高速バス予約サイトを比較・検証すべく纏めてみました

夜行バス

高速バス予約サイト比較記事 バナー 640

突然ですが、先日私宛にこの様なメールが届きました。

(メールの内容 ※一部抜粋)

—- ここから —-

ひろしプロジェクト様、こんにちは。

夜行バスについて質問があります。

夜行バスを予約するにあたって、どのサイトから予約をしたら良いのか分かりません。
似たような予約サイトばかりで、しかも同じ区間でもサイトよって料金(運賃)がバラバラです。

お勧めのサイトがあれば教えていただけませんか。
あと、予約サイトを選ぶコツなども教えていただけると嬉しいです。

因みに、3月20日(日)の東京から大阪へ行く夜行バスを探しています。

宜しくお願いします。

—- ここまで —-


ありがとうございます。

実はこの様な質問を最近よくいただきます。

  • どのサイトも同じのような気がするけれど、どのサイトから予約すれば良いの?
  • 予約サイトを見ていこうにも、どこから手をつけて良いのかわからない。
  • 急に予約する必要がでたけれど、空席が見つけられない。
路線数も増えて便利になった高速バス。
予約サイトの数も増え、利用者のニーズに応じて路線が選べる様にもなりました。
利用者にとっては、選択肢は無いよりもあった方が良いですが、一方で多すぎるのもちょっと困りもの。
そこで、今更ながらですが、主要高速バス予約サイトについて比較・検証すべく纏めてみました。
高速バスを予約する際の参考にしていただけると幸いです。

目次


【1】高速バス予約サイトは大きく分けて2種類ある 【2】主要高速バス予約サイト比較表

【3】こんな時にお勧めしたい予約サイト

【4】ネットを使わないで予約する方法

【5】最後に(事例紹介など)

【6】高速バス予約サイトリンク集について

【1】高速バス予約サイトは大きく分けて2種類ある

【1-1】バス会社直販サイトとポータル予約サイト

数多くある高速バス予約サイトですが、実は大きく分けて2種類に分けることが出来ます。
一つはバス会社が運営し、特定のバス会社の便だけが予約できる『直販サイト』
京浜急行バス予約サイトやVIPライナー、さくら観光(さくら高速バス)などがこれに該当します。
そしてもう一つは、ネットサービス会社や旅行会社などが運営している、いろんなバス会社の便をそろえた『ポータル予約サイト』
楽天トラベル(高速バス予約)リクルート「じゃらんnet高速バス」などが代表例ですが、WILLER TRAVEL京王電鉄バス「ハイウェイバスドットコム」の様に、最初『直販サイト』からスタートして後に『ポータル予約サイト』に成長した例もあります。

【1-2】バス会社直販サイトのデメリットとメリット

直販サイトは、バス会社が自社の便を紹介し予約を受け付けるための自社によるサイトです。

1-2-1 直販サイトのデメリット

  • 他のバス会社の情報は手に入らない。
  • 様々なバス会社が運行している都市圏の場合、他社の便のほうが安かったというケースも。
  • 一部ネット予約に対応していないところも。
  • 支払方法が限られる。(クレジット決済に対応していないところも)

1-2-2 直販サイトのメリット

  • 特定のバス会社の便について、運行区間や停留所など詳しい情報が手に入る。
  • 特定のバス会社の便について、最新情報が早く掲載される。
  • 乗りたいバス会社(便)が決まっている方には便利。
  • 直接問い合わせる窓口(電話番号・メールアドレス)などが掲載されている。

【1-3】ポータル予約サイトのデメリットとメリット

ポータル予約サイトは、数十~数百のバス会社と契約しているネットサービス会社(一部バス会社)が運営しているサイトです。

1-3-1 ポータル予約サイトのデメリット

  • 販売開始時期が、直販サイトより遅いケースがある。
  • 特定の便についての情報を知りたいときに、物足りないこともある。

1-3-2 ポータル予約サイトのメリット

  • 取り扱い路線が多いため、十分な比較・検討が可能。
  • あるバス会社の座席が満席でも、別のバス会社の空席を予約出来る。
  • 検索フォームやマイページの機能が充実しており、複数の支払い方法から選べる。
  • ポイントサービスを採用しているサイトが多い。

