ウィラーエクスプレスW713便「リラックス<NEW>」 簡単な乗車記
とある事情で神戸から名古屋へ移動する必要があり、台風の動きなどを見ながら考えた結果、神戸から大阪までJR新快速で移動した上で、大阪から名古屋までは高速バスを利用することに。
今回ご紹介するのは、その大阪から名古屋まで利用した高速バスになります。
こちらのバス↓です。 ウィラーエクスプレスの大阪~名古屋線W713便「リラックス<NEW>」です。
ウィラーエクスプレスの都市間高速バスには、旧高速ツアーバス時代を含めて数回乗車していますが、同社の主力グレードである「リラックス<NEW>」には恥ずかしながらこれまで一度も乗車したことがなく、「それならば」ということで今回選んでみました。
「座り心地が良い」「設備が充実していて快適」など、特に女性に大人気といわれている人気の4列シート「リラックス<NEW>」。
いったい、どんなシートなのでしょうか。
平日お昼時はビジネスマンの憩いの場?ウィラーバスターミナル大阪梅田
やって来たのは、JR大阪駅から徒歩10分程の場所に位置する梅田スカイビル。こちらの1階に、ウィラーエクスプレスの大阪地区一大発着拠点である「ウィラーバスターミナル大阪梅田」があります。
北は新潟から西は九州福岡まで、昼夜問わず全国各地へ向かう高速バスが発着しています。
「ウィラーエクスプレスの基幹バスターミナル」という位置付けで整備されたこともあり、ターミナル内の施設も充実。
コインロッカー、自販機コーナーはもとより、インターネットスペース、コンセントコーナー、パウダールーム、簡易売店などが設けられています。
(詳しくは、ウィラー公式サイト内「WILLERバスターミナル大阪梅田」ページにてご確認願います。)
唯一不便に感じたのは、トイレがターミナル内にないこと。
1階のビル館内トイレを利用する必要があり、しかもこれが意外と狭いのです。
週末や繁忙期時は相当混雑すると予想されますので、乗車の際は事前に別の場所でトイレを済ませておいた方が良いかもしれません。
訪れたのが平日のお昼時だったということもあるのでしょうか、ターミナル内には周辺の企業で勤務されていると思わしきサラリーマンが多数。
ターミナルとしての使われ方が正しいのかは別にして、ビジネスマンの憩いの場と化していたのが個人的には興味深かったです。
バス駐車場後方には、ウィラーが経営しているカフェ「WILLER EXPRESS CAFE」があります。 時間の関係で今回は利用しませんでしたが、聞くところによると、オープン当時よりもメニューも充実しているそうで、飲み放題のコースメニューもあるとか。
機会があれば再度訪れて飲食したいですね。
バス駐車場には、名古屋から到着した「リラックス<NEW>」(三菱エアロエース)が停車。
これから堺市にある車庫に回送するのでしょうか。
で、今回乗車したバスはこちら↓でした。 ウィラーエクスプレス大阪~名古屋線W713便「リラックス<NEW>」です。
大阪を13時30分に発車し、約3時間かけて名古屋駅(則武1丁目)まで運行。
実際の運行は、WILLER EXPRESS大阪営業所が担当します。
乗車改札は、発車10分前に開始されます。
乗務員にメール乗車票を提示し、車内に入ります。
車内は4列シートトイレなし仕様。
シートメーカー(天龍工業)と共同開発したシート「リラックス<NEW>」が並びます。
シート幅は44cm、リクライニング角度は最大140度を誇り、夜行運行にも対応出来るようになっています。
実際にシートを倒してみましたが、想像以上に深く倒れるシートには正直驚きました。
と、ここで、古くからのリピーターにとっては、先代「リラックス」との違いが気になるところ。
ウィラーのプレスリリースによると、
- 安全性の向上
- 快適性の向上
「安全性の向上」については、2012年7月に一部改訂の上施行された道路運送車両法の保安基準(新保安基準※1)をクリアしており、シート衝突時の衝撃を軽減するための緩衝材の導入や、シート裏のアクセサリー類を角R5mm以上の丸みを帯びた形状にするなどの工夫が施されています。
「快適性の向上」については、シート座面の底板部分を固定式からダイヤフラム(バネ)に変更した他、シートバックと座面とでクッションの固さを変えるなど、お客様の声を基に改良を施したそうです。
また、リラックスの人気の理由であるカノピーも、カノピーに深さを出し、空間を拡大することで、身長が低い方も高い方も快適に利用出来る様に改善しているとか。
