西鉄「ぐりーん」第2の活躍先を訪れる 【その2】 福岡市東区志賀島

一般路線バス

前回の記事の続きになります。


西日本鉄道(以下:西鉄)が2014年9月まで運行していた福岡シティループバス「ぐりーん」。
その元「ぐりーん」専用車の第2の活躍先の一つとして、以前このブログで福岡市西区の能古島をご紹介しました。
(『西鉄「ぐりーん」第2の活躍先を訪れる 【その1】 福岡市西区能古島』はこちら↓からどうぞ。)


今回はその続編となります。

前回の九州訪問の宿題として残しておいた元「ぐりーん」専用車のもう一つの活躍先とは・・・
漢委奴国王の金印が発見された場所としても有名な福岡市東区「志賀島」です。

福岡市中心部から志賀島へ移動するルートは、主に3つあります。
一つ目の方法は、西鉄の直通バスで移動するという方法。
福岡都心から乗り換えなしで移動出来ますが、所要時間は1時間を超えます。
二つ目の方法は、JR鹿児島本線と香椎線を乗り継いで西戸崎まで移動後、バスに乗り換える方法
こちらは乗換えが2回必要な上に、所要時間も1時間を超えます。
そして、三つ目の方法は、博多埠頭から福岡市営渡船で志賀島へ直行する方法。
こちらは速くて便利ですが、博多埠頭までのアクセスに少々の時間を要するのと、島の中部および北部へ行く場合には渡船場からバスまたはタクシーと利用する必要があります。
(写真は福岡市営渡船「きんいん」と西戸崎待合所です。)
福岡市営渡船 西戸崎・志賀島航路「きんいん」

福岡市営渡船 西戸崎旅客待合所
上記三つのルートの中で、西戸崎と志賀島島内を結ぶ路線バスが、これからご紹介する西鉄バス宗像の「志賀島島内線」なのですが、実はこの「志賀島島内線」の専用車として、元「ぐりーん」専用車が使われているのです。

知る人ぞ知る秘境路線!?

「志賀島島内線」に元「ぐりーん」専用車がやって来たのは、今から1年半前の2015年4月1日。
元々この路線は、福岡市から補助が出ている生活交通路線なのですが、観光客の利用も取り込むことで路線の安定的な運営に繋げ、住民の生活交通を支えることを目的として導入を決めたそうです。
車両の名称も公募によって「志賀島ぐりーん」という名称が付けられた他、運行開始日の2015年4月1日には出発式も執り行われるなど、地元の期待を背負って運行を始めました。

やって来たのは、「志賀島島内線」の起終点であるJR西戸崎駅。
JR西戸崎駅

以前は県道沿いのバス停発着となっていましたが、2015年3月の時刻改正で駅構内に乗り入れるようになりました。
路線系統図もバス停に掲示されています。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 志賀島駅前(構内)バス停 その1

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 志賀島駅前(構内)バス停 その2

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 志賀島駅前(構内)バス停 その3

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 志賀島駅前(構内)バス停 その4

今回乗車したのは、JR西戸崎駅構内12時21分発の勝馬行きと、折り返し勝馬13時01分発の西戸崎駅構内行き。
発車の5分前にはバスがやって来ます。
今回乗車した車両はこちら↓。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 リア

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車内
西鉄バス宗像新宮支社所属の5718号車(日産KK-RM252GSN 西工96MC B-Ⅰ)です。
西鉄の福岡シティループバス「ぐりーん」についてはこちら(以前の記事)をご覧頂きたいのですが、外観といい木材をふんだんに使用した内装といい、デザイナー水戸岡鋭治氏のテイストがふんだんに取り入れられています。

バスは西戸崎の市街地を抜け、県道59号(海の中道)を志賀島へとひた走ります。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車窓 その1

西戸崎と志賀島の間は、左右一面に博多湾(玄界灘)の美しい海が一面に広がります。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車窓 その2

