2020年もありがとうございました。

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2020年 年末記事 アイキャッチ用 960

皆様におかれましては、今年1年間、このブログをご愛顧いただきまして、ありがとうございました。

時刻は2020(令和2)年12月31日の13時30分。
新年まで残り10時間30分となりました。

昨年と同様、今年の年末年始も自宅のある北海道で過ごすことになりました。
恐らく今頃は、黒豆を煮ながらのんびりしていると思います。

毎年恒例になっていますが、大晦日ということで、今年1年間を簡単に振り返りたいと思います。

新型コロナに翻弄された2020年

とにかく今年2020年は、日本中、いや、世界中が新型コロナに翻弄された1年でありました。

2月頃から新型コロナ感染拡大の影響が出始め、4月7日には7都府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)を対象に、新型コロナウイルス対策特措法に基づく「緊急事態宣言」が出されました。
この約1週間後の4月16日には、「緊急事態宣言」が全国に拡大。
「緊急事態宣言」が解除され、都道府県またぐ移動の自粛要請が全国で緩和される6月中旬までの約2か月間、「人の移動」はほぼ止まってしまいました。

もちろん、交通業界への影響も甚大なのものに。
甚大な状況を少しでも改善しようと、各関係機関や団体などによる試算の公表や緊急提言のとりまとめ、オンラインによるシンポジウムやセミナーといった取り組みがありました。

【関連リンク】 
以下のリンクから詳細がご確認いただけます。
オンラインセミナー視聴も可能です。

<推計>
【緊急試算】 新型コロナ感染拡大と政府による自粛要請が公共交通に与える影響(日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM))

<シンポジウム・オンラインセミナー>
【緊急会議】JCOMMシンポジウム =第1回= (日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM))
⇒ 第1弾シンポを受けた提言(日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM))

【緊急調査】全国交通事業者アンケート ~交通崩壊の危機~(日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM))

【緊急会議】JCOMMシンポジウム =第2回= (日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM))

「COVID-19とモビリティのマネジメント」(第62回土木計画学研究発表会・秋大会 スペシャルセッション ※PDF資料のみ)

「Withコロナの公共交通セミナー~利用者に安心してお出かけしてもらうために~」(国土交通局中国運輸局・広島県主催のセミナー)

「くらしの足をなくさない!緊急フォーラム」 -新型コロナウイルスによる交通崩壊を止めろー(くらしの足をなくさない!交通崩壊を止める緊急フォーラム運営委員会)
⇒ 緊急提言「社会崩壊を招く『交通崩壊』を防ごう!」

「続・くらしの足をなくさない!緊急フォーラム」 -新型コロナウイルスによる交通崩壊をみんなで乗り越えよう!-(くらしの足をなくさない!交通崩壊を止める緊急フォーラム運営委員会)

新型コロナの影響は、夏の感染第2波、そして11月以降の感染第3波で、さらに甚大なものになっています。

一方で、コロナ禍後の事業の在り方についても、今のうちから考え、出来るものは遂行する必要もあるわけで、交通業界にとっては前例のない試練の年となりました。

年末になり、改めてふり返ってみますと、モード(交通機関)によって状況は多少異なりますが、春先にいわれていた最悪の状況にまでには至っていないものの、借入金の増加と事業者の努力で何とか持ちこたえているのが現状なのではないでしょうか。

恐らくですが、来年以降は、路線の休廃止や減便、事業者の経営破綻などという形で、新型コロナの悪い影響が本格的に現れることが予想されます。(私としては、この見立てが良い方向に外れてくれることを期待したいのですが・・・。)

政府の令和2年度第3次補正予算では、「地域公共交通における感染拡大防止対策」という名目で138億円の支援が閣議決定されていますが、JCOMMの試算ベースでは桁が2桁足りません。
全国的な交通崩壊(←この言葉は正直使いたくありませんが)を防ぐためにも、政府・自治体にはもっと抜本的な支援を是非ともお願いしたいところです。

来年2021年、日本の交通は

  • コロナ禍前の状態を取り戻すことが出来るのか
  • 利用者数2割減を前提に事業モデルを再構築するのか、出来るのか
  • それとも、政府・自治体の抜本的な支援が無く、事業者が力尽きて交通崩壊してしまうのか
この点に注視していかなければいけない年になるのでは・・・と考えております。
その中で自分は一利用者として、そして情報を発信する立場として何が出来るのか・・・・ということも、当然考えて実行していかなければなりません。

行く末が気になる高速バス

もちろん、私のテリトリーである高速バス関連も例外ではなく、新型コロナに翻弄された1年でありました。

「緊急事態宣言」の全国拡大で、多くの高速バスは軒並み運休に。
一部では運行を再開していますが、年末のこの時期になっても運休を続けている路線や、感染拡大第2波、第3波を受けて再度運休した路線(もしくは運休を決定した路線)も多数存在します。

