千曲バス「千曲川ライナー」 簡単な乗車記
21時03分 佐久平駅(蓼科口)発車
定刻に佐久平駅(蓼科口)を発車したバスは、東御市役所前、上田駅前、上田営業所の各停留所に停車後、国道18号を長野市方面へ向けて走行。
その後、坂城インターから上信越自動車道に入り、千曲川さかきにて乗車扱いと乗務員交代のために停車します。
運行距離からして、ギリギリ全区間ワンマン運行かなぁとも思いましたが、どうも夜行路線のワンマン運行制限に引っかかる様で、「道後エクスプレスふくおか号」(福岡~今治・松山、伊予鉄バスなど3社が運行)と同様に、途中で乗務員交代を実施します。
千曲川さかきにて乗務員交代を実施したバスは、最後の乗車停留所である上信越道屋代にて乗車扱いを行い、上信越自動車道から長野自動車道へ進路を変えるのですが・・・
千曲川さかきから乗務員を担当者した乗務員の案内放送が、まぁ~長い!
詳しい案内を行うは良いとして、この日の運行にあまり関係ないことまでグダグダとマイクを使って喋るのはどうか・・・と思いました。
個人的には、「明瞭かつ簡潔な案内」が好きですね。
結局、その乗務員による案内は、更埴ジャンクションを過ぎて、姨捨サービスエリア通過時まで延々と続くのでありました。
23時07分~23時27分 梓川サービスエリアにて開放休憩
そうこうしているうちに、バスは消灯前かつ唯一の開放休憩場所である長野自動車道梓川サービスエリアに到着。
こちらでは、20分間停車しました。
梓川サービスエリアは、長野県安曇野市と松本市の境界付近に位置するサービスエリア。
岡谷方面は安曇野市に位置しているのに対し、長野方面は松本市に位置しています。
梓川スマートインターチェンジを併設しており、長野自動車道唯一のガソリンスタンドと24時間営業の売店、コンビニ、ATM(ゆうちょ銀行)があるサービスエリアとしても知られています。
消灯前の飲食物の購入や土産物の購入は、こちらで済ませておくと良いかもしれません。
06時43分 大阪駅前(地下鉄東梅田駅)到着
開放休憩時間が終わり、梓川サービスエリアを発車したバスは、23時30分に車内が消灯され、お休みタイムに。
この先は、長野自動車道から中央自動車道~東名高速道路~名神高速道路を経由し、京都・大阪へと向かいます。
シートを倒して目を瞑ると、いつしか夢の中へ。
翌朝は、京都駅八条口到着も気付くことなく、大阪市内に入るまで熟睡しておりました。
06時30分、目を覚まします。
暫くして、大阪駅前(地下鉄東梅田駅)到着を告げるアナウンスが流れ、急いで身支度を済ませます。
そして、06時43分、バスは定刻よりも15分程早く大阪駅前(地下鉄東梅田駅)に到着。
乗務員から荷物を受け取り、終点のユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) へ向けて走り去るバスを見届けながら、私は次なる目的地へと向かうのでありました。
ひと眠りしたら目的地へ・・・バスならでの良さを生かした夜行バス
以上、千曲バス「千曲川ライナー」の乗車の模様をお届けしました。初乗車の路線ではありましたが、率直に感じたのは、「ひと眠りしたら目的地」という、バスならでの良さを生かした夜行バスであるということでした。
始発地から終点まで乗り通すとなると、所要時間が11時間以上と距離の割には長丁場になりますが、消灯前の開放休憩がしっかりと設けられており、恐らく一番利用が多いと思われるであろう大阪・京都~上田・佐久間の利用であれば、さほど長く感じることはないのではないでしょうか。
大阪・京都~長野県上田・佐久・軽井沢間という運行区間も、鉄道では乗り換え必須な区間を乗り換えなしで結んでおり、利便性は高いといえるでしょう。
一方で、利便性が高いがゆえに、運賃は高めに設定されています。
JRバス「青春ドリーム信州号」と競合する大阪~上田間で比較すると、JRバス「青春ドリーム信州号」が片道3,500円~4,000円台であるのに対し、「千曲川ライナー」は片道9,500円(往復17,100円)となっており、仮に「千曲川ライナー」と大阪~軽井沢駅間通しで利用するとなると、その運賃は片道9,900円(往復17,900円)となります。
運賃設定の評価については人それぞれですが、平日の利用が必ずしも多いとは考えにくい(?)現行の運行区間設定及び昨今のコロナ禍による利用者数の激減(※2021年2月現在、「千曲川ライナー」は運休中)などを考えると、個人的には曜日別運賃の導入もしくはダイナミックプライシングの導入などで、閑散期(平日)の運賃を安くして利用喚起を促す施策を是非とも期待したいところです。
閑散期もしくは平日の運賃が安ければ、もっと利用する人が増えるのでは?と思うのですが・・・。
ともあれ、今回、久しぶりに利便性の高い夜行バスに出会った気がします。
特に、首都圏において「避暑地」として有名な軽井沢へ関西から直行出来る利便性の良さは、もう少し高く評価されても良いのではないでしょうか。
さらに足を伸ばして、草津方面へ出かけるというのもアリなのかもしれません。
2021年2月現在、新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言の影響で「千曲川ライナー」は運休していますが、今度乗車する機会があれば是非とも大阪~軽井沢間を通しで利用してみたいですね。
皆様も、運行を再開した暁には、是非一度利用してみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2020/11/30
- 乗車区間:
佐久平駅(蓼科口)→大阪駅前(地下鉄東梅田駅) - 運行会社:千曲バス
- 車両:いすゞ/ガーラHD(QTG-RU1ASCJ)
- 年式:2015年式
- 所属:千曲営業所
- 社番:1411
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