伊予鉄南予バス「道後エクスプレスふくおか号」乗車記(2016年7月乗車分)
夜行高速バス「道後エクスプレスふくおか号」。
西鉄高速バス(本社:福岡市)と伊予鉄道(本社:松山市)が共同で運行を開始し、運行会社の変更(西鉄高速バス→伊予鉄南予バス)といった紆余曲折がありながらも、今日まで運行を続けています。
私自身、この路線にはこれまで3回乗車していますが、今回お届けするのは、2016年7月のとある日に福岡から松山まで乗車した時の模様になります。
本来この日は、他の交通機関を利用して松山へ移動する予定でしたが、移動当日の夕方にちょっとしたお誘いがありまして、福岡を発つ時間が遅くなりそうになったことから、偶然にも空席が1席だけ残っていた「道後エクスプレスふくおか号」を利用することになったのです。
「道後エクスプレスふくおか号」の始発地は西鉄天神高速バスターミナルですが、今回は諸事情により博多バスターミナルから乗車します。
21時25分、博多バスターミナル3階高速バスのりばに到着しますが、この時間になっても九州島内へ向かう高速バスや本州、四国方面へ向かう高速バスを待つ乗客で、ターミナル内は混んでいます。
今回乗車するのはこちらの車両。(写真はイメージです。)
2013年夏に導入されたばかりの日野セレガHD(QPG-RU1ESBA)です。
環境性能をより強化し、衝突被害軽減ブレーキシステム(PCS)、ふらつき防止装置を備えた車両になります。
車内はこの様になっておりまして、
3列独立シート29人降りの夜行高速仕様ですが、通路カーテンの他、座席コンセントも完備されています。
勿論、足置き台(フットレスト)やレッグレスト、セルフ式飲み物サービスも健在。
ライバルのフェリーの様に横になって移動という訳にはいきませんが、約10時間の移動時間を快適に過ごせられる様になっています。
21時55分、ほぼ満席の乗客を乗せたバスは、定刻よりも若干遅れて博多バスターミナルを発車。
発車後、自動放送による車内設備の案内と、乗務員による補足説明が行われます。 必要最小限の案内ながらも、丁寧かつ分かりやすい点が特徴といえましょうか。
案内放送が終わる頃、バスは福岡都市高速道路から九州自動車道に入ります。
九州道を東へ30分強走り、八幡インターからは北九州都市高速道路へ。
22時46分、バスは黒崎インター引野口にて乗車扱いを行いますが、この日の乗車は0でした。
その後、再度北九州都市高速道路を15分程走り、23時06分にバスは西鉄小倉営業所が隣接する砂津(チャチャタウン前)に到着します。
砂津では時間調整をかねて5分停車し、その後の小倉駅前で最後の乗車扱い(2名乗車)を行った後、バスは松山へ向けて発車します。
23時40分、バスは消灯前の休憩場所であるめかりパーキングエリアに到着。
こちらでは15分間の開放休憩時間が設定されています。
この時間は、九州から本州、四国方面ヘ向かう高速バスが多く出入りする時間。
「道後エクスプレスふくおか号」の他にも、高松行き「さぬきエクスプレス福岡号」、高知行き「はりまや号」(写真)なども停車していました。
23時55分、乗客が全員揃ったところで車内は消灯され発車。
この先は、関門橋~中国自動車道~山陽自動車道~しまなみ街道~松山自動車道を経由して一路四国松山へ向けてひた走ります。
暫くは起きていましたが、関門橋を通過して中国自動車道に入ったところで夢の中へ。
気が付くとバスは仮眠休憩場所である山陽自動車道小谷サービスエリアに停車していました。
バスは最後の休憩場所である松山自動車道桜三里パーキングエリアに到着していました。
桜三里パーキングは緑に囲まれた場所にあり、気分をリフレッシュするにはもってこいの場所といえましょう。
こちらでも15分間の開放休憩時間が設定されており、乗客はトイレや洗顔、一服など思い思いの時間を過ごしています。
私も早速バスを降り、トイレ・買い物を済ませたところで、写真撮影に勤しみます。
6時45分、乗客が全員揃ったところでバスは出発します。
松山自動車道から眺める風景です。
住宅地地が見えると、松山市街はもうすぐです。
6時50分、バスは最初の降車停留所である川内インターにに到着。
こちらでは2名下車していきました。
その後、再度松山自動車道へ戻り、10分程走行したところで松山インターを流出。
7時04分に到着した松山インター口では1名が下車していきます。
