西鉄の最上級豪華バス「GRANDAYS」誕生 ~種車はあの元日本最長夜行バスだった?!~

観光バス・定期観光バス

既に報道などでご存じかとは思いますが、西日本鉄道(本社:福岡市、以下:西鉄)が予てから準備を進めていた新ツアーブランド「GRANDAYS(グランデイズ)」用の専用バスが、遂に完成しました。

西鉄「GRANDAYS」車両デザイン(西鉄「GRANDAYS」特設サイトより)
西鉄「GRANDAYS」車両デザイン(西鉄「GRANDAYS」特設サイトより)

西鉄観光バス「GRANDAYS」 8545
「GRANDAYS」の運行は西鉄観光バスが担当する

2019(令和元)年9月19日には、西鉄観光バス本社(福岡市中央区那の津3丁目)にて、マスコミ向けのお披露目会も催されています。

(毎日新聞 2019年9月19日 配信記事)

「西鉄史上豪華なバス」ともいわれている「GRANDAYS」専用車。
いったい、どんなバスなのでしょうか。

「GRANDAYS(グランデイズ)」専用バスとはどんなバスなのか?

まずは、西鉄が2019(令和元)年7月25日に発表したプレスリリースから。

今秋、上質かつ特別なバスツアーブランド『GRANDAYS』始動
西鉄史上最高級のラグジュアリーバス導入!

  • 西日本鉄道㈱では、上質かつ特別なバスツアーブランド『GRANDAYS(グランデイズ)』を立ち上げ、当社史上最高級のラグジュアリーバスを2019年10月に導入します。

  • 全国的に観光列車や体験型旅行といった“コト消費”需要が高まっています。当社では、新たな旅の選択肢の1つとして“新しさ”“ひとつ上のサービス”“上質な旅”を求められるお客さまに、これまでにない豪華なバスを使ったツアーを提供することで、九州・山口の観光をより一層盛り上げます。

  • 今回導入する車両は、乗車定員12名(2名掛けシート×6列)で、「One-Seat HOTEL」をコンセプトに、壁面・収納スペースには大川家具を、座席には高級本革を使用したドイツ直輸入のシートを採用し、ホテルのようにくつろげる上質な空間を演出します。福岡~東京間を結ぶ日本最長の高速バス「はかた号」など多くのバスを運行してきたノウハウを活かし、移動における快適さを追求した車両です。

  • ツアーの企画にあたっては、地域の魅力に精通しており、まちおこしや地方創生に取り組む企業4 社と提携します。各社は既に各地域の観光コンテンツや地方自治体と連携しており、アライアンスを活かした独自の企画を立案できることが強みです。

  • 各社の強みを活かし、高級旅館への宿泊や趣向を凝らした料理だけではなく、地域の「知られざる」「特別な」「その地域ならでは」の体験ができるツアーを提供します。普段は立ち入ることのできないスポットでの絶景観賞や、地元の有名シェフによる本ツアー限定の出張レストランでの食事、予約が非常に困難な温泉旅館への宿泊など、通常では味わうことのできない旅を取り揃えます。

  • 『GRANDAYS』は本年10 月から四季折々のツアーを展開していきます。当社史上最高級のラグジュアリーバスで九州・山口各地を巡る、バス旅『GRANDAYS』にぜひご期待ください。
※引用:西鉄公式サイト「西鉄くらしネット」
http://www.nishitetsu.co.jp/release/2019/19_053.pdf

概要については、プレスリリースを見ていただくとして、最高級バスツアーに使用する専用車であること、そしてツアーの内容(後術)からして、JR九州「ななつ星」やJR西日本「トワイライトエクスプレス瑞風」などの超豪華クルーズ寝台列車のバス版という位置付けなのかなぁ・・・という気がします。

種車は・・・あの元日本最長夜行高速バスで使用された車両だった!