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車窓 その4

志賀島に入ると、今度は島を一周する県道542号を反時計回り方向に進みます。
左手には博多湾が、右手には迫り来る山々が眺められます。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車窓 その5

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車窓 その6

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車窓 その7

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車窓 その8

金印塚、蒙古塚を通過し、曲がりくねった道を進むと、休暇村志賀島へ。
島内有数の温泉宿泊施設として有名な場所らしく、休暇期間中は混み合うとか。
そういえば大昔に泊まった記憶が・・・。

休暇村志賀島の玄関前に乗り入れたバスは、勝馬海水浴場が目の前の勝馬口を右折。
ここからはそれまでの車窓とは一変し、狭い路地を内陸方面へ進んでいきます。
2分程走ると、バスは終点の勝馬に到着。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 勝馬バス停にて その1

バス停と郵便ポストと購買店のこの雰囲気に、周りの山々の風景・・・何ともいえない秘境感が漂っていて良いですね。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 勝馬バス停にて その2

バス停先の転回上で10分程待機した後、西戸崎駅行きとして折り返します。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 勝馬折り返し場にて

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 勝馬バス停 停車中
来た道を戻りますが、地元客で車内は徐々に賑わって来ます。

海の中道東側の車窓です。
砂浜と海の何とまあ美しいこと・・・。
西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 車窓 その9
この道、カップルのデートスポット&ドライブスポットでもあるそうですが、車窓を見て納得しました。

勝馬を発車して30分程でバスは終点の西戸崎駅前構内に到着。
JRや渡船に乗り換える人や近所の商店、施設へ向かう人など、様々な方がこのバスを利用されている様でした。

どれだけの人に知ってもらうかが今後の課題?

以上、西鉄バス宗像「志賀島島内線」で活躍する元「ぐりーん」専用車をご紹介しました。
以前ご紹介した能古島の例と、今回の志賀島の例・・・
生活路線と観光路線両方の役割を持つ路線に、用途が浮いてしまった観光路線用車両を投入するというこの方法は、車両の有効活用という点でありなのかなぁと感じました。
問題は、能古島にしろ志賀島にしろ、元「ぐりーん」車両が投入されているということを、どれだけの人が知っているのか・・・
現状、両路線とも地元利用者(+観光客)でそれなりに混み合う路線ではありますが、観光客の利用も取り込むということであれば、市の広報でもにしてつニュースでも構いませんので、もっと様々な形でPRしても良いのかなぁと思います。
PRの仕方次第では、元「ぐりーん」と観光双方の目的で訪問するということもありうるでしょうし、福岡市内1日フリー乗車券などの企画乗車券の販促にも繋がるかもしれません。
とはいえ、福岡市からの補助を受けている路線である以上、表立ったPRをしたくない(または出来ない)という事情があるのかもしれませんが・・・。
折角第2の配属先が決まって活躍しているだけに、利用促進という点でもう少しどうにかならないのかなぁ・・・そんなことを感じた「志賀島ぐりーん」の実見でございました。

「金印」発掘の地として知られる志賀島は、その歴史はもちろんのこと、玄界灘や福岡市街を見晴らす景色も魅力です。
車で島を一周するのも悪くはないですが、鮮やかな元「ぐりーん」車両で志賀島の風景と秘境の雰囲気を味わうのも悪くはないかと思います。
西鉄バス宗像「志賀島島内線」、久しぶりに「これぞ秘境路線」といえる路線に出会えた気がします。

西鉄バス宗像「志賀島ぐりーん」 5718 西戸崎駅前にて


【乗車データ】 
  • 乗車日:2016/08/19
  • 乗車区間:
    西戸崎駅前(構内)⇔勝馬
  • 運行会社:西鉄バス宗像
  • 車両:日産/KK-RM252GSN(西工96MC B-Ⅰ)
  • 年式:2002年式
  • 所属:新宮支社
  • 社番:5718


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