とさでん交通「高知徳島エクスプレス」 簡単な乗車記
「北陸ドリーム四国号」開業初便を見終えたところで、移動再開です。
高知からは、未乗路線の消化を兼ねて徳島へ向かうことに。
こちらのバス↓に乗車しました。 高知と徳島を乗り換えなしで移動出来る高速バス「高知徳島エクスプレス」とさでん交通担当便です。
写真の通り、旧高知県交通カラーを纏う日野セレガR-FD(KL-RU1FSEA)です。
初乗車の「高知徳島エクスプレス」、いったいどんな路線なのでしょうか。
土佐電気鉄道(当時)・高知県交通(当時)・JR四国バス・徳島バスの4社が運行に参入し、各社1往復体制で運行を開始しました。
その後、土佐電気鉄道・高知県交通の経営統合による運行事業者の変更や停留所の新設などを行いますが、基本的な運行形態は昔と変わっていません。
現在も1日4往復体制で運行しており、とさでん交通が2往復、JR四国バスと徳島バスが各1往復を担当しています。
「高知徳島エクスプレス」は、高知駅バスターミナル9番のりばから発車します。
今回私が乗車したのは、高知駅バスターミナル10時00分発の便。
発車の5分~10分前には入線し、乗車改札が始まります。
車内は、四国島内路線共通仕様の4列シート40人乗り昼行高速仕様となっています。
トイレは車内最後部に設置されています。
見た目はごく普通のシートですが、各座席にはフットレストが装備されており、靴を脱いで足を休めることが出来ます。
これが意外とありがたいものでして、このフットレストのおかげで道中足が疲れずに済みました。
また、各座席にはコンセントが後付けにて設置されており、携帯電話・スマートフォンの充電に重宝します。
この様な出来る範囲内でのサービス改善が、一利用者としてはとてもありがたく感じるものです。
高知駅バスターミナルを発車したバスは、はりまや橋、一宮バスターミナルで乗車扱いを行い、高知インターから高知自動車道に入ります。
高知インターを通過したところで、乗務員からマイクによる補足説明が。
その間、バスは高知自動車道を川之江東ジャンクションへ向けて北上します。
11時05分、川之江東ジャンクションを通過。
ここからは進路を東に変え、徳島自動車道を東へ進みます。
左手には、四国らしい山々の風景が。
ここから暫くは吉野川に沿って進んで行きますが、山間の集落が見えたり、JR徳島線の鉄橋が見えたりと、まるで斜め上からジオラマを眺めているかの様な美しい風景が一面に広がります。
バス停の目の前には吉野川サービスエリアがあり、こちらで降車扱いを合わせて10分間の開放休憩となりました。
「黒潮エクスプレス」や「ホエールエクスプレス」よりも所要時間、運行距離ともに少しだけ長い程度なのですが、四国島内の高速路線は基本開放休憩なしだと思っていただけに、この開放休憩は正直意外でした。
サービスエリアの駐車場には、大阪梅田行きの阪急バス「よさこい号」も停車していました。
10分間の開放休憩が終わり、吉野川サービスエリアを発車したバスは、脇町バスストップ、土成バスストップで降車扱いを行い、12時26分、徳島インターを流出します。
徳島インター最寄りの鈴江バス停は降車客がおらず通過し、その後バスは国道11号を徳島市街へ向けて走行します。
そして、12時36分、定刻より14分早くバスは終点徳島駅前の高速バス降車ホームに到着しました。
乗務員から荷物を受け取り、ひと息ついたところで、私は次なる場所へと向かうのでありました。
今回が初めての乗車でしたが、利用してみての率直な感想は「乗り換えなしで移動出来るのは確かに便利!」というものでした。
かつては、JR(旧国鉄)の直通列車が運行されていましたが、調べたところ、2000(平成12)年以降は徳島~高知間の直通列車が設定されておらず、現在も徳島~高知間を鉄道で移動しようとすると、途中の阿波池田にて乗り換えとなります。
その点、「高知徳島エクスプレス」は、乗り換えが必要な地方都市間同士をダイレクトに結ぶ、バスならではの特長を生かした路線であるということが分かります。
所要時間、運賃も並行するJRに負けていません。
所要時間を比較すると、JR「南風」+「剣山」の乗り換えで2時間30分前後かかるのに対し、「高知徳島エクスプレス」は2時間50分と20分前後の差しかなく、ほぼ互角といって良いでしょう。
運賃についても、JR「南風」+「剣山」の乗り換えで片道5,340円(自由席利用)であるのに対し、「高知徳島エクスプレス」は片道3,600円と、JR利用の7割弱の金額で移動することが出来ます。
唯一、本数に関しては高速バスの方が少ないですが、バスならではのメリットを知ってか知らずか分かりませんが、利用客も他の四国島内路線と比較して多い様に感じました。
実際、今回私が乗車した便も、週末ということもありますが20人近く乗車しており、徳島~高知間の移動手段として高速バスが結構な割合で認知されているのかなぁという印象を受けました。
高速道路網が整備された四国。
その四国の高速道路網を生かした、四国ならではの路線であることを、今回の乗車を通じて感じ取ることが出来ました。
景色も素晴らしく、3時間弱の時間があっという間に感じた程です。
機会があればまた乗ってみたい・・・そんなことを思った今回の「高知徳島エクスプレス」の乗車でございました。
【乗車データ】
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高知駅にて
高知からは、未乗路線の消化を兼ねて徳島へ向かうことに。
こちらのバス↓に乗車しました。 高知と徳島を乗り換えなしで移動出来る高速バス「高知徳島エクスプレス」とさでん交通担当便です。
写真の通り、旧高知県交通カラーを纏う日野セレガR-FD(KL-RU1FSEA)です。