実際にシートに座ってみますが、プレスリリースの通りに、先代「リラックス」から大幅に改良されている印象を受けます。
もちろん、各座席にはコンセントも完備。
携帯電話やスマートフォンの充電に便利です。
各座席のシートポケットには「安全のしおり」も。
発車前には一読しておきたいものです。
新名神高速道路の渋滞で約1時間の遅延
8割方の乗客を乗せたバスは、13時30分定刻にウィラーバスターミナル大阪梅田を発車します。大阪市内の渋滞を抜け、13時42分に梅田ランプから阪神高速へ。
同守口線~近畿自動車道~第2京阪道路などを経由し、名神高速道路へと入ります。
大阪梅田を発車して1時間15分程で、バスは休憩場所である名神高速道路草津パーキングエリアに到着。
こちらでは約30分間の開放休憩時間が設定されており、15時15分まで休憩時間となりました。
トイレが装備されていないからなのでしょうか、運行距離にしては休憩時間を長く設定している印象を受けますが、30分もあればトイレのみならず買い物や軽い食事を済ますにも十分な時間であり、乗客にとってはありがたいと感じるのかもしれません。
こちらでは殆どの乗客がバスを下車。
トイレや買い物、食事などを済ませていました。
乗務員も足回りの点検を行い、しばしの休憩を取ります。
雨上がりのパーキングエリアにて、バスもしばしの休息です。
15時15分、乗客が全員揃ったところでバスは草津パーキングエリアを発車。
すぐ傍の草津ジャンクションから新名神高速道に入りますが、亀山ジャンクションの手前付近から、豪雨と事故による渋滞に巻き込まれます。
亀山ジャンクションを通過したのは、本来であれば名古屋に到着する時刻の16時30分頃。
この時点で約1時間の遅延となりました。
渋滞は亀山ジャンクションを過ぎた四日市インターの手前まで続き、東名阪自動車道から名古屋高速を経由し、烏森ランプを降りたのは17時20分過ぎでした。
結局、遅延を回復することはなく、終点の名古屋駅(則武1丁目)に到着したのは、約1時間遅れの17時30分のことでした。
名古屋駅(則武1丁目)バス停は、名古屋駅新幹線口から徒歩10分弱の場所にありますが、到着したと同時に外は一気に豪雨状態に。
ずぶ濡れになりながら名古屋駅へと向かうのでありました。
この時ばかりは「おりばが駅の近くにあればなぁ・・・」と思いましたが、まあ、仕方がないですね。
今回、初めてウィラーの「リラックス<NEW>」に乗車しましたが、良い意味で期待を裏切られました。
シートバックと座面でクッションの固さを変えて座り心地を改善したり、カノピーの奥行や深さを変えて使いやすくしているなど、よく考えられたシートだと思いました。
シートのリクライニング角度もそれなりに確保されており(そのことで利用者からのクレームもあるそうですが)、これであれば東京~名古屋間や東京~新潟間などといった中距離夜行路線にも十分に対応出来るのではと感じました。
あとは、トイレが付いてないことを利用者がどう判断するか・・・ですね。
これで、「トイレ付きリラックス<NEW>」が登場すれば、私的には躊躇なく利用出来るのですが、以前に「トイレ付きリラックス<NEW>」がデビューする旨の案内が公式Twitterにてなされていることから、是非とも「トイレ付きリラックス<NEW>」の登場を期待したいところです。
今回は大阪~名古屋間という比較的短い距離での乗車でしたが、機会があれば東京~仙台間や東京~新潟間など、もう少し長い距離を走る路線でじっくりと「リラックス<NEW>」の座り心地を味わってみたいですね。
そう思わせるだけの、想像以上に座り心地の良いシートでございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2018/08/23
- 乗車区間:
ウィラーバスターミナル大阪梅田→名古屋駅(則武1丁目) - 運行会社:WILLER EXPRESS(ウィラーエクスプレス)
- 車両:三菱/エアロエース(QTG-MS96VP)
- 年式:不明
- 所属:大阪営業所(旧WILLER EXPRESS西日本)
- 社番:587
【追記】
「トイレ付きリラックス<NEW>」が2018年10月1日に東京~岡山線と東京~広島線でデビューするとの情報を得ました。
東京~岡山線は本社営業所が、東京~広島線は広島営業所が運行を担当する様です。
(情報を提供いただいた方には、この場を借りてお礼申し上げます。)
応援して頂けると嬉しいです。
↓ ↓ ↓ ↓
その他ランキング
にほんブログ村