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ひろしプロジェクトです。
新年あけましておめでとうございます。
2018年も宜しくお願い申し上げます。

新年1発目は、昨年2017年12月29日にアップした記事『西鉄高速バス「フェニックス号」 宮崎→人吉IC 簡単な乗車記(2017年12月乗車分)』の続きになります。



宮崎から西鉄高速バス「フェニックス号」各停便で人吉にやって来た私。
西鉄高速バス「フェニックス号」 9909 福岡天神にて

西鉄高速バス「フェニックス号」 9909 宮崎駅改札中 その1

今回、何故に福岡まで行かずに人吉で途中下車し訪れたのか・・・
前回のブログで、「とある場所」へ移動すると書きました。
以前から行きたかった「とある場所」。
その場所とは・・・こちら↓でした。
ブルートレインたらぎ その1

ブルートレインたらぎ その2
熊本県球磨郡多良木町のくま川鉄道多良木駅前にある宿泊施設「ブルートレインたらぎ」です。
2015年8月22日をもって上野~札幌間の「北斗星」が廃止され、その姿を見ることが出来なくなってしまったブルートレイン。
寝台特急「北斗星」

九州でもブルートレインが数多く運行されていましたが、最後まで残った「富士・はやぶさ」(東京~大分・熊本)も2009年3月のダイヤ改正で廃止されました。
寝台特急「富士・はやぶさ」 新山口入線

寝台特急「はやぶさ」 熊本到着 14系
廃止後、多くの車両が廃車、解体されていった中、多良木町が「富士・はやぶさ」で使用されていた客車をJR九州から購入し、2010年7月から宿泊施設としてスタートさせたのが、今回ご紹介する「ブルートレインたらぎ」であります。
全国的にも数が少ないブルートレイン客車を活用した宿泊施設として全国の鉄道ファンを中心に知られた存在だそうですが、以前から訪れてみたかった場所だけに、私は期待を胸に暗闇の中を現地へと向かうのでありました。

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現役時代の姿の近い状態で営業

西鉄高速バス「フェニックス号」を人吉インターげで下車し、産交バス「じゅぐりっと号」(人吉インター線)でJR人吉駅へ移動した私。
産交バス「じゅぐりっと号」 ・・35 人吉インター乗降口にて

人吉から多良木へは、くま川鉄道を利用するのが一般的ですが、SUNQパスを所持している私はというと・・・くま川鉄道は使いません。(笑)
当然のことながら産交バス(人吉)の路線バスで移動します。

まずは、人吉駅から徒歩で人吉産交(産交バス人吉営業所)へ移動。
待合室でしばしバスを待ちます。
産交バス 人吉 人吉産交待合室_01

産交バス 人吉 人吉産交待合室_02

産交バス 人吉 人吉産交待合室_03

産交バス 人吉 人吉産交待合室_04
窓口は営業時間外で閉まっていましたが、待合室の照明は灯されていました。
恐らく最終バス発車まで点けられているのでしょう。
また、人吉産交では高速バスの乗車券も販売していることから、人吉インター停留所の発車時刻もきちんと掲示されています。

人吉産交からは、湯前駅前行き最終バス(18時15分発)で多良木まで移動します。
乗車したのは、1扉仕様の日野ポンチョ。(写真はイメージです。)
産交バス 人吉 ・812 多良木駐車場にて
かつては中型車メインだった人吉産交も利用客減少の影響なのでしょうか、現在は写真の日野ポンチョや日野リエッセなど小型車が大半だそうです。
昔の人吉産交を知る人にとって、この状況をどう思うのか・・・。

人吉産交から多良木までの所要時間は約50分。
暗闇の道を延々とひた走りますが、日曜日の夜ということもあってか、途中で入れ替わりはあったものの、人吉産交から多良木まで乗車したのは私一人でした。
人吉~多良木~湯前~湯山温泉間って、確か人吉産交の路線の中でも便数が多い方だと記憶しているのですが、日曜日の夜とはいえこの利用客に少なさ・・・今後大丈夫なのでしょうか。