【2】主要高速バス予約サイト比較表

主要高速バス予約サイトの比較表です。
バス会社直販サイトの場合は、首都圏発着の路線を複数運行し、そのサイト内で予約が完了できるサイトを、ポータルサイトの場合は日本全国の路線を取り扱っており、掲載便数が多いサイトをピックアップしました。
発車オーライネットハイウェイバスドットコム高速バスネット
種類ポータルサイトポータルサイトポータルサイト
概要 株式会社工房が運営する、日本最大級の高速路線バス予約サイト。
約400の路線の予約が可能。
京王電鉄が運営する高速バス予約サイト。
京王グループが運行する高速路線バスと、名鉄バス、九州地区を発着する高速バス(長崎自動車の夜行路線、九州産交バスの夜行路線を除く)の予約が可能。
JRバス4社が運営する高速バス予約サイト。「ドリーム号」などJRグループの各バス会社の座席予約が可能。
決済方法 クレジット※
コンビニ※
窓口
クレジット
コンビニ
窓口
クレジット
コンビニ
窓口
Suicaインターネットサービス
モバイルSuica
絞込み機能 路線単位 フリーワード検索、発車時刻 路線単位、バス停、出発時刻
並べ替え機能 発車時刻 なし なし
ポイント機能 なし なし なし
※印:一部路線を除く

楽天トラベル(高速バス予約)WILLER TRAVEL高速バスドットコム
種類ポータルサイトポータルサイトポータルサイト
概要 楽天トラベルが運営する高速バス予約サイト。
楽天スーパーポイントが利用出来るのが大きな特長。
取扱い路線も増加中。
「WILLER TRAVEL」が運営する高速バス予約サイト。
シートに独自の機能を持たせた「WILLER EXPRESS」の他、一部老舗事業者の高速バスの予約も可能。
取扱い路線も増加中。
旅行会社「ホワイト・ベアーファミリー」が運営する高速バス予約サイト。
全国のバス会社が運行する約2,000以上の便を掲載。
旅行会社系列の新興バス会社掲載数では日本最大級。
老舗の鉄道系バス会社の参画も増加中。
決済方法 クレジット
コンビニ
楽天スーパーポイント
クレジット
コンビニ
口座振替
クレジット
コンビニ
Yahoo!ウォレット決済
絞込み機能 各シートタイプ・足元ゆったりシート・トイレ付き・女性専用または女性安心・昼行便・夜行便 各シートタイプ・トイレ付バス・ブランケット付・車中泊あり(夜行)・車中泊なし(昼行) 出発時間帯・各シートタイプ・座席希望・のびのび・トイレ付き・車内特典・コンセント付き・ブランケット有り・女性専用車・女性専用席・女性安心・コンビニ決済可・クレジットカード決済可・子供料金あり・学生割引あり・身体障害者割引あり・早割
並べ替え機能 おすすめ順
料金が安い順
料金が高い順
出発時刻が早い順
出発時刻が遅い順
到着時刻が早い順
到着時刻が遅い順
出発の早い順
到着の早い順
料金の安い順
料金の高い順
価格が安い順
価格が高い順
出発時間の早い順
出発時間の遅い順
ポイント機能 乗車運賃の1%相当をポイント還元 自社独自ポイントシステムあり。(乗車代金1%相当をポイント還元)
Pontaポイント…乗車代金0.5%相当をポイント還元
自社独自ポイントシステムあり。
乗車代金の2%相当をポイント還元

日本旅行「バスぷらざ」VIP LINER(VIPライナー)さくら観光(さくら高速バス)
種類ポータルサイト自社直販サイト自社直販サイト
概要 日本旅行が運営する高速バス予約サイト。
全国の既存高速乗合バスの路線が可能。
自宅で乗車券を発行することも可能。
平成エンタープライズグループの高速バス「VIP LINER」予約サイト。
東京駅、新宿、大阪梅田、なんば、京都、名古屋に専用のラウンジを設置。
着替えやメイク、休憩、ネット利用が出来るなど、独自サービスあり。
仙台に本社をおくバス会社「桜交通」グループの予約サイト。
東北および北陸の発着便が豊富で、関東⇔関西間、東海・中国⇔関東間も運行している。
決済方法 クレジット
コンビニ※
クレジット
コンビニ
クレジット
コンビニ
ネット銀行決済
絞込み機能 フリーワード検索・路線単位・3列シート・4列シート・座席指定可・トイレ付き・コンビニ決済可 3列シート・4列シート・トイレ付き・女性安心・無線LAN・充電設備 夜行便・昼行便・女性専用・女性安心・無線LAN・コンセント・フロントカーテン・パーソナルカーテン・ドライバー2名・シートタイプ
並べ替え機能 なし 料金の安い順
出発時刻の早い順
到着時刻の早い順
料金の安い順
出発時間の早い順
ポイント機能 なし Tポイント付与サービス実施。
乗車代金の2%相当(100円につき2ポイント)
自社独自ポイントシステムあり。
乗車代金の2%相当をポイント還元
※印:一部路線を除く

