真はイメージです。) かつて一大勢力を誇っていた日野セレガHDです。
現在も一部の路線で活躍していますが、徐々に新車に置き換えられています。
車内は、先ほどご紹介した夜行便の三菱エアロエースと同じ、4列シート40人乗り「リラックス」≪NEW≫仕様です。
シート幅は44cm、リクライニング角度は最大140°を誇ります。
6時50分、バスが到着し乗車改札が始まります。
夜行便と同様に予約確認書を表示したスマートフォン画面を乗務員に提示して乗車しますが、この便は1,500円のセール運賃対象便。
尚且つプレミア会員値引き(300円引き)も適用になるため、実質1,200円で乗車することが出来ました。
地方のローカル路線バスでもちょっとした距離に乗車するだけでこれ位かかりますが、1,200円で長野から東京まで移動出来るとは・・・驚きです。
この便は私を含めて10名程と寂しい乗車。
平日ということもありますが、もう少し乗っていても良いのでは?と思います。
7時00分定刻に長野駅東口を発車したバスは、長野小田島にて乗車扱いを行い、長野インターから上信越自動車道に入ります。
真っ暗な夜行便とは違い、景色が楽しめるのが昼行便のの魅力。
景色を見ながらぼーっとするだけでも、あっという間に時間が過ぎていきます。
新サービス「WILLER THEATER」の設定方法
それでも飽きるという方には、こちらのサービスがあります。 バス移動中に人気映画やバラエティ作品をスマートフォン・タブレットを使って無料で楽しめる「WILLER THEATER」です。2019(令和元)年5月15日より開始したサービスで、現在は東京~長野線の他、東京~福島・仙台線、東京~山形線、東京~新潟線、東京・横浜~名古屋線、大阪~名古屋線の昼行便で実施されています。
今後は、全路線の昼行便ならびに一部の夜行便にもサービスを拡大、アプリの機能充実を行なう予定だそうです。
サービスの利用にあたっては、ウィラーエクスプレスのバス車内Wi-Fi接続と専用アプリのインストールが必要となります。
その方法を簡単にご説明します。
1.車内Wi-Fiへ接続
まずは、ウィラーエクスプレスのバス車内専用Wi-Fiへ接続します。シートポケットに接続方法を記したリーフレットが入っていますので、リーフレットを見ながら接続します。
2.「WILLER THEATER」専用アプリをダウンロード・インストール
次に、App Store(iOS)またはGoogle Playストア(Android)から「WILLER THEATER」専用アプリをダウンロードし、インストールします。インストールが完了しましたら、アプリを立ち上げるとサービスを利用することが出来ます。
実際に私も試しに使ってみましたが、動画のラインナップもそこそこに揃っており、まあまあ楽しめるのではないかと。
移動中に映画やバラエティを楽しみたい方は良いサービスなのかもしれません。
注意点としては、ウィラーエクスプレスのバス車内でのみしか利用出来ない点と、利用の際は必ずイヤホンなどを使用し、音漏れに十分注意する点位でしょうか。
⇒ 「WILLER THEATER」(ウィラー公式サイト)
昼行便も開放休憩は2か所 有名駅弁も購入可能!?