多良木バス停から「ブルートレインたらぎ」へは、徒歩約5分で到着します。
ブルートレインたらぎ その1

ブルートレインたらぎ その2_02
先述の通り、「ブルートレインたらぎ」は、多良木町が「富士・はやぶさ」で使用されていた客車をJR九州から購入し、2010年7月から宿泊施設として営業を開始しました。
場所はくま川鉄道多良木駅の操車場跡。
通路や緑地を整備した他、車両の傷みを防ぐために車体を覆う屋根を設置するなど、長期に渡って運営することを前提に造られています。

早速、中に入りましょう。
「ブルートレインたらぎ」で使用されている客車は全部で3両。
湯前側の1号車は、「スハネフ14-3」。
開放型B寝台のとなっています。
ブルートレインたらぎ 1号車 スハネフ14-3 車内 その1

ブルートレインたらぎ 1号車 スハネフ14-3 車内 その2
この日は予約が入っていなかったからかリネン類がセットされていませんでしたが、最大30名宿泊することが出来、グループ利用にお勧めです。

続いては、お隣の2号車。
ブルートレインたらぎ 2号車 オハネ15 6 車内 その1

ブルートレインたらぎ 2号車 オハネ15 6 車内 その2

ブルートレインたらぎ 2号車 オハネ15 6 車内 その3
2号車は、B寝台車「オハネ15 6」を改造したフリースペースとなっています。
テーブル6個とJR九州仕様の生地を再利用したベンチシート11脚が設置されており、飲食や会話の際はこちらのフリースペースを利用します。
湯前側には大型液晶テレビと本棚が、人吉側には管理者専用カウンターと電子レンジ、給湯ポット、冷水サーバーを設置。
チェックインは管理者専用カウンターにて行います。
残念ながら画像をアップすることは出来ませんが、この地を訪れた有名人のサイン(鉄道タレントの木村裕子さん、NTV系「笑神様は突然に」でお馴染みの鉄道BIG4(中川家礼二さんやホリプロ南田裕介さんなど)水戸岡鋭治さんなど)もこちら2号車にて飾られています。

ブルートレインたらぎ 2号車 トイレ・洗面台

ブルートレインたらぎ 3号車 洗面台
写真は2号車と3号車に設置されている洗面台です。
「ブルートレインたらぎ」では、車輛内にある元々のトイレが使用出来ないため、宿泊者は2号車と3号車の前方右側に新設された洗面台と洋室トイレを利用することになります。(但し、車輛内にある元々の洗面台は利用可能です。)

そして、最後は人吉側の3号車です。
ブルートレインたらぎ 3号車 車内 その1

ブルートレインたらぎ 3号車 車内 その2

ブルートレインたらぎ 3号車 車内 その3

ブルートレインたらぎ 3号車 車内 その4
3号車は、「オハネ15-2003」。
B寝台個室「ソロ」となっています。
上下段合計で18室あり、基本的に宿泊の予約はこちらから埋まっていくとのことでした。
法令上、火災感知器などが新設されていますが、車内の造りは現役時代そのままを維持しています。
空調の管理は管理者による一括管理となっていますが、3号車については吹出口のツマミにて若干の風量調整が可能です。

因みに、今回私が宿泊したのは3号車の個室でした。
ブルートレインたらぎ 宿泊券
宿泊者には、写真のJRマルス券をモチーフにした宿泊券が手渡されます。
記念にもなりますね。

近くには産交バスの駐車場も?

深夜ぐっすり寝たところで、翌日の早朝に近所を散歩してみます。
ブルートレイン 外観 その1

ブルートレイン 外観 その2
「ブルートレインたらぎ」の車両です。
改めて見てみますが、所々痛んではいるものの、静態保存されているブルートレインの中では状態が良い方ではないでしょうか。

徒歩1分の場所に位置する、くま川鉄道多良木駅です。
くま川鉄道多良木駅 その2
人吉温泉発の始発列車が、湯前へ向けて発車していくところでした。

そして、多良木駅前には・・・・
産交バス 多良木駐車場
なんと、産交バスの駐車場がありました。
この場所に産交バスの駐車場があること自体知らなかったのですが、湯前地区を朝に発車する便の運行の備えるためでしょうか、数台のバスを毎晩留め置きしている様でした。