その後、松山市内の一般道を走行し、7時20分にバスは道後温泉駅に到着しました。
本来であれば伊予鉄松山市駅、終点の松山室町営業所まで乗車したいところなのですが、今回は私が参加する交通系学会の会場が道後温泉のすぐ傍であることから、道後温泉駅で下車しました。
乗務員から荷物を受け取り、伊予鉄松山市駅方面へ向けて発車する「道後エクスプレスふくおか号」を見届けながら、私はリフレッシュと身支度のために道後温泉本館へと向かうのでありました。
というわけで、伊予鉄南予バス「道後エクスプレスふくおか号」福岡発の乗車気をお届けしました。
この路線について、これまでにも何度かご紹介してきましたが、使用車両・所要時間・使い易いダイヤという点において「道後エクスプレスふくおか号」が四国~九州間の夜行移動手段として使えることを、今回の乗車を通じて再確認出来ました。
週末や繁忙期において満席になる日が多くなっているのも、夜行バスの良さが次第に周知されている結果なのかもしれません。
まあ、「フェリーと夜行バス、どちらが良いの?」という話になりますと、これはもう個々の移動スタイルで選んで頂くしかないのですが、私個人は松山~福岡間を乗り換え無しで移動出来るという点で夜行バスを推すかなあと思います。
確かにフェリーは『横になりながら安く移動出来る』という素晴らしさがあるのですが、利用区間によってはバスやタクシーへの乗換えが必要となるため、区間によってはバスの方が便利という場合もあります。
ですので、私の場合は移動区間と費用を総合的に加味してフェリー、夜行バスどちらにするかを決めるようにしています。
ともあれ、四国松山と九州をダイレクトに結ぶ夜行高速バス「道後エクスプレスふくおか号」、機会があれば是非乗車してみることをお勧めします。
【乗車データ】
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2008年6月の運行開始以来、四国松山と九州福岡の間を毎夜走り続ける
西鉄高速バス(本社:福岡市)と伊予鉄道(本社:松山市)が共同で運行を開始し、運行会社の変更(西鉄高速バス→伊予鉄南予バス)といった紆余曲折がありながらも、今日まで運行を続けています。
私自身、この路線にはこれまで3回乗車していますが、今回お届けするのは、2016年7月のとある日に福岡から松山まで乗車した時の模様になります。
本来この日は、他の交通機関を利用して松山へ移動する予定でしたが、移動当日の夕方にちょっとしたお誘いがありまして、福岡を発つ時間が遅くなりそうになったことから、偶然にも空席が1席だけ残っていた「道後エクスプレスふくおか号」を利用することになったのです。
快適3列シート車で一路松山へ・・・
やってきたのは、JR博多駅に隣接する博多バスターミナル。 福岡の中心地にある西鉄天神高速バスターミナルと並ぶ、九州有数のバスターミナルです。「道後エクスプレスふくおか号」の始発地は西鉄天神高速バスターミナルですが、今回は諸事情により博多バスターミナルから乗車します。
21時25分、博多バスターミナル3階高速バスのりばに到着しますが、この時間になっても九州島内へ向かう高速バスや本州、四国方面へ向かう高速バスを待つ乗客で、ターミナル内は混んでいます。
今回乗車するのはこちらの車両。(写真はイメージです。)
2013年夏に導入されたばかりの日野セレガHD(QPG-RU1ESBA)です。
環境性能をより強化し、衝突被害軽減ブレーキシステム(PCS)、ふらつき防止装置を備えた車両になります。
車内はこの様になっておりまして、
3列独立シート29人降りの夜行高速仕様ですが、通路カーテンの他、座席コンセントも完備されています。
勿論、足置き台(フットレスト)やレッグレスト、セルフ式飲み物サービスも健在。
ライバルのフェリーの様に横になって移動という訳にはいきませんが、約10時間の移動時間を快適に過ごせられる様になっています。
21時55分、ほぼ満席の乗客を乗せたバスは、定刻よりも若干遅れて博多バスターミナルを発車。
発車後、自動放送による車内設備の案内と、乗務員による補足説明が行われます。 必要最小限の案内ながらも、丁寧かつ分かりやすい点が特徴といえましょうか。
案内放送が終わる頃、バスは福岡都市高速道路から九州自動車道に入ります。
九州道を東へ30分強走り、八幡インターからは北九州都市高速道路へ。