「緊急事態宣言」の全国拡大で、多くの高速バスは軒並み運休に。
一部では運行を再開していますが、年末のこの時期になっても運休を続けている路線や、感染拡大第2波、第3波を受けて再度運休した路線(もしくは運休を決定した路線)も多数存在します。

中には、運行を再開しても利用客の回復が望めないとの理由で、休廃止された路線も。
西日本JRバスが12月に実施した路線の大量休止は記憶に新しいところです。

先述の通り、来年は路線の休廃止や減便、事業者の経営破綻など、新型コロナの悪い影響が本格的に現れてくることが予想されます。
少なくても、4月以降運休を継続している路線については、仮に来春まで運行を再開しない場合、そのまま休廃止になる可能性が高いのではと私は見ています。

(繰り返しになりますが、)昨今の感染拡大状況や政府・自治体の交通業界に対する支援の消極姿勢を見る限りでは、現状において悲観的予測しかできないのですが、この見立てが良い方向に外れてくれることを期待したいです。

鉄道とフェリーの乗車が多かった2020年

一方で私自身はというと、今年は6月の外出自粛緩和以降、昨年以上に出かけました。
特に今年は、春先から「バスとりっぷ」の乗車取材および関連記事の掲載が社の方針でストップしていることもあって、ネタのストックに注力しました。

乗車した高速バスの回数も88回と、この状況下であるにも関わらず、昨年の乗車回数を上回りました。
これは、上記の理由に加え、「この状況下で路線がすぐに廃止になる可能性もあるし、乗れる時に乗っておきたい。」という意向が相当働いたからでありまして、昨年末の記事に書いた目標「高速バスの未乗車路線消化」も少しは達成出来なのかなぁと思います。

個人的一番のトピックは、「2020年に乗った高速バス」ベスト5+番外編にも書きましたが、やはり西鉄「はかた号」新型車両のデビューですね。

西鉄「はかた号」 0002_43 佐波川SAにて
2020年7月にデビューした西鉄「はかた号」新型車両(佐波川SAにて)

そして、今年2020年のもう一つの特徴として、意外にも「鉄道とフェリーの乗車が多かった」というのがあります。

鉄道は、新幹線、在来線特急ともにそれなりの回数を乗車しましたが、個人的に印象の残っているのは、(まだ記事にしていませんが)なんといっても、JR九州のD&S列車「36ぷらす3」に博多から鹿児島中央まで乗車したのと、JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」に下関から大阪まで乗車したことです。

これら列車については、「この時期にこんな楽しい列車を走らせてくれてありがとう!」という感謝の気持ちと同時に、「沿線・利用者に元気を与えてくれる頼もしい存在」だと感じました。

JR九州「36ぷらす3」(玉名駅にて)
JR九州「36ぷらす3」(玉名駅にて)

JR西日本 117系「WEST EXPRESS 銀河」 山陽ルート(上り)の旅_03 下関にて
JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」(下関駅にて)

フェリーは、主に北海道~本州間の行き来に利用していますが、今年は例年以上に利用しました。
書き出しただけでも、

  • 津軽海峡フェリー「ブルーハピネス」 青森→函館 (2020年2月)
  • 太平洋フェリー「きそ」 苫小牧→名古屋 (2020年6月)
  • 新日本海フェリー「らべんだあ」 新潟→小樽 (2020年6月)
  • 新日本海フェリー「あざれあ」 新潟→小樽 (2020年7月、8月、11月)
  • 津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」 函館→青森 (2020年8月、9月)
  • 津軽海峡フェリー「ブルーマーメイド」 青森→函館 (2020年9月)
  • 太平洋フェリー「きたかみ」 仙台→苫小牧 (2020年10月)
  • 太平洋フェリー「きそ」 仙台→苫小牧 (2020年12月)
と、航路は偏っていますが、回数としてはそれなりに乗りましたね。
フェリーが「GoToトラベル」の対象になったということが、夏以降の利用に拍車をかけたのは事実ですが、夜行列車の廃止で北海道~本州間の夜行移動手段が事実上フェリーのみになってしまった昨今、フェリー旅の良さに目覚めてしまいました(笑)。

新日本海フェリー「あざれあ」 新潟港にて
新日本海フェリー「あざれあ」(新潟港にて)


来年ですが、「とにかく仕事がいただけるよう精進すること」
これに尽きます。
可能な限り、直接現地へ行って「見る」「感じる」機会を増やすこととともに、公共交通関連のイベントやフォーラムにも参加して知見を増やしていきたいですね。


最後になりますが、皆様におかれましては今年1年間お世話になりました。
来年も引き続きこのブログをご愛顧いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。

それでは皆様、良いお年をお迎えください!!

2020年 大晦日 お世話になった主な乗りもの達
2020年 今年お世話になった主な乗りもの達

2020(令和2)年12月31日
須田 浩司(ひろしプロジェクト)


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