「さんふらわあ かむい」@苫小牧西港
寒い夜空に「さんふらわあ かむい」登場!
苫小牧西港フェリーターミナルは、JR苫小牧駅からタクシーで10分程、運賃にして2,000円弱で移動出来る場所にあります。商船三井さんふらわあの苫小牧~大洗航路の他、太平洋フェリーの苫小牧~仙台~名古屋航路、川崎近海汽船(シルバーフェリー)の苫小牧~八戸航路が合わせて週30便以上発着する、国内有数の大きさを誇るフェリーターミナルでもあります。
フェリーターミナルの建物からでは入港の様子を眺めるのが難しいため、今回はフェリーターミナルの西側に隣接する入船公園で入港の様子を眺めることにしました。
この公園、夏場は散歩される方や釣りをさせる方で賑わいますが、実は入港の様子をバッチリと写真に収められる撮影スポットとして、フェリーファンの間では"知る人ぞ知る場所"でもあるのです。
公園から東側を見てみると、太平洋フェリーの仙台行き「きたかみ」が出航の準備を行っていました。
しばらくして、19時00分、太平洋フェリーの仙台行き「きたかみ」が仙台港へ向けて出航しました。
仙台港到着は翌日の10時00分。
仙台港までの15時間の航海、どうかご安全に。
太平洋フェリー「きたかみ」出航後、暫く待っていると、この日お目当ての商船三井さんふらわあ「さんふらわあ かむい」が入港しました。
「さんふらわあ かむい」とはどんなフェリーなのか
ここで、「さんふらわあ かむい」について簡単にご紹介しましょう。
苫小牧~大洗航路深夜便に使用される新船の建造計画が明るみに出たのは、今から3年前、商船三井フェリー時代の2022年のこと。
「さんふらわあ しれとこ」「さんふらわあ だいせつ」の代替船として発注され、内海造船因島工場(広島県尾道市因島土生町)で建造されました。
船体スペックは、全長199.4m、総トン数15,600トン、航海速力約24.0ノット、旅客定員157名、積載台数約205台(トラック約155台 乗用車約50台)となっています。
船名は、アイヌ語で神を意味する「カムイ」。
就航地の北海道を連想し、アイヌへの畏敬の念を示すと共に、あらゆるものにカムイが存在し、人々を見守る伝承と合わせて海と地球環境を守る存在となることを願った物とし、進水式では北海道と茨城・埼玉でコンビニエンスストア「セイコーマート」を展開するセコマ会長の丸谷智保が命名を行いました。
建造計画のプレスリリースが発表された時は、従来の商船三井フェリー「さんふらわあ」カラーに丸みを帯びた船体イメージ図が掲載されていましたが、最終的に発表された船体カラーリングは、船体前部から中央部にかけて青をアクセントカラーとして配色し、船尾部に従来の白地にさんふらわあ共通の太陽のマークを用いる形になっています。
「かけがえのない地球と海を守り、受け継いできた伝統と新たに切り開いていく未来を繋ぎながら、人々の暮らしを明るく照らし続けていきます。」をコンセプトとしており、「夜明けの海」「新しい時代を照らす光」「新たな未来へ歩み出す船」をイメージとしたそうです。
船体の最大の特長は、なんといってもその形でしょう。
大きさは従来型から1.4倍拡大し、燃料消費量を削減すべく丸みを帯びた流線型の船首が特徴で、従来の大型カーフェリーではなかなか見られない船体になっています。
また、この船体はLNG(液化天然ガス)を主燃料としており、LNGを主燃料とする大型カーフェリーは、「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」に次いで国内2例目となります。
船内は、従来の大部屋を廃止し全室個室になっています。
全室が内側に配置され、窓側はプロムナード通路になっています。
先代の「さんふらわあ しれとこ」「さんんふらわあ だいせつ」と同様に、船内にレストランは無く、食事は自動販売機による提供となります。
一方の僚船「さんふらわあ ぴりか」は、現在内海造船因島工場で建造中です。
遅くても2025年春ころまでには就航する予定になっており、残る従来船「さんふらわあ しれとこ」の就航期間もあと僅かになっています。
帰省の際、因島の内海造船で艤装中だった「さんふらわあ ぴりか」
— 151系「はと」 (@151keihato2) January 5, 2025
夏の帰省の際は進水前でしたが、着々と建造が進んでいました。
「さんふらわあ かむい」は一足先に大洗に来ているようで、そちらも折を見て見に行きたいと思います。 pic.twitter.com/tTLdeiK5TS
進水式後の貨物船「SEASTAR MERLIN」
— まるたま (@OIYyBlCCSfokZJr) January 15, 2025
「さんふらわあ ぴりか」に横付けしました。 pic.twitter.com/SgayVtIM45
なお、「さんふらわあ かむい」「さんふらわあ ぴりか」については、商船三井さんふらわあとWEBサイト「乗りものニュース」とのコラボページにて詳しく紹介されていますので、宜しければこちらもどうぞ。
狭い構内を旋回して接岸
西港フェリーターミナルがある苫小牧港西港区は、世界初の内陸掘込式港湾。
「さんふらわあ かむい」は、狭い湾内を旋回して接岸します。
間近で見ると、想像以上に迫力のある船体ですね。
まもなく接岸です。
19時45分、接岸。
苫小牧西港に到着しました。
この後、下船の準備が整い次第、トラック、徒歩客、乗用車の下船が開始されます。
改めて船体を見てみますが・・・面白い形というか愛らしいというか・・・今までのカーフェリーにはない斬新な船体デザインです。
「さんふらわあ かむい」の船体ロゴが美しく映えています。
最後に
以上、夜間撮影ではありましたが、デビューしたばかりの「さんふらわあ かむい」の外観(船体)について簡単にご紹介しました。初見の感想ですが・・・
面白い形、斬新なデザインのカーフェリー
このひとことに尽きますね。
まだ船内を見ていないので何ともいえませんが、「さんふらわあ だいせつ」の後継船ということもあり、船内設備や客室はシンプルな構成になっているそうです。
ですが、「全室個室」は私の様なひとり旅が多い乗客にとって大きなプラスポイント。
運航ダイヤがトラックドライバー向けになっているため、徒歩客には正直使い難いダイヤですが、今後PRがしっかりと行き届けば徒歩客の利用者も増えるのではないでしょうか。
いずれにしろ、これは一度乗船してレビューしないと・・・ということで、早速乗船する計画を立てました。
乗船予定日は2025年2月下旬の平日。
乗船レビューは遅くても春先までにはこのブログやYoutubeでご紹介出来るかと思いますが、とにかく今から乗船するのが楽しみで仕方がありません。
【おまけ】動画にしてみました
宜しければこちらもご覧いただけると幸いです。
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