ところで、プレスリリースにも記載がある通り、「GRANDAYS」に使用される専用車は、既存のバスを改造して製作されました。
改造費は約6,000万円といわれていますが、バスに詳しい方は「種車」についてどうしても気になるのではないでしょうか。

「GRANDAYS」専用車の種車となった車両、実はこちらの車両↓でした。
西日本鉄道 夜行高速用車両 8545

西鉄高速バス「ライオンズエクスプレス」 8545
西鉄の本州方面夜行高速路線続行用車両としてデビューし、後に元日本最長夜行高速バス「ライオンズエクスプレス(Lions Express)」(福岡~横浜・横浜・大宮線)専用車として活躍した8545号車(日野セレガSHD LKG-RU1ESBA)です。
4列シート38人乗り(後に34人乗りに変更)の夜行高速用車両として、主に首都圏方面路線で活躍していましたが、2015(平成27)年5月の「ライオンズエクスプレス(Lions Express)」の運行終了後以降は動向が分からない状態となっており、バスファンの間からも同車の動向を気にする声が多く聞かれました。
しかし、その間、実は「GRANDAYS」への改造のために某所にて保管されていたそうで、ようやく日の目を見た!・・・ということになるでしょうか。

尚、西鉄の最上級豪華バス投入構想ですが、実は数年前から計画されており、マスコミ報道などで計画が明らかになったのは2017年の冬のことでした。
この時は、西鉄天神大牟田線の観光列車(現在の「THE RAILWAY KITCHEN CHIKUGO」)と連携して運行すると報道されていました。

(産経ニュース 2017年12月19日 配信記事)

気になる「GRANDAYS」専用車の外観と車内は?

で、気になるのは、この元夜行高速用車両がどの様に変わったかということ。
果たして、どの様に変わったのでしょうか・・・・。

といいたいところですが、私自身実際に実車を見ていないのと、イラストがメインの紹介となってしまうため、「GRANDAYS」特設サイトにてご確認いただいた方がよろしいかと思います。

【西鉄「GRANDAYS」特設サイト SUPREME COMFORT 車両デザイン】


外観及び車内については、実際に乗車した時に改めてご紹介しますが、特徴としては、

  • シャンパンゴールドをベースとした、「最上級」「豪華さ」をイメージする外観
  • 定員12名という贅沢な車内空間
  • 内装に国産木材の温もりある風合いと上品な色合いが特徴の「大川家具(福岡県大川市)」を使用
  • シートはドイツ製の本革シートを採用
  • 床はタイル式カーペットを採用
  • クローゼット、折り畳みテーブル、シェード式カーテン、テーブルライト、コンセントを完備
  • トイレは未装備
が挙げられるでしょうか。

ツアー内容は毎月更新 日帰りコースで30,000円台から

このバスを使用するツアーは、九州および山口を中心に展開される予定になっています。
コンテンツパートナー4社(VISIT九州・IMD Alliance・イデアパートナーズ・西鉄旅行)の企画によるツアーが提供されるそうで、プレスリリースにも記載がある通り、高級旅館の宿泊だけではなく、地域の「知られざる」「特別な」「その地域ならでは」の体験ができるツアーを提供、普段は立ち入ることのできないスポットでの絶景観賞や、地元の有名シェフによる本ツアー限定の出張レストランでの食事、予約が非常に困難な温泉旅館への宿泊など、通常では味わうことのできない旅を取り揃えるとのことですので、希少価値の高い旅が体験出来るのではないでしょうか。

催行予定のツアーについても、特設サイトにて紹介されていますが、


日帰りのツアー(福岡、佐賀)で37,800円2泊3日の長崎・雲仙のツアーで198,000円(2名様1室の場合)と価格帯も様々。
あの観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」にも乗車出来る1泊2日のコースもあるそうですよ。
日帰り37,800円のコースであれば、少しお金を貯めれば参加出来る金額でもありますので、試しに参加してみるというのもアリかもしれませんね。
私も、まずは日帰りのコースでどんなものなのかを確かめることが出来れば・・・と思っております。

尚、ツアーの内容は毎月更新されるとのことです。
また、ツアーの申し込み先、申し込み方法については、コースによって異なりますので、詳しくは「GRANDAYS」特設サイトにてご確認をお願いいたします。

最後に

以上、西鉄の最上級豪華バス「GRANDAYS」について、概要などを簡単にご紹介しましたが、「これは一度ものは試しに乗ってみたい!」と率直に思いました。
ターゲットとしては、インバウンド客がメインであると推測されますが(とはいえ、インバウンドも昨今の諸事情で厳しい状況に陥っていますが)、ツアー代金の価格帯がこの手のツアーにしては意外と安価に設定されており、この価格帯であれば、日本人観光客もあまり抵抗なく参加出来るのかなぁと思いました。

先述の通り、まずは日帰りのコースでどんなものなのかを確かめてみたいですね。
現時点でははっきりしたことがいえませんが、そう遠くないうちに「GRANDAYS」のツアー参加を計画しております。
正式に決まりましたら、SNSなどでお知らせしたいと思いますので、どうか楽しみに待っていて下さい。


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