22時46分、バスは黒崎インター引野口にて乗車扱いを行いますが、この日の乗車は0でした。
その後、再度北九州都市高速道路を15分程走り、23時06分にバスは西鉄小倉営業所が隣接する砂津(チャチャタウン前)に到着します。
砂津では時間調整をかねて5分停車し、その後の小倉駅前で最後の乗車扱い(2名乗車)を行った後、バスは松山へ向けて発車します。
23時40分、バスは消灯前の休憩場所であるめかりパーキングエリアに到着。
こちらでは15分間の開放休憩時間が設定されています。
この時間は、九州から本州、四国方面ヘ向かう高速バスが多く出入りする時間。
「道後エクスプレスふくおか号」の他にも、高松行き「さぬきエクスプレス福岡号」、高知行き「はりまや号」(写真)なども停車していました。
23時55分、乗客が全員揃ったところで車内は消灯され発車。
この先は、関門橋~中国自動車道~山陽自動車道~しまなみ街道~松山自動車道を経由して一路四国松山へ向けてひた走ります。
暫くは起きていましたが、関門橋を通過して中国自動車道に入ったところで夢の中へ。
気が付くとバスは仮眠休憩場所である山陽自動車道小谷サービスエリアに停車していました。
朝は緑に囲まれた桜三里PAにて休憩
その後再び就寝し、夜が明けた6時30分、車内灯が点灯されたところで目を覚まします。バスは最後の休憩場所である松山自動車道桜三里パーキングエリアに到着していました。
桜三里パーキングは緑に囲まれた場所にあり、気分をリフレッシュするにはもってこいの場所といえましょう。
こちらでも15分間の開放休憩時間が設定されており、乗客はトイレや洗顔、一服など思い思いの時間を過ごしています。
私も早速バスを降り、トイレ・買い物を済ませたところで、写真撮影に勤しみます。
6時45分、乗客が全員揃ったところでバスは出発します。
松山自動車道から眺める風景です。
住宅地地が見えると、松山市街はもうすぐです。
6時50分、バスは最初の降車停留所である川内インターにに到着。
こちらでは2名下車していきました。
その後、再度松山自動車道へ戻り、10分程走行したところで松山インターを流出。
7時04分に到着した松山インター口では1名が下車していきます。
その後、松山市内の一般道を走行し、7時20分にバスは道後温泉駅に到着しました。
本来であれば伊予鉄松山市駅、終点の松山室町営業所まで乗車したいところなのですが、今回は私が参加する交通系学会の会場が道後温泉のすぐ傍であることから、道後温泉駅で下車しました。
乗務員から荷物を受け取り、伊予鉄松山市駅方面へ向けて発車する「道後エクスプレスふくおか号」を見届けながら、私はリフレッシュと身支度のために道後温泉本館へと向かうのでありました。
というわけで、伊予鉄南予バス「道後エクスプレスふくおか号」福岡発の乗車気をお届けしました。
この路線について、これまでにも何度かご紹介してきましたが、使用車両・所要時間・使い易いダイヤという点において「道後エクスプレスふくおか号」が四国~九州間の夜行移動手段として使えることを、今回の乗車を通じて再確認出来ました。
週末や繁忙期において満席になる日が多くなっているのも、夜行バスの良さが次第に周知されている結果なのかもしれません。
まあ、「フェリーと夜行バス、どちらが良いの?」という話になりますと、これはもう個々の移動スタイルで選んで頂くしかないのですが、私個人は松山~福岡間を乗り換え無しで移動出来るという点で夜行バスを推すかなあと思います。
確かにフェリーは『横になりながら安く移動出来る』という素晴らしさがあるのですが、利用区間によってはバスやタクシーへの乗換えが必要となるため、区間によってはバスの方が便利という場合もあります。
ですので、私の場合は移動区間と費用を総合的に加味してフェリー、夜行バスどちらにするかを決めるようにしています。
ともあれ、四国松山と九州をダイレクトに結ぶ夜行高速バス「道後エクスプレスふくおか号」、機会があれば是非乗車してみることをお勧めします。
【乗車データ】
- 乗車日:2016/07/15
- 乗車区間:
博多バスターミナル→道後温泉駅 - 運行会社:伊予鉄南予バス
- 車両:日野/セレガHD(QPG-RU1ESBA)
- 年式:2013年式
- 所属:八幡浜本社
- 社番:5388
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