「北陸ドリーム四国号」開業初便を高知駅で見て来ました

夜行バス

2019(令和元)年6月21日、ひとつの夜行高速バスが運行を開始しました。
北陸(富山・金沢・福井)と四国(徳島・高松・高知)を結ぶ「北陸ドリーム四国号」です。

「北陸ドリーム四国号」の概要については、以前に私のブログでもご紹介しましたが・・・

『夜行高速バス「北陸ドリーム四国号」 2019年6月21日運行開始!』
⇒ https://hiroshi-project.jp/2019/06/hokuriku-dream-shikoku-0621.html


実は、前回ご紹介した両備ホールディングス「ドリームスリーパー東京大阪号」の乗車の後、1本取材をこなして四国高知へ。
その足で、「北陸ドリーム四国号」の開業初便を高知駅で見て来ました!
今回は、その時の模様を簡単にご紹介します。

高松経由で高知へ・・・

両備ホールディングス「ドリームスリーパー東京大阪号」で大阪門真に到着した私。
両備ホールディングス「ドリームスリーパー東京大阪号」 1964

両備ホールディングス「ドリームスリーパー東京大阪号」 両備バス門真車庫

京阪電車とJR、高速バスなどを乗り継いで四国高松へ向かった後(四国高松経由にしたのは、取材をこなす関係上の理由から)、高松からはこちらのバス↓で高知へと向かいます。
四国高速バス「黒潮エクスプレス」 2976_01
四国高速バスの高松~高知間高速バス「黒潮エクスプレス」です。
2時間程で高松~高知間を移動出来る、便利な高速バスです。

車内は、2時間程度の路線にも関わらず、ご覧の通り3列独立シート。
四国高速バス「黒潮エクスプレス」 2976 車内

四国高速バス「黒潮エクスプレス」 2976 シート

四国高速バス「黒潮エクスプレス」 2976 液晶モニター
レッグレストこそ付いてはいませんが、幅広リクライニングシートに足置き台、コンセントが付いた、所要2時間程度の路線にしては破格ともいえる設備を有します。
聞くところによると、同路線で3列独立シート車を投入するのは、基本的に四国高速バス担当便のみだとか。
時間帯にもよりますが、3列シート車で快適にに移動したいのであれば、四国高速バス便を狙って乗るのをお勧めします。

バスはあっという間に高知へ。
途中、新しい姿になったとさでん交通一宮バスターミナルを経由し、ほぼ定刻に高知駅バスターミナルに到着しました。
四国高速バス「黒潮エクスプレス」 2976 とさでん交通一宮バスターミナル

四国高速バス「黒潮エクスプレス」 2976 高知駅バスターミナル

高知駅近くのホテルにチェックインし、少し休んでから再び高知駅へと向かいます。

日が沈む頃の高知駅です。
JR高知駅

四国発の開業初便はJR四国バスの三菱エアロエースで運行!

「北陸ドリーム四国号」が発車する高知駅バスターミナル8番のりばです。
関係者が続々と集まっています。
初便に合わせて式典を行う様です。
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 開業式典準備中

式典準備の最中、JRバス関東の東京行き「ドリーム高知2号」が入線、乗車改札を行います。
JRバス関東「ドリーム高知号」 プレミアムエコ車両 1180_201
同社の「ドリーム高知号」も、現在は「プレミアムエコドリーム」車両で運行されていますが、東京~京阪神線では殆ど見られなくなっただけに、この車両も貴重な存在になりつつあります。

「ドリーム高知2号」が発車したところで、いよいよ「北陸ドリーム四国号」初便の登場です。
高知発の「ドリーム四国2号」初便は、JR四国バスの車両で運行。
つい最近まで「ドリーム高知号」などで活躍していた、JR四国バス高知支店所属674-7902号車(三菱エアロエース QTG-MS96VP)が充てられていました。
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_01

プレス関係者などによる撮影が終わり、のりばに入線。
乗車改札が行われます。
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_02 初便乗車改札中_01

高知から乗車予定の乗客がほぼ集まったところで、開業式典が始まります。
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_03 開業式典 関係者挨拶_01

JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_04 開業式典 関係者挨拶_02

JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_05 開業式典 関係者挨拶_03

関係者の挨拶の後、いよいよテープカット。
「北陸ドリーム四国号」、運行開始です!
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_06 開業式典 テープカット