初乗車の「高知徳島エクスプレス」、いったいどんな路線なのでしょうか。
吉野川沿いの美しい風景が楽しめる「高知徳島エクスプレス」
高速バス「高知徳島エクスプレス」が運行を開始したのは、2002(平成14)年3月30日。土佐電気鉄道(当時)・高知県交通(当時)・JR四国バス・徳島バスの4社が運行に参入し、各社1往復体制で運行を開始しました。
その後、土佐電気鉄道・高知県交通の経営統合による運行事業者の変更や停留所の新設などを行いますが、基本的な運行形態は昔と変わっていません。
現在も1日4往復体制で運行しており、とさでん交通が2往復、JR四国バスと徳島バスが各1往復を担当しています。
「高知徳島エクスプレス」は、高知駅バスターミナル9番のりばから発車します。
今回私が乗車したのは、高知駅バスターミナル10時00分発の便。
発車の5分~10分前には入線し、乗車改札が始まります。
車内は、四国島内路線共通仕様の4列シート40人乗り昼行高速仕様となっています。
トイレは車内最後部に設置されています。
見た目はごく普通のシートですが、各座席にはフットレストが装備されており、靴を脱いで足を休めることが出来ます。
これが意外とありがたいものでして、このフットレストのおかげで道中足が疲れずに済みました。
また、各座席にはコンセントが後付けにて設置されており、携帯電話・スマートフォンの充電に重宝します。
この様な出来る範囲内でのサービス改善が、一利用者としてはとてもありがたく感じるものです。
高知駅バスターミナルを発車したバスは、はりまや橋、一宮バスターミナルで乗車扱いを行い、高知インターから高知自動車道に入ります。
高知インターを通過したところで、乗務員からマイクによる補足説明が。
その間、バスは高知自動車道を川之江東ジャンクションへ向けて北上します。
11時05分、川之江東ジャンクションを通過。
ここからは進路を東に変え、徳島自動車道を東へ進みます。
左手には、四国らしい山々の風景が。
ここから暫くは吉野川に沿って進んで行きますが、山間の集落が見えたり、JR徳島線の鉄橋が見えたりと、まるで斜め上からジオラマを眺めているかの様な美しい風景が一面に広がります。
四国島内路線では珍しい開放休憩も
11時25分、バスは最初の降車停留所である三好バスストップに到着します。バス停の目の前には吉野川サービスエリアがあり、こちらで降車扱いを合わせて10分間の開放休憩となりました。
「黒潮エクスプレス」や「ホエールエクスプレス」よりも所要時間、運行距離ともに少しだけ長い程度なのですが、四国島内の高速路線は基本開放休憩なしだと思っていただけに、この開放休憩は正直意外でした。
サービスエリアの駐車場には、大阪梅田行きの阪急バス「よさこい号」も停車していました。
10分間の開放休憩が終わり、吉野川サービスエリアを発車したバスは、脇町バスストップ、土成バスストップで降車扱いを行い、12時26分、徳島インターを流出します。
徳島インター最寄りの鈴江バス停は降車客がおらず通過し、その後バスは国道11号を徳島市街へ向けて走行します。
そして、12時36分、定刻より14分早くバスは終点徳島駅前の高速バス降車ホームに到着しました。
乗務員から荷物を受け取り、ひと息ついたところで、私は次なる場所へと向かうのでありました。
乗り換えなしで移動出来るのは確かに便利!
以上、とさでん交通「高知徳島エクスプレス」の乗車記をお届けしました。今回が初めての乗車でしたが、利用してみての率直な感想は「乗り換えなしで移動出来るのは確かに便利!」というものでした。
かつては、JR(旧国鉄)の直通列車が運行されていましたが、調べたところ、2000(平成12)年以降は徳島~高知間の直通列車が設定されておらず、現在も徳島~高知間を鉄道で移動しようとすると、途中の阿波池田にて乗り換えとなります。
その点、「高知徳島エクスプレス」は、乗り換えが必要な地方都市間同士をダイレクトに結ぶ、バスならではの特長を生かした路線であるということが分かります。
所要時間、運賃も並行するJRに負けていません。
所要時間を比較すると、JR「南風」+「剣山」の乗り換えで2時間30分前後かかるのに対し、「高知徳島エクスプレス」は2時間50分と20分前後の差しかなく、ほぼ互角といって良いでしょう。
運賃についても、JR「南風」+「剣山」の乗り換えで片道5,340円(自由席利用)であるのに対し、「高知徳島エクスプレス」は片道3,600円と、JR利用の7割弱の金額で移動することが出来ます。
唯一、本数に関しては高速バスの方が少ないですが、バスならではのメリットを知ってか知らずか分かりませんが、利用客も他の四国島内路線と比較して多い様に感じました。
実際、今回私が乗車した便も、週末ということもありますが20人近く乗車しており、徳島~高知間の移動手段として高速バスが結構な割合で認知されているのかなぁという印象を受けました。
高速道路網が整備された四国。
その四国の高速道路網を生かした、四国ならではの路線であることを、今回の乗車を通じて感じ取ることが出来ました。
景色も素晴らしく、3時間弱の時間があっという間に感じた程です。
機会があればまた乗ってみたい・・・そんなことを思った今回の「高知徳島エクスプレス」の乗車でございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/06/22
- 乗車区間:
高知駅バスターミナル→徳島駅前 - 運行会社:とさでん交通
- 車両:日野/セレガR-FD(KL-RU1FSEA)
- 年式:2002年式
- 所属:(桟橋)高知営業所
- 社番:61
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