道北バス「サンライズ旭川釧路号」1040号車 乗車記【前編】

昼行高速バス,高速バス乗車記

北海道第2の都市「旭川市」と道東の中核都市「釧路市」を結ぶ都市間バス「サンライズ旭川釧路号」
道北バス(本社:旭川市)と阿寒バス(本社:釧路市)が共同で1日2往復運行しています。

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 ・665 北見市相内にて

「サンライズ旭川釧路号」については、以前このブログで取り上げたことがあります。


この時は2010年夏に乗車した時の模様をお届けし、沿線風景の素晴らしさや「観光路線」としての実用性を紹介しました。
その「サンライズ旭川釧路号」道北バス担当便で、実は2015年夏頃より元西武バスの西工製夜行高速用仕様車(日産KL-RA552RBN 西工02MC SD-Ⅱ)が本格稼動を開始しております。(写真はイメージです。)
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 リア
北海道ではまずお目にかかることが出来ない西工製夜行高速用仕様車が、乗り応えのある長距離都市間路線に投入されているということで、バスファンを中心に注目を集めています。
今般、久しぶりに「サンライズ旭川釧路号」(旭川~釧路間)に乗車する機会が出来、「折角なので西工車に乗車して釧路へ行くかぁ・・・」ということで、2015年10月のとある日に旭川へと向いました。

西武時代の面影を色濃く残す道北バス1040号車

やって来たのは、旭川市近文にある道北バス本社。
JR近文駅から徒歩10分程の場所にあり、隣には旭川運転免許試験場があります。
道北バスの都市間バスは、基本的に旭川駅前を起終点にしていますが、「サンライズ旭川釧路号」ついてはパーク&ライドサービスを行っている関係上、道北バス本社を起終点にしています。

旭川駅近くの1条7丁目バス停から旭川電気軌道の路線バスに揺られて15分程で緑町15丁目へ。
下車し徒歩で道北バス本社に到着すると、既に釧路行き「サンライズ旭川釧路号」がのりばに付けられていました。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 道北バス本社にて

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 正面 その1

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 正面 その2

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 道北バス本社バス停
かつて西武バス(西武観光バス)で活躍し、2015年初頭に旭川の地にやって来た、西工製夜行高速仕様車「日産スペースウィング」1040号車(日産KL-RA552RBN 西工02MC SD-Ⅱ)です。
デビューしたのは、今から11年前の2004年。
西武バス(西武観光バス)在籍時は、主に首都圏~三重・近畿を結ぶ夜行高速路線で活躍していました。

バス停近くに居た乗務員に声を掛け、車内に入ります。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 車内

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 シート

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 車内 その2

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 車内トイレ

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 コックピット
車内は3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様となっています。
昼間に長時間運行する路線への投入を考慮して、マルチステレオや液晶モニタ、LCD運賃表を後付けしていますが、基本は西武バス時代の内装をそのまま維持しています。
勿論、車内トイレも問題無く使用出来る他、荷物棚には貸し出し用毛布も備えられています。
流れ行く景色を堪能しながら、映画やTVを車内で楽しみ、眠くなったらシートを倒して仮眠する・・・7時間運行する長距離昼行路線には最適の車両であるといえましょう。

素晴らしい車窓を堪能しながら道東へ向けて・・・

7時40分、バスは定刻に道北バス本社を発車します。
15分程かけて旭川市内を走行し、7時55分に旭川駅前22番のりばに到着。
ここで1名乗車し、定刻の8時00分にバスは旭川駅前を発車します。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 前方LCD運賃表&液晶モニタ
発車後、自動音声による案内が行われた後、乗務員から自己紹介と運行時刻、車内設備の案内が行われます。
かつては必要最低限の案内に留めていた同社ですが、最近は丁寧なマイク案内を行う様になりました。
道北バスも良い意味で徐々に変わりつつありますね。

永山2条19丁目で1名を乗せたバスは、国道39号を上川方面へ向けてひた走ります。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 旭川~愛別間 その1

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 旭川~愛別間 その2

愛別橋で4名乗車し、一路上川へ・・・というところでトラブルが発生します。
愛別橋で乗車した乗客のうち1名が、荷物をバス停に置いて来てしまったとのこと。
乗務員が後続の北見行き「特急石北号」の乗務員に無線で連絡を取った結果、置き忘れた荷物がバス停にあったとのことで、「特急石北号」にその荷物をピックアップして貰い、上川森のテラスバスタッチ(上川駅前)で合流することになりました。
このため、上川森のテラスバスタッチにて臨時の休憩停車を取ることになりました。
荷物があったから良かったものの、正直迷惑な乗客です。
バス乗車前は身の回りをしっかり確認しましょう。(苦笑)

9時02分、上川森のテラスバスタッチ(上川駅前)に到着。
ここで後続の「特急石北号」を待つために、15分間停車します。
折角なので、バスを降りてトイレを済ませた後、一人撮影会を敢行しますが・・・この時間帯は日の加減が難しいですね。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 上川森のテラスバスタッチにて

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 リア 上川森のテラスバスタッチにて

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 正面 上川森のテラスバスタッチにて

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 上川森のテラスバスタッチバス停

9時15分、忘れ物の荷物を回収したところで、バスは上川森のテラスバスタッチを発車。
再び国道39号を北見、釧路方面へと向います。
沿線は間もなく冬を迎える準備が万端(?)の北海道らしい風景が続きます。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 上川~層雲峡間 その1

9時35分、層雲峡の道北バス案内所にて乗車扱いを行った後は、道内有数の幹線峠かつ難所でもある石北峠を越えていきます。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 石北峠 その1

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 石北峠 その2

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 石北峠 その3

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 石北峠 その4
春から秋にかけての季節は、大雪連峰の美しい山々が堪能出来る絶景地としても有名なのですが、冬は一転して雪に覆われ、「北海道の冬の厳しさ」を思い知る場所でもあります。
事故や吹雪による通行止が多い場所でもあることから、旭川紋別自動道開通後はこの峠を迂回する車やトラックが増えています。

峠を越えると、バスは北見市内に入ります。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 北見市温根湯付近 その1

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 北見市温根湯付近 その2

温根湯温泉の中心街にある温根湯バス停で最後の乗車扱いのために停車後、引き続き国道39号を北見・釧路方面へとひた走ります。
沿線の長閑な風景が、旅人の心を和ませてくれます。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040<br />
北見市温根湯付近 その3

道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 北見市温根湯付近 その4

旭川を出発して3時間経過した11時05分、バスは休憩場所の北見市相内に到着します。
ここでは乗務員交代を兼ねて30分停車します。
道北バス「サンライズ旭川釧路号」 1040 北見相内にて その1

と、まだまだ長くなりそうですので、この続きは次回といたします。


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