残りの乗客が乗車改札を受けて車内へ。
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_07 開業式典 マスコミ取材中(乗車時)

JR四国バスの職員から乗務員への花束贈呈です。
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_08 開業式典 花束贈呈

そして、バスはまもなく発車。
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902_09 まもなく発車
JR四国バス高知支店長による発車合図で、バスは約720km離れた四国富山へ向けて発車していきました。
この後、バスは西日本JRバス京都営業所での乗務員交代と2回の開放休憩を経て、翌朝無事に終点富山駅前に到着したそうです。

北陸発の初便は西日本JRバスの日野セレガHDで運行!

翌朝、北陸発の初便を見に、再び高知駅バスターミナルへ。
8時過ぎ、1台のバスがやって来ました。
西日本JRバス「北陸ドリーム四国号」 金沢・797 高知駅バスターミナル到着_01
北陸(富山・金沢・福井)からやって来た「北陸ドリーム四国1号」です。
西日本JRバス金沢営業所所属の647-8976号車(日野セレガHD PKG-RU1ESAA)が充てられていました。

この車両、元々は大阪北営業所に所属しており、主に「松山エクスプレス」などで活躍していたと記憶しているのですが、「北陸ドリーム四国号」運行開始に伴い、金沢へ転属しています。
経年車ではありますが、初代クレイドルシートを採用しており、座り心地という点では問題ないかと思うのですが、聞くところによると、この車両にはコンセントや通路カーテンの装備がないとか。
車内設備という点では、JR四国バス便よりも劣るといわざるを得ません。
てっきり、「グランドリーム号」用車両を投入するかと思っていただけに、この車両の投入は正直意外でした。

そういえば、このタイプの車両、どこかで見た記憶があるなぁ・・・と思い出していたところ、僚車の647-8977号車を2012(平成24)年に松山で見かけておりました。(写真はイメージです。)
西日本JRバス「北陸ドリーム四国号」同型車 647-8977

高知駅バスターミナルの降車バースにて降車扱い中の「北陸ドリーム四国1号」です。
10人弱の乗客が降りて来ました。
西日本JRバス「北陸ドリーム四国号」 金沢・797 高知駅バスターミナル到着_02

この後、バスはJR四国バス高知支店へ回送。
夜の富山行きの運行に備え、整備の後に車庫でしばし休むことになります。
西日本JRバス「北陸ドリーム四国号」 金沢・797 高知駅バスターミナル到着_02

最後に

以上、「北陸ドリーム四国号」開業初便の模様を簡単にご紹介しましたが、実はこの時、私は高知発「北陸ドリーム四国2号」第2便に乗車する予定でいました。
ところが、使用車両や車内設備、その他のことを考慮した結果、今回は自らの決断で直前に乗車を見送りました。
もう少し時間が経ってからの乗車で良いのかなぁ・・・と思ったのです。
とはいえ、そう遠くない時期にこの路線には乗っておこうと考えています。
久しぶりの長距離夜行路線の新設ですし、今では珍しい地方都市~地方都市間の路線でもありますので・・・。
もし乗車した暁には、このブログで紹介させていただきますので、その時をお待ちいただけると幸いです。

この「北陸ドリーム四国号」、聞くところによると、予約状況が好調とのことです。
期間限定のキャンペーン運賃(片道3,000円)を設定しているということが大きいかと思われますが、「バス路線が出来たし、なかなか行けない四国(または北陸へ)行ってみようか!」との理由で利用している方も意外といるのではないかと推測されます。
問題は、キャンペーン運賃終了後(今秋以降)の利用状況がどれくらいの数値で推移するか。
運行会社曰く、「すぐに運行終了(撤退)するつもりはない。」とのことですが、キャンペーン運賃終了後(今秋以降)の利用状況が今後の路線維持のカギになるのではと見ています。

ともあれ、久しぶりの長距離夜行路線の新設となった「北陸ドリーム四国号」。
利用者に親しまれ、末永く運行を続けることを切に願いたいものです。

JR四国バス「北陸ドリーム四国号」 7902

西日本JRバス「北陸ドリーム四国号」 金沢・797


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