西鉄「GRANDAYS」有田・波佐見を巡る日帰りツアーに参加してみました

2020年7月26日観光バス・定期観光バス

値段に応じた満足の行く旅でしたが・・・

以上、長々となってしまいましたが、西鉄「GRANDAYS」”＜有田・波佐見物語＞極上の器と料理人、窯元を巡る日帰りツアー"の模様をご紹介しました。

全体的な感想ですが、個人的には値段相当の満足の行く旅だと感じました。
普段まず乗ることの出来ない豪華バスに乗ることが出来たというのはもちろんですが、中々見られない工房を見ることが出来ましたし、料理の内容も質・ボリューム共に満足出来ました。
今回初デビューのグランレディの方も、丁寧に応対してくださり、私としては良い思い出が出来ました。
高速バスの旅もいいですが、今回の「GRANDAYS」のツアーで「バスツアーの良さ」というものを再発見した気がします。

一方で気になったのが、やはり「GRANDAYS」の今後についてです。

「新しさ」「ひとつ上のサービス」「上質な旅」というコンセプトのもと、鳴り物入りでデビューした新ツアーブランド「GRANDAYS」ですが、ご存知の通り、募集定員の関係や昨今のコロナ禍の影響で、催行に至らないコースが続出しています。
「ツアー代金が高い」「ツアーの催行が平日メインで参加しにくい」といった声も複数聞きますが、コロナ禍でインバウンドの集客が見込めない現状において、「GRANDAYS」というツアーブランドを今後どうしていくのか・・・気になるところであります。
私としては、インバウンドの集客が見込めない現状においては、当分の間、ある程度の路線変更なり方針変更が避けられないのでは・・・と感じました。

実は、このツアーの参加後（札幌に帰宅後）に、西鉄本社の担当者と電話にてお話しする機会があったのですが、やはりその辺については色々と悩まれている様でした。

「バスハイク」のハイグレード版という位置付けでツアー代金を現行レベルよりも安くし、参加対象者の裾野を広げる
逆に、現行よりもさらにハイグレードな位置付けにした上で、百貨店と提携するなど対象を高額消費者に絞り、プレミアム価値を高める　など

やり方はいくつか考えられると思います。
最終的には主催側（事業者・旅行会社など）が判断することなので、私がとやかく言う話ではありませんが、ツアーの方向性（方針）だけは出来るだけ早めに決めた方が良いのではと考えます。
個人的には、「GRANDAYS」というツアーをより多くの方に知っていただくためにも、当分の間は日帰りの1万円～2万円台のツアーを複数企画して稼働させていくしかないのかなぁという気がしていますが・・・。

販路についても、見直し（拡大）が必要になって来るでしょう。
現行では、西鉄旅行をメインにしてツアーを販売していますが、百貨店と提携するとか、他社旅行代理店とも提携するなど、販路拡大は是非ともお願いしたいところです。

西鉄旅行のツアー販売ページについても、プレミアム感が欲しいところです。
西鉄公式サイト「GRANDAYS」の特設サイトはそれなりのプレミアム感がありますが、そこから飛ぶリンク先の西鉄旅行の販売ページが従来の販売フォーマットで作成されているために、「折角の気分が盛り下がる」という声が私の知人などから複数挙がっていました。
この辺についての見直し・改良も是非期待したいところです。

以前私は、「バスとりっぷ」の「GRANDAYS」専用車紹介記事の中で“「クルーズトレインのバス版」"だと書きました。
車両自体は豪華で立派ですし、今もその文言に偽りはないと思っています。
ただ、繰り返しになりますが、コロナ禍でインバウンドの集客が見込めない現状においては、暫くの間の路線変更（方針変更）はやはり避けられないのかなぁという気がします。

鳴り物入りでデビューした新ツアーブランド「GRANDAYS」と豪華ラグジュアリーバス「GRANDAYS」専用車。
せっかく大金をかけて車両を改造しブランドを立ち上げたのですから、有効活用していただくことを是非期待したいです。