一畑バス「ももたろうエクスプレス」 乗車記
岡山と山陰地区を結ぶ交通機関といえば、JRの伯備線経由「特急やくも」があまりにも有名ですが、実は同区間においても高速バスが活躍しています。
中でも有名なのが、これからご紹介する岡山~米子・松江・出雲線「ももたろうエクスプレス」です。
「ももたろうエクスプレス」は、1989年12月22日に、両備バス(現:両備ホールディングス)、一畑電気鉄道(現:一畑バス)、日ノ丸自動車、中鉄バスの4社で運行を開始します。
当初は岡山~松江間での運行でしたが、運行区間の殆どが一般道経由で、並行するJRの「特急やくも」に全くといっていいほど歯が立たない状態でした。
このため、3年後の1992年9月30日に、一旦運行を休止します。
しかし、その後の高速道路延伸で、1997年3月16日に運行を再開。
出雲市への延長、増便、中国JRバスの参入などを経て、現在は1日7往復運行しています。
この路線には、以前一度だけ乗車した・・・・・と思っていましたが、私自身で管理している高速バス乗車記録をチェックしてみたところ、「ももたろうエクスプレス」には一度も乗車していないことが判明。
「であれば、折角なので乗車してみようか。」ということで、遠征がてら乗車してきました。
今回乗車したバスはこちら↓。
シンプルなデザインが特徴の、一畑バスいすゞガーラHD(PKG-RU1ESAJ)です。
一畑バスの高速路線バスの乗車するのも、久しぶりになりますね。
今回乗車したのは、岡山駅西口13時20分発の便。
10分前になると、バスが乗り場に付けられ、乗車改札が始まります。
乗務員がバスから降りてきたところで、早速乗車改札を受けます。
車両はこの様になっておりまして、
4列シート38人乗りの昼行高速仕様になっています。
松江~広島線「グランドアロー」と共通運用になっているかどうかは分かりませんが、仕様を見た限りでは、共同運行の両備HDの車両に合わせているのかなぁと。
紺のシート地といい、シンプルな内装といい、いかにも一畑らしいという印象を受けます。
ここで、当日の模様を簡単にご紹介。
岡山駅西口を定時に発車したバスは、山陽自動車道岡山インター併設の岡山インターバス停に停車後、岡山インターから山陽自動車道に入ります。
岡山ジャンクションからは岡山自動車道に進路を変更、北房ジャンクションまで走行した後、中国自動車道に入り、中国道落合ジャンクションからは米子自動車道へと進路を進めて行きます。
途中休憩場所は1箇所。
米子自動車道の蒜山高原サービスエリアにて10分程の休憩時間があります。
休憩終了後は、再度米子自動車道に合流し、米子自動車道から山陰自動車道へ。
米子南インターで一旦高速道路を降り、15時45分頃には米子駅に到着します。
ここで数名が下車。
その後は米子西インターから再度山陽自動車道に入り、25分程走行します。
松江中央ランプを降り、松江市内を10分程走行すると、バスは島根県の陸の最大拠点松江駅に到着。
定刻よりも10分程早い16時25分のことでした。 終点はJR出雲市駅ですが、この後の予定の関係から、私はここで下車。
出雲へ向けて走りさる「ももたろうエクスプレス」を見届けて、バスターミナルを後にしました。
というわけで、一畑バス「ももたろうエクスプレス」の乗車記をお届けしました。
今回初めて使ってみての感想ですが、コストパフォーマンスで考えると、やはり高速バス「ももたろうエクスプレス」の方が有利かなと。
高速バスの片道運賃が3,400円に対して、JR「特急やくも」は特急指定席料金込みで片道5,870円(通常期)もかかりますので、「少しでも安く移動したい」という人には、高速バスをお勧めしたいですね。
但し、サービス面とスピード面で考えると、正直なところJR「特急やくも」の方に軍配を上げざるを得ないですね。
というのも、「ももたろうエクスプレス」の車内サービスが、所要3時間を越える路線にしては簡素なんですよ。
昔は独立3列シートに飲み物セルフサービス付きと破格のサービスだったと記憶しているのですが・・・・・・。
「昔に戻せ。」とまでは言いませんが、せめてJRの「楽座シート」クラスの座席を導入するとか、座席コンセントを完備する位のことはして欲しいかなぁとは思いましたね。
でないと、本数の多い「特急やくも」に太刀打ちするのはなかなか難しいかなぁと。
とはいえ、岡山~松江間であれば、帰省のみならず、ご旅行・ビジネスにも使える路線です。
岡山地区から山陰方面へ出かける際は、「ももたろうエクスプレス」を選択肢の一つに加えてもいいかと思いますね。
尚、高速バス「ももたろうエクスプレス」について、詳しい情報はこちらからお願い致します。
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