リクルート「じゃらんnet高速バス」
種類ポータルサイト
概要 リクルートが運営する旅行サイト「じゃらん」の高速バス予約ページ。
高速バス専用のポータル予約サイトとしては後発組になるが、既存系高速路線バスを中心に取り扱い路線数を急激に拡大している。
決済方法 クレジット
コンビニ
ネット銀行決済
絞込み機能 女性専用席・2列シート・3列シート・4列シート・トイレ付き・無線LAN・充電設備・ブランケット・アメニティ
並べ替え機能 出発時刻の早い順
到着時刻の早い順
ポイント機能 自社独自ポイントシステムあり。(乗車代金2%相当をポイント還元)
Pontaポイント…乗車代金2%相当をポイント還元

【3】こんな時にお勧めしたい予約サイト

3-1 バス以外でもポイントが使える貯まる

楽天スーパーポイント、リクルートポイント、Tポイント、Pontaポイントなど、各種ポイントサービスが利用出来るサイトがあります。
高速バスの決済で貯めたポイントを、コンビニの買い物などで使えたり、逆に買い物などで貯めたポイントを高速バスの決済に使用することも出来るので、大変便利です。
ポイントサービスが利用出来るのは、以下のサイトになります。

  • 楽天スーパーポイント:楽天トラベル高速バス
  • リクルートポイント:じゃらんnet高速バス
  • Tポイント:「VIP LINER(VIPライナー)」直販サイト
  • Pontaポイント:「WILLER TRAVEL」予約サイト、じゃらんnet高速バス

【3-2】「コンセント付」の席を検索できるサイト

スマートフォンの普及により「車内でスマホを充電して、降りる時には100%にしておきたい!」という要望が増えています。
座席コンセント付き高速バスをお探しであれば、検索フォームの絞り込み機能が充実しているサイトを使うと便利です。
下記の2サイトは、検索フォームで座席コンセント付シートの便を指定して絞り込み表示出来ます。

  • 高速バスドットコム
  • じゃらんnet高速バス

【3-3】電話予約にも対応しているサイト

高速バスもネット予約が普及している昨今、「ネット予約はちょっと苦手。電話で予約したい。」という方も中にはいます。
しかし、ウェブサイト上には問い合わせ先の電話番号が載っていない、あるいは何ページも調べないとわからないことが非常に多いです。
基本的には、既存系高速バスは電話予約を受け付ける事業者が大半ですが、旧高速ツアー系は連絡先が分かりにくい箇所に記載してあったり、そもそも電話予約を受け付けていないバス会社、サイトもあります。
それでも電話での質問や予約をご希望の方に向け、電話番号が掲載されている予約サイトのページをピックアップしました。
尚、電話受付は営業時間内のみとなるため、日中に電話するようにしましょう。

【直販サイト】
ジェイアールバス関東
ハイウェイバスドットコム
【ポータルサイト】
高速バスドットコム

【3-4】24時間受付・当日予約が出来るサイト

高速バス予約サイトの中には、実は当日予約NGであったり、メンテナンスを理由に予約出来る時間帯が限られているサイトもあります。
また、取扱い便数が少ないサイトだと、出発時間が迫った便は完売しているケースもよくあります。
ですが、中には24時間受付や当日予約が出来るサイトもあったりします。

  • ハイウェイバスドットコム
  • 楽天トラベル(高速バス)
  • 高速バスドットコム
  • じゃらんnet高速バス

が24時間受付・当日予約が出来るサイトですので、急な予定が発生した際にはチェックしておくと良いでしょう。

【3-5】JRグループのバスを予約できるサイト

JRグループの高速バスを予約出来るサイトは、実は多くありません。
主なサイトはポータルサイト「高速バスネット」と、同じくポータルサイトの「発車オーライネット」になります。
各JRグループのバス会社が運営している公式サイトもありますが、予約を進めていくと途中から「高速バスネット」に移動するケースもあります。
「乗るなら必ずグランドリーム号!」など、乗りたい便がJRグループと決まっているのであれば、「高速バスネット」または「発車オーライネット」から予約しましょう。

【4】ネット以外で高速バスを予約する方法

「ネット予約はどうしても苦手」という方に、お近くの店舗で予約・購入する方法もあります。また、予約しないで直接バス停へ行くという手もあります。

【4-1】運行バス会社へ電話する

乗りたいバス会社が決まっているときに使える方法です。
ネット検索や、NTTの電話番号案内(TEL:104)でバス会社の電話番号を調べて電話します。

<デメリット>
  • 電話代がかかる(遠方の場合や通話が長引きそうなときは特に注意)
  • チケットをコンビニや窓口カウンターへ引き取りにいかなければならない場合がある。
  • 受付時間は日中の営業時間内のみというのが大半。
<メリット>
  • オペレーターと相談しながら予約出来る。
  • 座席指定を聞いてくれる場合もある。

