夜行高速バス「北陸ドリーム四国号」 2019年6月21日運行開始!

夜行バス

JR四国バス「北陸ドリーム四国号」(イメージ))

西日本JRバス「北陸ドリーム四国号」

高速バス業界にとって久しぶりに明るい話題かもしれません。
なんと、北陸と四国を結ぶ長距離夜行高速路線が開業します!

いささか旧聞にはなりますが、西日本JRバス(本社:大阪市)とJR四国バス(本社:高松市)は、北陸の富山・金沢・福井と四国の徳島・高松・高知を結ぶ夜行高速バス「北陸ドリーム四国号」を、2019(令和元)年6月21日より運行すると発表しました。


北陸と四国を結ぶ初の夜行高速路線 開業記念キャンペーン割引

(西日本ジェイアールバスのプレスリリースより引用)

夜行高速バス「北陸ドリーム四国号」 6月21日デビュー!!

西日本ジェイアールバスは、日本初の夜行高速バス「ドリーム号」の誕生から50年の節目にあたり、北陸エリア(富山・金沢・福井)と四国エリア(徳島・高松・高知)を結ぶ新たな夜行高速バス「北陸ドリーム四国号」を6月21日(金)から運行いたします(ジェイアール四国バスと共同運行)。都市間をダイレクトかつリーズナブルに、そして快適に移動していただける高速バスの特性を発揮し、観光やビジネスをはじめとする両地域の交流活性化にも寄与していきたいと考えております。
また、運行開始を記念した大変おトクな「開業記念キャンペーン割引」も実施いたします。この機会にぜひ「北陸ドリーム四国号」でのバス旅をお楽しみください。

1.愛称名  
「北陸ドリーム四国号」

2.運行区間
富山・金沢・福井⇔徳島・高松・高知

3.運行開始日  
2019年6月21日(金)
*ご乗車日の1カ月1日前の午前10時から発売します。

○運行開始を記念して「開業記念キャンペーン割引」を実施します。
設定期間:6月21日(金)~9月30日(月)ご乗車分(8月9日~8月18日は除く)
内  容:全区間均一 片道 3,000円 
*販売席数には限りがあり、変更・払戻しなどに制限がございます。

○運行開始日の6月21日(金)に金沢駅および高知駅にて出発式を開催する予定です。詳細が決まり次第、ご案内させていただきます。

○「北陸ドリーム四国号」は現在実施中の「ドリーム号で50(ゴー)!プレゼントキャンペーン」の対象便となります。キャンペーン内容や応募条件等については下記ホームページでご確認いただけます。
  <URL> https://www.jrbus-dreamgo.jp/dreamgo_50/

運行ダイヤ、運賃等、詳細はこちらをご覧ください。


路線の概要については、上記プレスリリースを見ていただくとして、注目すべき点は、やはり全区間均一片道 3,000円という「開業記念キャンペーン割引」ではないでしょうか。
期間限定かつ座席数限定とはいえ、通常の運賃が10,000円~17,000円(富山~高知間)の路線で全区間均一片道 3,000円は、破格の安さです。
「折角なので一度利用してみるか」という気を利用者にさせてくれるという点、さらに路線のPR効果という点で、この施策はアリなのかなぁという気がします。

それにしても、北陸地方にとってあまり結びつきが強くない四国との夜行路線を開設するに至ったのは、どの様な理由からでしょうか。

金沢エリアに商機が? 各県の魅力を高速バスで繋げられたら・・・

実は、瀬戸内地区の民放「瀬戸内海放送」のニュース映像で「北陸ドリーム四国号」開業に関するニュースを流しており、この中のJR四国バス担当者へのインタビューにおいて、路線開設の理由が語られています。(ニュース映像は、瀬戸内海放送の公式Youtubeチャンネルにアップされています。)



内容としては、

  • 北陸新幹線開業で近年注目されている金沢エリアに商機を見出したこと。
  • 寝ている間に着いてしまう夜行バスは、時間を有効に活用することが出来るので、遊び(レジャー)やビジネスにも有効に時間が使えるのが利点なのではないか。
  • これまで四国からは基本大都市にしか運行していなかったが、豊かな自然や歴史文化が各県にあり、これら魅力を高速バスで繋げられたら・・・。
とのこと。

それなりの理由と想いがあり、(当然のことながら)市場調査の結果も加味した上で路線の開設に至った様ですね。

注目の使用車両は?途中休憩は?

私の様なファンとしては、やはり使用車両や運行体系が気になるところですが、プレスリリースによると、3列独立シート車両(トイレ・コンセント・フリーWiFi 付き)で運行するとなっています。

JR四国バスは、同社の主力車両である三菱エアロエースを運用に充てることになろうかと思いますが、問題は共同運行の西日本JRバス。
発着地から考えて、金沢営業所所属の車両が充てられることになろうかと思いますが、「グランドリーム」車両が主力とはいえ、一部は標準仕様の3列独立シート車も在籍していることから、いったいどの車両が充てられるのか、気になりますね。(写真はイメージです。)

JR四国バス「北陸ドリーム四国号」(イメージ))

西日本JRバス「北陸ドリーム四国号」

尚、JR四国バスの公式サイトによると、途中休憩場所は高松自動車道津田の松原サービスエリア北陸自動車道南条サービスエリアの2箇所となっています。(訂正しました。JR四国バス公式サイトの記述が間違っていますね。)
また、この路線は全区間ワンマン運行ですが、運行距離が長いことから、他の「ドリーム号」と同様の交代制ワンマン運行となります。
途中の西日本JRバス京都営業所(京都市南区)で乗務員交代を行い、西日本JRバスは富山~京都間の運行を担当、一方のJR四国バスは京都~高知間の運行を担当することになります。

最後に

北陸を発着する長距離夜行高速バスといえば、かつて西日本鉄道(本社:福岡市)と北陸鉄道(本社:金沢市)が金沢~福岡線「加賀号」という夜行高速バスを運行していました。

北陸鉄道「加賀号」 ・911
北陸鉄道「加賀号」

西日本鉄道「加賀号」 3174
西日本鉄道「加賀号」

残念ながら「加賀号」は1999(平成11)年に運行が終了しましたが、今回開設される「北陸ドリーム四国号」は、北陸発着の長距離夜行高速路線としては実に20年ぶりの運行となるわけです。
決して結び付きが強くない区間だけに難しい部分が多いかとは思いますが、観光客はもとより、地元民もに親しまれる路線になる様、じっくりと育てていって欲しいと切に願いたいものです。

私も運行を開始してから出来るだけ早めに乗車、レビュー出来ればと考えておりますので、どうかお楽しみに。


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