「ザ・サンライナー」(成田空港・東京駅~仙台・松島) を西船橋と東京で見て来ました

昼行高速バス

宮城交通「ザ・サンライナー」 3169 東京駅日本橋口付近にて
宮城交通「ザ・サンライナー」 東京日本橋にて

写真は、2023年7月14日に運行を開始した成田空港・東京駅~仙台・松島間高速バス「ザ・サンライナー」で活躍する宮城交通3169号車(日野セレガHD LKG-RU1ESBA)です。
東京方面へ出かけた際に撮影しました。

この「ザ・サンライナー」という高速バス、いったいどんな路線なのでしょうか。

「ザ・サンライナー」のルーツともいえる夜行バス「ポーラスター号」の存在

「ザ・サンライナー」を語る上で、夜行高速バス「ポーラスター号」のことを触れないわけにはいかないでしょう。

元々、成田空港と仙台の間には、京成電鉄(本社:市川市)と宮城交通(本社:仙台市)が「ポーラスター号」という夜行バスを運行していました。

運行開始当初は成田空港~仙台間をノンストップで結んでおり、都市間夜行高速バスというよりは、どちらかというと“仙台から成田空港へ向かうリムジンバス"という性格が強い路線でしたが、後に西船橋駅や松戸駅(→柏駅に変更)、TDR、海浜幕張駅などでの乗降を開始するほか、仙台側においても仙台から石巻へ延伸するなど、徐々に"千葉と仙台を結ぶ都市間夜行バス"という性格を強めていきます。

宮城交通「ポーラースター号」 5211
宮城交通「ポーラースター号」 西船橋駅にて(1998年頃撮影)

1999(平成11)年には、千葉側の運行担当を京成電鉄から成田空港交通(本社:成田市)へ移管。
さらに、2013(平成25)年2月には宮城交通便が休止となり、成田空港交通の単独運行となります。
そして、2018(平成30)年には、仙台側の起終点を松島海岸駅まで延伸する一方で、JR千葉駅、仙台駅東口停留所を廃止。
運賃を一部改定し、「ポーラースター号」路線自体は現存してはいるものの、コロナ騒動の影響で事実上運休状態になっています。

そんな中、今般運行を開始した高速バス「ザ・サンライナー」
千葉側の運行は「ポーラースター号」と同じく成田空港交通が担当しますが、なんと今回、宮城側の運行事業者として宮城交通が再参入することになったのです。
宮城交通にとっては、約10年ぶりの千葉~仙台間高速バスの運行。
驚いた方も多いのではないでしょうか。

(次ページに続きます。)