【4-2】コンビニ端末で申し込む

大手コンビニの店内にある端末を操作し、レジで支払う方法です。
ローソンの「Loppi」、ファミリーマートの「Famiポート」、セブンイレブンの「マルチコピー機」など、殆どのコンビニにて予約・購入が出来ます。

<デメリット>
  • 基本的にレジで現金払いのみ。
  • 乗車する便の情報が少ない。(写真や停留所の地図などの情報掲載がない)
<メリット>
  • 予約から支払い、発券まで一度に完結出来る。
  • チケットをすぐに受け取れる。

【4-3】バス会社のカウンターで直接購入する

主要駅やバスターミナル内の窓口で直接乗車券を購入する方法です。

<デメリット>
  • わざわざ出向かなければならない。
  • 営業時間が決まっている。
<メリット>
  • パンフレットや時刻表など、詳しい情報を見てから決められる。
  • 窓口スタッフに相談出来る。
  • 変更やキャンセル時の払い戻しも直接依頼することが出来る。
  • 発車直前に購入することも出来る。

【4-4】予約しないで直接のりばへ行く

事前にお近くのバス停掲示の時刻表や予約サイトで運行情報を確認。
直接出向いて、乗車時に乗車券を買うという方法です。

<デメリット>
  • 満席や事前予約制など、乗車出来る保障が無い。
  • 運休や変更があっても、当日乗り場へ行かない限り状況が分からない。
  • 事前購入割引を受けることが出来ない。
<メリット>
  • キャンセル料を支払う必要が無い。
  • 直前まで予定が決まらない場合に便利。

【5】最後に(事例紹介など)

以上、高速バスの予約サイトについてご紹介してきました。
色々と書きましたが、最後に私が普段高速バスを予約する際の手順をご紹介しましょう。

【手順】
  1. 乗車する区間と乗車日を決めます。(例:3/20の東京から大阪まで)
  2. 「楽天トラベル」や「じゃらんnet高速バス」などのポータル予約サイトで、乗車したいバスの候補を2~3路線選びます。(複数路線が無い場合は、その時点で路線を決めてしまいます。)
  3. 候補を選びましたら、発着地や運賃、車両のサービス、到着地の付帯サービス、ポイント還元などを比較して、乗りたい路線を1路線に絞ります。
  4. 路線が決まったら、ポータルサイトで予約するのか、直販サイトで予約するのか、電話で予約するのかを決めて、予約→決済をします。
何故この様な面倒な手法をとるのかといいますと、実は座席を複数の予約サイトへ卸しているバス会社・路線がそれなりにあるからなのですが、同じバスを予約するにしても、予約するサイトによって運賃が異なったり、ポイントが使える使えない、割引が適用されるされない、座席指定が出来る出来ないなどの違いがあるために、予約の際は事前に複数のポータル予約サイトや直販サイト、バス会社の公式サイトなどで比較・検討する様にしています。
出来るだけ良い条件で予約→決済したいですからね。
ただ、あくまでこの手法が取れるのは、乗車日までに時間が取れる場合であって、乗車日直前の場合は流石にこの様な手法はとれません。
その場合は、空席があるサイトをひたすら探して予約→決済します。

私は、「発車オーライネット」「ハイウェイバスドットコム」「WILLER TRAVEL」「楽天トラベル」「高速バスネット」を組み合わせて利用し 乗車する路線を決めます。
「発車オーライネット」「WILLER TRAVEL」は北海道内路線の予約に、「楽天トラベル」は貯まった楽天スーパーポイントを消化したい時、「ハイウェイバスドットコム」は京王や名鉄バス、西鉄関連の予約に、「高速バスネット」はJRグループ路線の予約に・・・といった感じで使い分けていますね。
あと、様々な予約サイトを見てきましたが、トータル面で見て今のところ一番使いが手が良いと感じるのは、やはり「ハイウェイバスドットコム」ですかね。

今や日本国内の主要交通機関の一員として確立している高速バス。
最近の死亡事故などでバスに向けられる目は厳しくなっていますが、多くの予約サイトには安全に関する情報も記載されています。
予約サイトを上手く活用して、自分に合った安全且つ便利な高速バスを選びたいものですね。

高速バス予約サイト比較記事 アイキャッチ

【6】高速バス予約サイトリンク集について

今回ご紹介した予約サイトを含め、主要高速バス予約サイトの紹介ページを開設しました。
各サイトの特長やリンクもご紹介していますので、高速バスご予約の参考にしていただけると幸いです。

⇒ 高速バス予約サイトリンク集はこちらからどうぞ。



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