この場所には「多良木駅前」というバス停も設置されており、
産交バス 多良木駅前バス停
1日1便のみではありますが、こちらを始発とする送り込みの便(多良木駅前→湯山温泉)が運行されています。
偶然にも発車していく便を見ることが出来ました。
産交バス 多良木駅前→湯山温泉 ・812

散歩から戻って来たところで朝食です。
ブルートレインたらぎ 朝食
オプションで予約したパンですが、この個数で200円は安いと思います。(写真の飲み物は別途購入。)
美味しくいただきました。

ブルートレインの雰囲気を味わいたい方におすすめな宿泊施設

というわけで、「ブルートレインたらぎ」をご紹介しました。
鉄道の廃車体を再利用した宿泊施設は全国に何か所かありますが、出来るだけ当時の面影を残しつつも良好な状態を維持している場所は、全国探してもそうないのではないかと思いました。
それだけに、「ブルートレインたらぎ」が全国の鉄道ファンに広く知られている理由も分かった気がします。
見た目が損なわれるとはいえ、車内が屋根で覆われていることと、普段からの手入れをしっかりしていることが評価されているのではないかと感じました。
しかも、車両の傍はくま川鉄道が行き来します。
ブルートレイン現役の頃・・・とまではいきませんが、時々入ってくる鉄道の走行音で現役時代を懐かしむことは十分に可能です。
フリースペースで当時の思い出に浸りながら買ってきたお酒を飲み、近くの入浴施設でのんびりして、寝たいときに寝る・・・正直な話、私はこの場所が気に入りました。
私のみならず、「ブルートレインが好きな方」「ブルートレインの雰囲気を味わいたい方」に是非ともおすすめしたい宿泊施設です。
一度来たら、きっと「もう一度泊まってみたい」と思うことでしょう。

気になる宿泊料金ですが、B個室「ソロ」、B寝台(開放寝台)問わず大人1泊3,080円(小人:1泊2,050円)と格安です。
あくまで簡易宿泊施設という扱いですので、ホテル並みのサービスの提供は受けられませんが、宿泊料金の中に多良木町ふれあい交流センター「えびすの湯」の入館料も含まれている他、寝具一式も備わっていますので、寝る分には全く問題ありません。
私もチェックインの後に「えびすの湯」へ湯に浸かりに行きましたが、中々の良いお湯でした。

最後に、「ブルートレインたらぎ」を利用する際で私が感じた注意点を紹介しておきましょう。

  1. 食事について
    夕食は事前に済ませておくか、多良木バス停近くのローソンで事前に買い込んでフリースペースで済ませることをおすすめします。
    多良木町内にも飲食店は数件ありますが、特に土日祝日は閉店が早かったり休業している店舗が有ったりしますので、食事の確保は抜かりなく。
  2. 就寝について
    先述の通り、寝具は一式提供され、空調も完備はしていますが、個別空調ではないのと、寝具自体もホテルの様な立派なものではありませんので、特に冬場は人によって寒く感じるかと思います。
    ですので、寒い時期に宿泊される方は、スエットやパジャマ、ジャージなどを持参されることをおすすめします。
  3. 「えびすの湯」について
    多良木町ふれあい交流センター「えびすの湯」は毎月第2火曜日(ただし、当該日が祝祭日の場合はその翌日)が休館日となっています。
    該当日に宿泊される方は翌日利用することになりますのでご注意下さい。(朝は10時00分から営業しています。)
訪問、宿泊の際はご参考いただけると幸いです。

ブルートレインたらぎ 外観_03

ブルートレインたらぎ 外観_04


【施設データ】 
ブルートレインたらぎ
  • 住所:〒868-0595 熊本県球磨郡多良木町多良木1534-2
  • 電話番号:0966-42-1120
  • FAX番号:0966-42-1120
  • アクセス:
    くま川鉄道多良木駅より徒歩約1分
    産交バス多良木バス停より徒歩約5分
  • 公式サイト:http://www.bluetrain-taragi.com/index.html

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Koji Suda(ひろしプロジェクト)

Koji Suda(ひろしプロジェクト)

自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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