昼行便も途中の開放休憩は2か所にて実施されます。昼行便運行時間帯は売店も営業していますので、是非とも開放休憩時間を有効に使いたいものです。
1カ所目は、東部湯の丸バス停から40分程走行した上信越自動車道横川サービスエリア。
こちらでは15分間停車します。
ご存じの方も多いかと思いますが、横川サービスエリアの売店は、なんとあの有名駅弁「峠の釜めし」でおなじみ「おぎのや」が営業しています。
ということは・・・当然、売店で有名駅弁「峠の釜めし」を購入し、バス車内で食べることも可能なのです。
こちらでは殆どの乗客がバスを降り、トイレや買い物などを済ませていました。
私もトイレと買い物を済ませ、WEB用の写真撮影に勤しみます。
もちろん、「峠の釜めし」も購入しましたよ。(その後、車内で美味しくいただきました。)
2回目の休憩場所は、夜行便と同じく関越自動車道三芳パーキングエリア。
定刻ですと10時00分前後に到着し、15分程停車します。
この時間の三芳パーキングエリアは、各売店も営業中。
流石にレストランで食事をするのは難しいですが、土産物の品揃えも充実しているので、こちらで土産を買うのも良いでしょう。
先程の横川サービスエリアしかりこちらの三芳パーキングエリアしかり、限られた休憩停車中にサービスエリアで土産物を購入したりご当地の美味しいものを楽しむ・・・これこそ昼行高速バスの醍醐味なのではないでしょうか。
首都高の渋滞で約30分の遅延が発生
10時15分に三好パーキングエリアを発車したバスは、関越自動車道を南下します。新座料金所を過ぎ、練馬インター手前までは前半でご紹介したH5652便(夜行便)と同じルートを走行しますが、その先は運行経路が異なり、大泉ジャンクションから首都高速中央環状線~美女木ジャンクション~首都高速5号池袋線を経由して、池袋サンシャインシティへと向かいます。
大泉ジャンクションを過ぎ、美女木ジャンクションの手前までは順調に走行しますが、実はこの付近と首都高速5号池袋線高島平付近で事故による渋滞が発生。
やがて車の流れが完全に止まります。
その後、事故処理も終わり、車は少しづつ流れ始めますが、渋滞は東池袋出口の手前まで続き、池袋サンシャインシティバスターミナルには定刻36分遅れの11時56分に到着しました。
その後、東池袋ランプから再度首都高速5号池袋線に入りますが、渋滞が酷いとのことで飯田橋ランプにて流出。
目白通り、内堀通りなどを経由し、終点の東京駅日本橋口には定刻30分遅れの12時25分に到着しました。 JRバスの発着場所にピンクのウィラーエクスプレスが乗り入れるというのも、個人的には未だに違和感があるのですが、よく考えると同社が乗り入れを実施してから4年経過しているのです。
時の流れというものを改めて感じます。
雨が降りしきりる中、回送されて行くバスの後姿を見届け、私は札幌への帰路につくのでありました。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/07/16
- 乗車区間:
長野駅東口→東京駅日本橋口 - 運行会社:WILLER EXPRESS(ウィラーエクスプレス)
- 車両:日野/セレガHD(形式不明)
- 年式:不明
- 所属:長野営業所(旧WILLER EXPRESS北信越長野営業所)
- 社番:1474
「安さ」「知名度」「安全」重視であれば選択肢としてアリかも???
以上、ウィラーエクスプレス「リラックス」≪NEW≫ 東京~長野線(夜行便&昼行便)の乗車記をお届けしました。同社の「リラックス」≪NEW≫ には何度か乗車していますが、夜行便での利用は今回が初。
「昼行便ならともかく、夜行便でこのシートはどうなんだろうか・・・」と思っていましたが、実際に乗車してみての印象は、「このシート、中距離路線であれば夜行便でも意外と快適に過ごせられるのでは?」でした。
やはり、シートの場所によってクッションの硬さを変えていることや、レッグレスト、フットレスト(足置き)がしっかりと機能していること、そして、リクライニングの角度もそれなりに深く、夜行便使用も考慮されているシート構造になっていることが大きいのではないでしょうか。
問題はトイレが付いていないための対尾をどうするか。
トイレが近い人は、乗車前の水分の大量摂取を避けるなど、何らかの対策が必要かもしれません。
さて、先述の通り、東京~長野間は全国有数の高速バス激戦区のひとつ。
運賃もさることながら、車両も夜行バスと同様の3列独立シートからトイレなし4列スタンダードシートまで多種多様です。
その中で、今回ご紹介したウィラーエクスプレス「リラックス」≪NEW≫をどう見るか・・・
あくまで個人的意見ですが、運賃はセール運賃やプレミア会員値引きを上手く活用することで、片道最安1,000円台で乗車可能であること、車両もトイレが付いていないとはいえそれなりに快適であること、さらには本州での知名度が高く、安全対策にも力を入れている事業者であることを考慮すると、「安さ」「知名度」「安全」を重視するであれば、選択肢としてアリだと思います。
逆に、「ゆったり3列シート車で移動したい」「トイレ付きの車両の方が良い」ということであれば、老舗路線の「新宿~長野線」(京王バス東・アルピコ交通)や「池袋~長野線」(西武バス・長電バス)を選択した方が良いでしょう。
移動の選択肢が多くあることは、事業者間の競争で路線の生き残りが大変になる反面、利用者にとっては好みや状況によって選べられるというメリットがあります。
どの移動手段、どのバスを利用するかは利用者次第ですが、先述の通り「安さ」「知名度」「安全」を重視したいのであれば、ウィラーエクスプレス「リラックス」≪NEW≫は良い選択だと思います。
もし、東京~長野間を高速バスで移動する機会がありましたら、一度利用されてみてはいかがでしょうか。
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