サンデン交通「ふくふく東京号」西工SD-Ⅱ

夜行バス, 高速バス アーカイブス

今日も車両ネタになります。
先日、自宅の部屋を整理していたところ、懐かしいバスの写真が出てきましたので、今日はその写真に写っていたバスのことを書きたいと思います。
その車両とは・・・こちら↓。

サンデン交通「ふくふく東京号」 3348

サンデン交通(本社:下関市)の東京~山口・下関間夜行高速バス「ふくふく東京号」で活躍していた、日産KC-RA550RBN(西工98MC SD-Ⅱ)です。

「ふくふく東京号」は、東京と山口・下関間を結ぶ夜行高速バスで、1991年3月28日に運行を開始しました。
東京側の運行会社はジェイアールバス関東で、ジェイアールバス関東は「ドリームふくふく号」と呼んでいました。
西日本鉄道が運行する福岡~東京新宿線「はかた号」に次ぐ、日本で2番目に長い距離を走る夜行高速バスとしても有名で、当時「はかた号」が北九州を経由していなかったことから、九州地方からの利用者もそれなりに多かったそうです。

運行開始当初は、両社ともサロン室付き2階建てバス(三菱エアロキング)を投入していました。
JRバス関東「ドリームふくふく号」 4187
JRバス関東「ドリームふくふく号」 三菱エアロキング

サンデン交通「ふくふく東京号」 2934
サンデン交通「ふくふく東京号」 三菱エアロキング

この車両、1階部分がサロン室となっており、気分転換の場として開放されていたことから、利用者から人気が高かったのですが、車両の老朽化が著しかったのと、1996年10月にジェイアールバス関東がボルボアステローぺを導入したことから、サンデン交通も1998年にスーパーハイデッカータイプの車両を2台導入することになります。
JRバス関東「ドリームふくふく号」 5213
JRバス関東「ドリームふくふく号」 ボルボアステローぺ

サンデン交通が導入したのは、西鉄などが導入し利用客の評判が良かった西工SD-Ⅱ。
シャーシは日産ディーゼル製(現:UDトラックス製)のKC-RA550RBNが選択されました。
サンデン交通「ふくふく東京号」 3347

サンデン交通「ふくふく東京号」 3347 リア

外観は従来の「ふくふく号」塗装を踏襲しつつも、新たに採用された西工車との組み合わせが、エアロキングとはまた違った新鮮さを感じさせます。
車内は、『西鉄「はかた号」のコピー』と呼ばれるに相応しい設備を有しており、車内レイアウトは後部サロン席付きの3列独立シート27人定員となっています。
シートは、天竜工業製のスリーピングタイプのシートを採用。足置きに奥行きがあり、ゆったりと足を伸ばすことが出来ました。
更に、車内中央のサービスコーナーも健在しており、コーヒー・お茶をセルフサービスで楽しむことが出来ました。
今では当たり前となりつつある通路カーテンは、残念ながら装備されていませんでしたが、西工車独特のゆったりとした車内に、狭いながらも気分転換のスペースが確保されていたことから、長時間のバスの旅に十分耐えられるものでした。

西工車登場以降は、「スーパーふくふく号」(ノンストップ便)新設の効果もあって、「ドリームふくふく号」「ふくふく東京号」は活況を呈しますが、その後、旧高速ツアーバスの台頭で次第に採算は悪化していきます。
運行会社の移管(ジェイアールバス関東→中国ジェイアールバス)や「スーパーふくふく号」の廃止、横浜駅(YCAT)の新規停車など対策を打ちますが、当時の燃料費高騰や車両の老朽化、スターフライヤー就航のよる利用客の減少、更にはサンデン交通自身が「オリオンツアー」や「ハーヴェストホールディングス」主催の旧高速ツアーバスの運行に携わっていたこともあって、採算面での抜本的な改善策にはならなかったことから、2006年11月30日をもって「ドリームふくふく号」「ふくふく東京号」は廃止されました。

私自身、「ふくふく東京号」の西工車には、導入後数ヶ月が経った1999年1月に乗車しました。
年末年始の繁忙期で、指定されたされた座席が9Aと後方であったことから、エンジン音が五月蝿かったのが気になったものの、快適に移動出来たことを今でも覚えています。
西鉄「はかた号」西工車然り、「ドリームふくふく号」エアロキング然り、そして今回ご紹介した「ふくふく東京号」西工車然り、高速バスの歴史を語る上で欠かすことの出来ない、私にとっては大変思い出深い車両の一台です。


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